プロローグ
友人と協力しながら描いています。
「はぁ…………はぁ…………はぁ…………はぁ…………」
まるで闇を彷彿とさせるような不気味で暗い場所、一人の男が息を切らしながら必死に走っていた。
男はこの暗い場所に対し、目の前に手を翳しながら、懸命に突き進んでいた。
男が何故このような場所にいるのかは、本人にすら分かっていなかった。何故このような状況に陥っているのか、何故自分はこんな右も左も前も後ろも分からない場所に居るのか。
男は目が覚めれば、ただこの暗闇の場所に居たのだ。この闇を彷彿とさせるような不気味で暗い場所、その場所を確認すれば、男は一目散に走り出した。どこか出口なのかも、自分が走っているところは合っているのかも分からず、とにかく今は出口を探しながらも我武者羅に男は走っていた。
「はぁ…………はぁ…………はぁ…………はぁ…………」
規則的な呼吸音を繰り返しながら男は必死に走る。足を止めず、ただひたすらに光を求め、この暗闇から脱出するため、懸命に手を前へと伸ばし、走り続ける。
「どこだ…………? 出口は一体、どこなんだ? 光は? どこかに光はないのか!?」
男は懸命に走り周りを見回すも、どこにも光を見つけられず、出口と言える場所も見つけられなかった。
「はぁ…………はぁ…………はぁ…………はぁ…………ッ、おわぁぁぁぁぁあ!!?」
男の頭の中で考えてしまった。『自分はこの暗闇から出られないのではないか、下手をすれば自分はここで命を終わらせることになるのでは』と、そんな思考が巡っていたその時である。
男が手を伸ばしていた前方に岩の壁があり、その壁に触れた瞬間。岩の壁は簡単に崩壊し、その崩壊と共に男は驚愕の声を出しながら、一気に落下してしまった。
「あぁぁぁぁあ!!? がっ!?」
男は落下してしまうが、崩壊した壁から地面への落下距離が短かったため、男は身体を横にして、なんとか頭をぶつけることなく、怪我の方は軽い擦り傷と強打だけで済んだ。
「いてて…………どうやら落下した場所から地面までは、そんなになかったのか。そのお陰で掠《かす》り傷程度とかで済んだか。運が良かったな」
男は痛む身体を抑えながら起き上がり、自分が落ちてきた穴と地面を見て、自分の状況を推測した。
「それにしても、ここは何処だ?」
身体から痛みが引いたため男は立ち上がり、自分の状況から自分が何処にいるかの現状を把握するため、周囲の確認作業へと移行した。
しかし、男が行った確認作業は一瞬のうちに終わりを迎え、男は目を見開き驚愕の表情になっていた。
「な…………なんだよ、これ?」
男が驚愕の表情になるのも無理はなかった。何故なら、彼が目にしたものは、自分の身長よりも巨大で重厚な黒い列車があるのだから。
この黒い列車を初めてみるものは、恐らく必ず息を止め、一切の動きを止め、目を離すことが出来ないであろう。
その黒い列車にはそれほどの壮大さが滲み出ていたのだった。
しかも、その列車の後ろには四台も同じ列車が離れないようしっかりと連結していた。それぞれ一台ずつ列車の形状が違うところがあるが、
「なんで、こんなものがこんなところにあるんだ?」
男は列車に近付いていき、土埃にまみれながらも、錆の一つすらも付いておらず、黒い輝きを放つ列車に触れた。
男が列車に触れたその瞬間、まるで鼓動を上げるかのように列車は光を放ち、雄叫びを上げるように唸り出した。
「!? こ、こいつ…………こんな状態なのに動けるって言うのか!?」
男は再び驚愕の表情をしながらも、黒い列車を見上げた。
この男とこの列車の出会いにより、この宇宙全体を震え上がらせる物語が始まったのは言うまでもない。
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