第85話 (75)OH!!!!迷惑!!!!
『今年のハロウィーンはオールナイトで、あれやこれやの大盛り上がりしましょう!全ゾンビ大集合&ノベルナイトの生演奏でDANCE DANCE DANCE!!チケットはカミングスーン!』
ーーふーん。
カタカタカタ
『オールナイト、発表されましたね。詳細が解禁され次第、更新いたしますので、テーマパークのコツをフォローして最新情報をチェック。』
ぽん
『オールナイト販売チケット枚数どの程度なんでしょうね。コツさんの意見はどうでしょうか。』
ーーほーん。
カタカタカタ
『オールナイト、ということは、例年のカウントダウン営業程のチケット販売になる模様です。約五万枚程になることが予想されます。UPJも、儲け度外視では、やらないです、企業ですので。人件費、なども、かなりかかりそうですし。』
ぽん
『コツさん、ゲストの追い出し等どうなるのでしょう。心配です。』
ーーほーん。
カタカタカタ
『ゾンビナイトオールナイト居残り客問題について
◽️これは、シンプルな、話で、昔の一部貸切で実施した、『クレデンシャル』のない客をスタッフが追い出したら、良いと、思う。
スタッフ達はプロフェッショナル、なので、居残り客も、すぐ見つかり、速攻退場です。』
ぽん
『流石、コツさん。全ゾンビとあるのが気になりますね。』
ーーほーん。
カタカタカタ
『全ゾンビ大集合、とあるので、これは歴代のいなくなったゾンビ達大復活、ということですね。最新情報は“テーマパークのコツ”をフォローしてチェック。』
ぽん
『流石コツさん。有益な情報共有ありがたいです。』
〜〜〜
「ビッグボス〜!これ見てくださいよ、これ!」
あかねちゃんが慌てた様子でビッグボスに駆け寄る。片手にはスマートフォンを持っており、そこには『テーマパークのコツ』というアカウントの投稿が写っていた。ビッグボスは、それを見て頭を抱えていた。
「よくもまぁ、こんな出まかせをつらつらと。中には惜しい情報もあるのが苛立たしさを助長させるわね。」
「この人、自称テーマパークのプロなんですね。何者なんですか?」
「テーマパークのプロって何よ!アマチュアでしょうよ!ただの一般人よ!情報の質も低いし。きっと、適当に「ほーん。」とでも言いながら家でキーボード叩いてんのよ!仕事増やさないでほしいわ。」
「今回は特にすごいですね。オールナイトについて有る事無い事、100投稿くらいしてますよ。よっぽど筆がノリに乗ったんですね…。」
「数打ちゃ当たるってことなのかしら。陰謀論系とやってること変わんないわよ、全く。」
「なんか文章も変わってますよね。読点が多いし、何か全てをわかって俯瞰で見てる!みたいな文章です。」
「ほんとやだ。この人少し前に、『UPJは、情報発信して、宣伝している、私に、感謝するべきです。』とか書いてたのよ!ムキィィ!思い出すと腹立ってきたわぁあ!」
「ビ、ビッグボス!落ち着いてください。所詮ネットの落書きみたいなものなんですから。」
〜〜〜
「も、もじゃちゃーーん!オールナイトの発表見た??」
「Sポテさん、見ましたけど…。」
「これは激アツ案件では?」
「文子まで!うーん、まだ正式な発表もないし…。」
「でも、今ネットじゃアイドルゾンビが復活するんじゃって大騒ぎだよ!」
Sポテトさんは興奮した様子で話す。しかし、もじゃは冷静だった。文子はいつも通り2人をネットミームで茶化すのみである。
「その情報の源、テーマパークのコツですよ。」
「情弱で草ww」
「テーマパークのコツは信用するなって、UPJオタクの間では不文律の有名な話ですよ。忘れちゃったんですか?」
「で、でももしかしたらってことも…。オールナイトなんて今までなかったわけだし!」
「もし、もじゃもじゃゾンビも復活すれば、オタク激アツ案件では?致死量のクソデカ感情食らったオタクの精神is where?もう思い残すことはないです。本当にありがとうございました案件では??」
「ふ、文子。いつにも増してネットミームがすごいよ…。」
そう思いつつも、ほのかな期待を胸に抱いていたのは事実だった。もし、またもじゃもじゃゾンビに会えるのなら、オタクとして見届けなければならない。そう、これはどちらにしろーー。
「まぁ、とりあえずチケットは取らなきゃね!」
「激アツ。」
「ネットでは、チケット五万枚って話も…。」
「だからそれソースがテーマパークのコツだから、全く当てにならないですって!コツは逆言うから、本当はもっと少ないんですよ!」
「ただしテーマパークのコツ、てめーはダメだ。」
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