生徒会ⅰ
昨日は自己紹介ぐらいで終わったが今日からは授業が始まる。
この学院では授業には約3種類存在する。
一つ目は座学。
これは今までやってきた国・英・社・理の5科目でもう一つアビリティガイダンス、通称AGという能力者学院だけにある科目だ。
このアビリティガイダンスというのは、能力を論理的に説明して理解した上で能力の使い方を学ぶ科目のことを言う。
そして次にディベロプメントアビリティ、通称DAというものがある。
これはその名の通り開発能力。
いわば座学などで勉強したことを活かしての能力訓練のことを言う。
ここで様々な訓練や練習をして自分が使える能力の幅を増やすことで将来有望な能力者になれる可能性があるのでこれを真面目に頑張る必要があるのだ。
最後は実践。
これは全員ができるわけではなく、座学・ディベロプメントアビリティ、通称DAである一定基準の成績を取らなければ受けることができないのだ。
この一定の基準については生徒には知らされてなく、先生から実践に参加するための許可書を突然貰うこともある。
そんなわけで今日から座学が始まる。
おれは座学に関してはそれなりの上位の成績を取れる自信があるため先生に目を付けられないように一学期だけは頑張りたい。
ほんと、先生に目を付けられると後々計画に支障がでるためこれだけは避けたいのだ。
そして、今は国語の時間だ。
ここら辺は受験の時に勉強したためわかっているので寝ようと思い、その態勢に入った瞬間に後ろから何か当てられた。
仕方なく当てられたものを拾った。
それはまさかの紙飛行機だったのだ。
この歳でまだこんなことをやる奴がいるのかと呆れつつ、広げてみるとそこには『昼休みに屋上に来てくれや。 by渡良瀬和人』とかかれてあった。
まだ彼とは話したこともないのでどういう用事でおれを読んだのか気になるなためこの誘いに乗ることにした。
そんなわけでこの後の授業も昼休みになるまでこのことで頭が一杯になり、授業できないのであった。
そして、時は昼休み。
おれは今渡良瀬和人という男と屋上で一緒にいる。
『おぉ〜、君が叶夢創君かいな
ここに来てくれたっちゅうことはおれが飛ばしてみた奴を見てくれたんやな?』
『あぁ、おれが寝ようとした瞬間に後ろから当てられたからな
結構イラっときたんだぞ』
『あ〜、そのことは謝るわ
おれはどうしても君と話をしたかったんでな
だからあの方法をとったんや』
『まぁ、そのことはもういい
それよりもどうしておれを屋上に読んだんだ?
まさかいまどきかつあげとかなんとかするつもりか?』
『何そんな物騒なことを言ってんねん
おれはそんなキャラちゃうわ
ま、冗談はこのぐらいにしといて……』
そこから少し間があき、
『お前って桜神子香奈って知ってるかいな?』
『桜神子香奈?
誰なんだその子は?』
『あれ、知らんかいな?
彼女はドリームイマジンっていうアビリティを持ってるんやけどこのアビリティに聞き覚えがあるんちゃう?』
『ドリームイマジン…。
桜神子香奈…。』
なんだか聞いた記憶があるようなないような……。
『うーん、やっぱ覚えてへんか
今日ここに呼んだ理由は彼女に君を生徒会まで連れて来てと言われたからや』
『生徒会?
どうしておれなんかを…』
『まぁ、そのことは今日の放課後ということでよろしゅうな
あっ、ついでに言っとくけど忘れたら後で殺されるかもしれへんで』
それは大変だ。
何せ生徒会役員からのお呼ばれだから忘れたりでもしたら何をされても不思議ではない。
『わかったよ、
じゃあ今日の放課後に生徒会室に行けばいいんだな』
『話の理解が早くて助かったわ
じゃあ、後は頑張れや』
こんなわけで今日の放課後に何故か生徒会に行くことになったのだった。
今日は投稿できなくてすいません。
学校のホームステイがあり携帯を使えなかったので投稿できませんでした。