【閑話】GW期間で読み切り 公爵様復活2
おのれ、フランソワ・ド・マドレーヌめ、この私をミジンコみたいに潰しおって。
こうなったら、ただ婚約破棄するだけでは気持ちが収まらん!奴のライバルである、伯爵令嬢を偽の婚約者に仕立て上げ、悔しがらせてやろう。
「ぼっちゃま、声に出てます、それに陰険でセコイです」
「ギャリソン、お前、主人をボロクソに言いすぎてないか?」
公爵がマドレーヌ令嬢のライバルである、ジュリエット・ダ・ヴィンチ伯爵令嬢を訪れていた。
「ヴィンチ伯爵令嬢、ヴィンチ伯爵令嬢?」
「呼ぶときはフルネームか名前でお呼びください」
「んん、失礼した。ジュリエット伯爵令嬢、この度は私からの婚約の申し出を快く受け入れてくれて感謝する」
「私もあのフランソワ・ド・マドレーヌを悔しがらせることが出来るのでしたら、ご協力も惜しみませんわ」
睨んだ通りだ、この女はフランソワを心の底から憎んでいる。あの女への嫌がらせに惜しみない協力をしてくれるに違いない。しかしこの女、容姿も礼儀作法も問題ないのになぜ今だに結婚はおろか、婚約すらもしていないのだ?
「ところで公爵様、あの女…いえマドレーヌ嬢は今どちらに?公爵家の戦闘ロボを撃破して帝国に亡命したと聞きましたが…」
「ええ、目下の所居場所を捜索中です。ところでジュリエット伯爵令嬢、1つお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「はい、何でしょうか?公爵様」
公爵が意を決して、ジュリエット伯爵令嬢に誰何した。
「どうしてあなたも『超巨大ロボット』のコクピット越しに私と会話しているのでしょう。
婚約破棄令嬢殺戮超巨大ロボ -超人見知りな私でもコクピットにいれば安心ですわ-
GW中により、公爵様の復活編を書こうと思い立ち、30分もしないうちにこれをかき上げました。
ライバルの伯爵令嬢の登場です。
イイネや評価が増えたら読み切り増やすかもです。




