BoN Voyage
瞳からこぼれた雫
その分だけ 僕は大人になれたかな
寂しそうなその左手
気がつけば 僕の右手が包んでいた
きっと君のためじゃなくて 僕がぬくもりを感じるためで
だけど君はわかった上で 僕の手を温めてくれていた
さよならを描く 振った左手
振り返された 君の右手
はなれた手と手は お互いに
また 触れ合うこと 待っていた
春風に乗った夢の中
その中で 優しい夢を見ているかな
恋とか愛とかわからずに
君のこと 心の奥で想っていた
涙のない空を見上げ 七色の橋を探していた
空から降りてくる光 瞳の奥をくすぐっていた
草むらに寝転ぶ 二つの影
他愛ない話 紡いでいた
あの丘へと 行ってみようか
そこに もう君はいなくても
想い出へと旅をする 今はまだこのままでいい
閉じた瞼の裏側で 君の笑顔を描き出す
君のいない今を歩き出す
あの微笑みを 描き出したまま
忘れないように 歩いてみる
ゆっくりと君に逢いにいく