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異世界に導かれし者  作者: NS
第3章 死の森
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3-6 副騎士団長との対話2

第1章の登場人物まとめにヒロインの胡桃のイラストを追加しました。

「今回のバンダースナッチの件と最近の死の森へ行った冒険者達の失踪はどうも無関係に思えなくてな。俺は死の森に何か強大な力を持つモンスターがいるんじゃないかと考えてる」


「俺達が遭遇したバンダースナッチみたいな?」



 拓海の質問にモーガンは頷いて答えた。



「拓海君達は何とかバンダースナッチを討伐出来たが、失踪した冒険者達は死の森のモンスターに負けてしまったんじゃないかってな。まあ、そうじゃないことを祈るがな……」



 拓海は飲み物に口を付け、少し考えてからモーガンに自分の考えを伝えた。



「なるほど……。あまり考えたくはないけど、その線が高い気がしますね。もしかして今回Sランク冒険者複数名に声をかけたのはモーガンさんですか?」



 モーガンは拓海の言葉に黙ったまま頷き応えた。



「もしSランク級以上のモンスターがもし複数体いるならば、うちの騎士団員だけでは少し心許ないからな……。拓海君の言う通りギルドの重役に俺が進言した。確か『黒の流星』にも依頼の話がいっているはずだ」



 拓海は依頼を受けるのを躊躇って左右にのらりくらりと身体を揺らしていた胡桃の姿を思い出し、少し笑ってしまった。


 モーガンが突然笑う拓海の様子を見て訝しんでいるのを見た拓海は慌てて弁解した。



「いや、胡桃が依頼の話を受けるのを躊躇っていた時左右にゆらゆらと揺れて唸りながら悩んでいたんですよ。その時の事を少し思い出してしまって……」



 思い出して小さく笑いなから拓海はモーガンにその時のことを伝えるとモーガンも可笑しそうに笑い出した。



「わはは、なるほどな! いや、『黒の流星』も年相応の女の子なんだな。彼女は少し前の時から随分と変わったな……」


「え? 胡桃って昔からあんな風じゃないんですか?」



 思い出すようにモーガンは頷いて答えた。



「少し前は誰も寄せつけないような感じでピリピリしていたぞ」


「え? 胡桃が?」


「ああ多分、拓海君とパーティーを組むようになってからだな今のようになったのは」



 今の胡桃の様子を見ると拓海にはにわかに信じ難かったが過去の胡桃には何かあったのかもしれないと思いそれ以上は詮索しないでおこうと口をつぐんだ。


 その後もしばらく二人は情報と意見交換を続けた。

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