外敵勢力監視科
あの日から一週間たった。
一週間も経てばクラス内でも色々とグループが出来てくる。でも、おれは集団行動はあまり好きではないが数人仲良い友達を作る程度だ。そして、香奈ちゃんから連絡が来るとは言われたものの、いつ来るのかそわそわして学校の授業もろくに集中できなくなっていた
そんなことを考えてるおれは今も授業を受けていた。
科目は古典。
おれが一番嫌いな科目だ。
副詞とか助動詞とか活用とか言われても何を言ってるのかさっぱり理解ができない。
そもそも昔の日本語を読めて何かいいことでもあるのかと突っ込みながらも一応聞いてるフリはしている。
でないといつチョークが飛んで来るのかわからないからな。
そんなこんなで授業を適当に聞き流していたらあっという間に6時間目が終わり、カバンの中に教科書をしまっていると、クラスメイトに生徒会長がなぜかお前を読んでるぞと言われたのでドアの方を見てみると、
『創ちゃん、このあと生徒会室に来てくれる?』
『わかった』
と、こんな短い会話だが香奈ちゃんの用事はすぐにわかったため、クラスメイトから何でお前生徒会長から下の名前でちゃん付け呼ばわりされてんだと言われながらも適当に流しながらうるさくなった教室から抜け出して今に至る
『いやぁ、直接創ちゃんの教室に行ってごめんね
本当はわたしの友達に叶夢創という子を生徒会室に連れてきてと頼んでて行かせるつもりだったんだけどその子が急に用事入ったとか言われて断られたから仕方なくわたしが来たんだよ』
『そういうことだったのね
それにしても生徒会室におれと香奈ちゃんしかいないけど他の役員の人達はどうしたんだ?』
『あぁ、それは今日生徒会の活動がないからだよ
本当はもっと早めに創ちゃんを呼ぶつもりだったんだけどなかなか生徒会活動がない日がなくてさ』
『だから連絡が遅かったのか』
『そういうことだよ
で、話は変わるけど用事はあのことなんだけどさ…』
『おれが香奈ちゃんがいる外敵勢力監視科に入ってこれからのことについての話だろ?』
『そう、そのことなんだけどさ
これから創ちゃんにメンバーを紹介したいからアトムに行こうかと思うんだけど大丈夫?』
『あぁ、いいよ』
『よし、車は来させてるから今からいくか』
そして、それから20分ぐらいでアトムの中央支部についた。
『じゃ、今から中に入るけど前回はわたしがいたから顔パスで行けたけど今回からはアトムのメンバーになるからちゃんとカードを作らないとね』
『カードってどんなものなんだ?』
『カードは普通のカードだよ
これを入り口の守衛さんに見せると通してくれるようになるから』
『わかったよ』
そしてカードを作った。
ほんと、普通のカードだったので少し期待外れだった…
『よし、これでこれからは創ちゃんもアトムのメンバーになったことだしこれからわたしが所属してる外敵勢力監視科のメンバー紹介といこうかな』
外敵勢力監視科はアトム中央支部の5階にあった。
この建物は全部で7階あり、上の階にいけばいくほどその部署の重要性が増してくるため5階ということからそれなりの部署なのかと知った。
『じゃじゃーん!!
ここが外敵勢力監視科だよ
これからはここのメンバーになるからルールはきちんと守ってね
じゃあ、みんな自己紹介から始めようか』
『おっ!
新メンバーがようやくきたのかよ』
『なに、あんなやつがこの部署にくるの?
貧弱そうに見えるけど使い物になるのかしら…』
『おいおい、そんなこと本人の目の前で言ったらだめだろ?
そういうことは自分の心の中に秘めておくのが礼儀というもんだぜ』
なんなんだ、この部署は…
こんなうるさそうなやつらと一緒に仕事していかなきゃいけないのかよ
『なぁ、香奈ちゃん
本人の目の前で悪口を言ってるあの二人は誰なんだ?』
『あー、あの子は渡良瀬和人くんと明星美麗ちゃんだよ』
あれ、どこかで聞き覚えがある気がするけど…
『たぶん創ちゃんと同じクラスの子だからじゃない?』
あっ、思い出したぞ!
あれ、でもあいつらもこの部署に所属してたのか?
『創ちゃんはきっと何で自分と同じクラスメイトがここにいるのか不思議に思ってるだろうけどその理由はもともと創ちゃんをこの二人と同じクラスにするために少しばかりここの局長が情報操作したんだよ』
なんでおれのことがわかったんだ?
もしかして香奈ちゃんはエスパーだったのか…
『でも、なんでそんなことをしたんだ?
別に他のクラスでも良かっただろ?』
『それは情報を迅速に伝達するためなんだよ
わたしがいちいち創ちゃんの教室にいかなくても同じクラスにアトムのメンバーを潜入させといた方がいいしね』
『なるほどね、でも潜入ってことは他にもアトムのメンバーは学校にいるのか?』
『いるよ、でもわたしはいるということを知ってるだけで誰なのかは知らないけどね』
『でも、なんで潜入なんてめんどくさいことを?
普通にアトムの公的な仕事だとか言って堂々と入ればいいんじゃないか?』
『それはアトムが学院に干渉していけないという原則があるからね
あと、公表しないことで学院の裏側で不正行為とかがされてないように監視する役目もあるんだよ』
へぇ〜、なかなか大変なんだな
そんなことを話していると、
『おいそこなのお二人さん
いつまでおれらをほったらかしにしてるんだ?』
『あぁ、ごめんごめん
じゃあ、今から仕切り直してきちんと自己紹介しようかな』
今回は中途半端なところで終わらせてしまいすいません。
理由というか言い訳としてリアルで予定が入ってしまい、時間がなかったのでこのような終わり方になってしまいました…