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第20話 (18)カルーアちゃん-2

 友人が見せたスマホの画面には、イケメンの男子が写っていた。幼さの残った可愛らしさの中にも男らしさがあり、すごく目を惹かれる容姿だった。ごくり。じゅるり。どぅふふ。ほけーっとした顔をしている私に友人は続けた。


「この人、ウルパーでダンサーやってる人なんだって〜!カッコ良すぎるってネットでバズっててさ〜。1人でウルパー行きづらいからさ〜、一緒に行ってくれる人探してたんだよね〜!」


ーーほう、ウルパーのダンサーなんているのか。しかも、こんなにかっこいい人までいるなんて。ふむ。悪くないだろう。どうせ暇だし、行ってみるか。


「ちょっと興味あるかも。この人が出るショー?チケット代いくらくらいかかるの?チケットすぐ手に入るものなの?」


「調べた感じだと特にチケットとかはいらないみた〜い。ウルパーの入園チケットさえあれば、あとはステージに行けば見られるらしい〜」


 そういう感じのショーなのか!そういえば昔にウルパーに遊びに行った時、そこら辺で何かショーみたいなのをやっていた気がする。あれの一種ということか。


「ガチファンになると、でっかいカメラ持って毎週毎週ウルパーに通って写真撮ってSNSにあげてってしてるらしいよ〜。そんなにハマるほど面白いんだね〜」


 そんな人がいるのか。ウルパーにもガチ勢がいるなんて。まぁでも…


「そんな人いるの?やばすぎ!私はそこまでハマることないかなぁ。たかがテーマパークのショーやダンサーに」


 私はあははははと高らかに笑った。


〜〜〜


 ショーが終わり、電車で帰路につきながら、昔のことを思い出していた。だめだ!いけないいけない。早いところやっておかないと。

カメラからSDカードを抜く。SDカードからスマートフォンへとデータを転送する。いつものルーティーンだ。今日はいつもより良い写真が撮れたぞ。このために今日は朝から場所取りを頑張ったのだ。たかがテーマパークのショーではない。ないのだよ。りゅうじん君の写真をSNSに投稿し、ほっと一息。撮った写真を投稿するまでが、ウルパーですからね。


ポン。ポン。ポン。


ーースマホの通知音が鳴る。


『カルーアちゃん!投稿乙です!』


『りゅうじん君の写真素敵です!』


『カルーアさんの撮るお写真はどれもすごく素敵ですごいです!いつもありがとうございます!』


 ふふん。そうだろう、そうだろう。正直、自分の撮る写真には自信がある。他の人よりも上手く撮れている自負がある。わかる人にはわかるのだ。ふふふ。嬉しい。


ポン。


再び通知音が鳴る。


『今日もお疲れさまです!ところで、カルーアさんの写真が無断使用されている気がして、本人に確認された方がいいかもです。以下にリンク貼っておきます!』


ーー何?無断使用?ありえないだろ。


 無断使用とはSNSに載せた写真を、許可なしに他人が転載したり、動画等に使用したりすることである。私らの界隈では基本的に御法度とされている。特に私はプロフに無断使用禁止と書いているのにも関わらず!


 リンクをクリックすると、そこには動画クリエイター『リュウ』と書いてあった。

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