【閑話】秋の読切 ライバルは、養女?幼女?
唯一の欠点である「人見知り」を克服したら、婚約破棄を告白されました。
超巨大ロボットは淑女の嗜みなので、降りろと言われても降りられません。
ある日、私の元にお父様から手紙が届きました。
「ゴンザレスよ、人の前に出ると恥ずかしさのあまり
殺戮をしてしまう不憫な娘よ、そんなお前を憂いて私は一代決心として再婚をする事に決めた」
「まあ、お父様ったら…お母様はこの事を知っているのかしら…」
そんな不吉な言葉をポツリと呟きながゴンザレスは自然な所作で手紙の"ゴンザレスの部分を二重線で訂正して横に"フランソワ"と書き加えた。
ふと、フランソワが手紙を読み進めると、そこには無視できない内容が書かれていた。
「まあ、お父様ったら…やりたい放題ですわね」
聞く人間によっては"お前にだけは言われたくないわ!"と思う言葉だろう。
しかし、内容を聞いたら別ベクトルで多くの人間が納得する内容が確認できた。
父親の手紙には29歳と12歳の女性が屋敷に移り住む予定と書かれていた。
「新しいお母さんと、新しいお婆ちゃんがいっぺんに出来るのね。たのしみだわ」
秋の連休として、特別読切を書かせて頂きました。




