外敵勢力監視科 ⅱ
自己紹介の結果としてわかったことはここはとてもうるさい場所だということだった。でも決して雰囲気は悪くないためそれなりに楽しめそうだとも思えた
まず最初にここのリーダーの香奈ちゃんからこの外敵勢力監視科の原則と守らなければいけないルールを聞かされ、そのあとにここのメンバーの自己紹介となった。またこの自己紹介に時間がかかってしまった。
詳しいことはまた今度思い出したときにでも紹介しようと思う
この部署ではおれは最初の1年間は見習いとして香奈ちゃんや他のメンバーとの元で修行をするようになった。例えば、自分を守れるために最低限の護身術や実際に敵と遭遇した場合においてどのような対処を取るべきかなどのシミレーションについて学ぶことになる。
特におれの能力は他人の力を借りないと発動できないのでメンバーとの連携が重要になってくるためここに重点をおいて訓練をすると言われた。
このような感じでおれがこの科に所属するようになったわけだが非常にしんどいのがわかった女の子の香奈ちゃんは訓練中でも楽そうにしてるけどおれは訓練が始まって30分ぐらいしたらバテてしまい、メンバーからはまずは基礎体力から付けないとなと言われ呆れられたことに悔しい思いをした。たしかにおれは体力は普通よりもなく、見た目も弱そうだとは自分でもわかっているため言い返せずにいた
そんなことからおれは香奈ちゃんと一緒に毎朝ランニングと筋力トレーニングをするようになった。今はそれが終わり、休憩中である。
『いやぁ、創ちゃんも私とランニングしはじめてからまだあまり経ってないけど最初の頃に比べたら少しマシになってきたからよかったよ』
『う〜ん、そうだといいんだけど自分的にはまだまだ香奈ちゃんには追いつけないなと…』
『そりゃ、私は創ちゃんよりも前から訓練してるから慣れてるけど創ちゃんはここ最近入ったばかりだからね
こういうのは普段の継続の努力だから焦ってもいけないよ』
『そうだね。そろそろ休憩も終わるしまた訓練再開としますかな』
『そうだな、あともうちょいだし頑張るか』
わたしは最近このように創ちゃんと訓練をするようになったけど昔に比べたらずいぶん大人になったなと内心嬉しく思っていた。昔の創ちゃんならすぐに弱音を吐いていたからやっぱ男の子は成長するんだなと姉のような気持ちで弟のような創ちゃんに密かに期待するようになったのはこの頃からじゃないかと今にして思えばわかる。
そんな風に香奈ちゃんが考えているとは露知らずのおれは必死にランニングをしていた。始めたての頃は10分で根を上げる感じだったがここ最近は少しタイムが伸びてきている気がして嬉しく感じていた。
そして今日は学院が休みの日曜日なわけだがこのトレーニングが終わったら香奈ちゃんに頼みたいなと思うことがある。
それはおれが計画していたワールドクラフトオペレーションの計画を進めるためにまず香奈ちゃんのアビリティ“ドリームイマジンを使ってなんでもありの世界を作ってもらうという頼みだ。最初の頃だったらそんなんイヤだよと言われたかもしれないが今は香奈ちゃんとこうして訓練に励んでおり外敵勢力監視科に入ったからという名目を使えばうまくいけそうな気がすると思ったんだ。だから上手くいけば今日の夜からにでもできるかもしれない。
だからおれは今日、これから自分の運命を変えるかもしれない一世一代の交渉に出ようと決意した。
ようやく物語の根幹となる所まで来ました。
もう少ししたら話が進められます。
あと、この小説の関連ワードで学園と入れてるのに全く学園要素が出てきてないためもう少ししたら学院生活の内容を話しに出せたらいいなと思います。
最初は連載なんてできるかなと不安でしたがもう慣れてきました。
あと、前回で1万文字達成していました。
これからもこの調子で頑張っていこうかと思います