生徒会 ⅲ
生徒会に行った日の帰り道。
おれは今得体の知れないものに追われていた
『もう、さっきから何なんだよ!
後ろから付いてくる気持ち悪い奴は?!』
そんなことをぼやきながら必死に走っていた
そんな感じで逃走劇を繰り広げていると急に後ろから爆発音が聞こえた。
そして何が起こったんだと後ろを振り向くとそこには香奈ちゃんがいた。
『創くん?!
大丈夫?
怪我はない?』
『あ、ありがと香奈ちゃん
あっ、後ろからまた来てるよ!
とりあえず早くここから逃げないと!』
『その心配はないよ
それよりもよく創くんに手を出してくれたわね』
そう言った次の瞬間、その”何か”が消えた。
『い、いまのは結局何だったんだ?』
『あ〜、その前に創くん、
巻き込んでしまったことにまず謝罪したいから今からある所に行くんだけど付いてきてもらってもいい?』
『イヤだと言ったら?』
『ごめんね、このことに創くんには拒否権はないの。
あと、無駄な抵抗はして欲しくないかな?』
『わかったよ。おれも付いてく』
『ありがと、創くん』
その後に香奈ちゃんがおもむろに携帯を取り出して話しが終わったのか電源を切った数分後、高級そうな車が来て、俺たちを乗せ、あるところに連れてこられた。
そして車から降り、目の前にそびえ立つ建物に視線を向けた
『ここはアトムの中央支部?』
『そうだよ
それより詳しい説明は後でするからとりあえず局長の部屋まで案内するよ』
そして、おれは部屋に連れていかれる間、考えていた。
なんで自分はこのATMに来ているのだろうかということだ。
さて、まずアトムとは何か説明をする所から始めるか…
おれが今いるアトムとは、
学院能力者総合管理事務局。
英語で言うと、
college ability total management ecretariat。
通称は真ん中を取って、ATM〈アトム〉と言われている。
そしてこの組織は世界各国にある能力者学院に置かれている能力の管理局のことだ。
この組織は学院にいる能力者達を管理したり学院に様々な指示を出したりしている。
また、犯罪を犯した学院の能力者を拘束したりする。
ただ、無闇に学院に干渉はできなくなっている。
他にも、学院に危害を加えようとする外敵勢力の拘束、または排除も担当していると言われているがここら辺は嘘か本当かはわからない。
ただ最近では実は学院に圧力を掛けたりして裏で幅を利かせているのではと疑いがかけれてたりする。
これを信じるか信じないかはあなた次第だ。
と、一人で脳内説明をしている内にいつのまにか局長の部屋に着いてしまった…
『コンコン、失礼します。
桜神子香奈です、
叶夢創を連れてきました』
いいよ、入りなさいと声が聞こえたので部屋に入った。
『初めましてかな、
一応確認するけど君の名前は叶夢創であってるかな?』
『は、はい。
おれの名前は叶夢創と言います。』
『まぁまぁ、そんな緊張しなくていいよ、
今から“お話し”をしたいからそこの席に座ってくれるかな?』
『わかりました』
『じゃあ、こんばんはかな?
オレの名前は知ってるだろうと思うけど一応自己紹介しとこうか、
オレの名前は空古良魔〈からふるりょうま〉だ。
ここの局長を務めている。
よろしく』
『こちらこそ』
『さて、まず今回は君を巻き込んでしまったことに謝罪をしようと思う
すまない』
そう言って、頭を下げてきた。
『い、いえ。
こちらもびっくりしましたが香奈ちゃ、桜神子さんに助けて貰ったおかげで死なかったので結果オーライですよ。
それよりも早く頭をあげてください』
『わかったよ
じゃあ、まずは今回の騒動の発端から説明しておこうかな』
そう一言入れてから長い長い説明が始まったのだ。
更新の頻度を少し下げます。
当初は1日ずつにしようかと思ったのですが色々と予定が入ったりと忙しいため、毎週水、金曜日の投稿となります。
これからもこの作品をお楽しみください。