第3通 猟犬
「なんだよ・・・これ・・・」
目の前に大きな犬のような生き物が表れた
さっきの音の正体はこいつだったようだ
黒色の毛を逆立て、大きな声で吠えた
「こいつは、ハウンドドッグ!?しかもこんなに大きな・・・」
どうやらこいつはハウンドドッグと言うらしい
待てよ?ハウンドドッグという名前にこの見た目、どこかで見たことが・・・そう言えばこの森も
ここでようやく気づいた
なぜ50年間も続けていたものの風景を忘れてしまったのか
「なあ、まさかここってユニオン テイルか!?」
「!? もしかして君、この世界に来たばかりなの!?」
「イマイチわからんが多分そうだ!」
「それはごめんなさい!確認をとるのを忘れてたわ!」
「そんなことより、こいつどうするんだ?」
「君、装備は?」
「なんでだろう!ない!」
「レベルは?」
「どうやってみるんだ?」
「スマホをみて!」
なんでスマホなのかと思いながらも確認すると待ち受けにあるユニオン テイルが目に入った
「そうか!これで確認すれば・・・」
ユニオン テイルを開くと、絶望的な文字が出てきた
「アップデートを開始します」
「アプデしてなかったああ!」
「何してんの君は!」
何故かアップデートはできるようになっており、読み込みが開始された
「仕方ない、私がひとりでやるわ」
「大丈夫か?強いのか?お前」
「これでもランキングトップ100には入ってたわよ」
「そうか、それなら期待してるぜ」
「任せてよ これぐらいチャチャッとやってやるわ!」