私、婚約破棄されました
唯一の欠点である「人見知り」を克服したら、婚約破棄を告白されました。
超巨大ロボットは淑女の嗜みなので、降りろと言われても降りられません。
私の名前は、フランソワ・ド・マドレーヌ。フランソワは魂の名前ですわ。(本名はゴンザレス)
そして私の現在の悩み、それはズバリ!『極度の人見知り』なのですわ!
そんな私ですが、ひょんなことからその悩みを克服できる方法を見つけましたの。
え?そんな方法があるのかですって? では貴方だけにこっそり、それを教えましょう。
それはズバリ!『超巨大ロボのコクピットに乗る事』なのですわ!!(エコー)
「ゴンザレス・ド・マドレーヌ、私は貴様との…
ゴンザレス、ゴンザレス!!… フランソワ・ド・マドレーヌ!」
「はぁ〜い、公爵様、フランソワ、ここにおりましてよ」
「はぁ、…フランソワ・ド・マドレーヌ、私は貴様との婚約を今日を持って破棄させて貰う!」
「まぁ、何故ですの? こう言ってはなんですが、私家柄も、礼儀作法も、教養も、そして美貌も公爵様のお相手として相応しいと思っておりますわ。唯一欠点だった『超人見知りな性格』も、こうして克服したではないですか。何がご不満なのでしょう?」
おかしいですわね、唯一の欠点だった人見知りを克服した今、私は完璧な公爵夫人の条件を兼ね備えているのに…公爵様ったら今になって反抗期かしら。
「不満だって? どこの世界に人見知りだからと言って『超巨大ロボットに乗り込んで、社交の場に来た人間全てを殺戮しまくる奴がいるか!!!!!」
「…公爵様の目の前におりますが」
あらあらどうしましょう、なんだか今日の公爵様は虫の居所が悪い様です。
この話はXで某とある方のネタに乗っかって書いたモノです。
一応連載の形にしてますが、とある方のご希望がなかったら連載は終了となります。
次回 超巨大ロボ出撃!!(マ"!)