第108話 (96)迷子犬と雨のビート-4
「う、うわぁぁあ!!なんだなんだなんだ!」
ワンワン!ワン!
「何でパークの中に犬がいるんだよー!」
ワンワン!
「誰か助けてー!ジョージー!」
いつも通り幽霊なのを良いことに、パークの中を散歩していたユー。バックヤードを歩いていると、遠くで犬に餌をやっている二人組が目に入った。ユーは何で犬がいるのかと一瞬思ったが、すぐにその場を離れようとしていた。なぜかと言うと彼は犬が大の苦手なのである。幽霊だから追い回される心配はないだろうが、念のため近づかないに越したことはない。しかし、遠くで餌を食べている犬がこちらをじーっと見ている気がした。最初は気のせいかとも思ったが、その後こちらに向かって一目散に走ってきたのだった。
「な、何で僕のことが見えてるんだ!!」
ワン!ワン!ハァハァ!
「だ、誰か助けてー!ジョージー!死んじゃうよー!!」
〜〜〜
「ここが、エディーが入ってきたゆー茂みやな。」
「何でそんなすぐわかるんですか?」
「アホか、お前。ここ見てみー。白い毛が木に絡まっとるやろ。この茂み通って行ったのは明白や。」
「な、なるほど。流石探偵…。」
私はハッタリについて行き、エディーが入ってきたとされる茂みへと到着した。到着してすぐにハッタリは周囲をキョロキョロと見回し、調べ始めた。この辺の動きは確かに探偵らしさを感じる。
「ふーん。こっちやな。」
「え?何でわかるんですか?」
「まぁ可能性があるくらいのもんやな。この道は、ヌスッピーの着ぐるみがバックヤードに帰ってきて通る道やねん。ヌスッピーの色も、エディーと同じ白黒や。もしかしたらそれを茂み越しに見つけて追いかけたんちゃうかと思ってな。」
「な、なるほど!ヌスッピー!犬のキャラクターですもんね?」
「で、こっちが着ぐるみの人が入る休憩所。流石にここから中には入られへんやろから、ここからどう動いたかや。」
どんどんとエディーの動きを予想して、道を辿っていくハッタリ。確かに彼の言うことは、理論が通っているようには感じるが、本当にその通りにエディーが動いているのだろうか。
「こっちやな。こっちに木があるやろ。」
「あっ!待って下さいよ!走らないで!」
タッタッタッタ
「ほらな。この木にマーキングされた跡がある。しかもそう時間は経ってへんで。」
「ほ、本当だ。湿ってますね。犬のおしっこみたいな臭いがします!」
先ほどの休憩所から少し歩いた場所にある木に、確かにエディーの痕跡があった。この探偵、本物かもしれない!この分だとあっという間にエディーを見つけられるかもしれない。
「急がんとやばいな。」
「ま、待って下さい!なんで走るんですか!」
「今日はあと一時間くらいで雨の予報や!雨が降ったら、さっきみたいなマーキングの跡も追えへんくなる!時間との勝負やねん!たらたらしとったら、置いてくで!」
〜〜〜
「あ、オラフさん!お疲れ様です!」
エディーを追いかけてきた私たちの目の前にはオラフさんが立っていた。そして、その足元にはドッグフードを与えた跡が残っていた。
「お前、ここでエディーに餌やっとったんやろ?」
「あ、え?はい、そうです。」
「アホか!!何ですぐに捕まえへんねん!」
「い、いや、お腹空いてて可哀想だったから!」
「まぁええわ。エディーはどこ行ったんや?」
「そ、それがさっき急に向こうに走って行っちゃって…。て、てか、あかねちゃん!この探偵みたいな人誰なの??」
「この人は西の天才パーク探偵のハッタリさんです。」
「西?!天才?!パーク探偵?!ハッタリ?!」
私が言った情報でオラフさんが混乱している。無理もない。私も同じ状況なら、すぐに納得はできないだろう。
「オラフさーん。ビッグボスに電話しときましたよ〜。お手柄よ、って言ってました…。あれ?エディーは?」
「あ、カッピーさんお疲れ様です。エディーは逃げちゃったみたいで…。って、え?!それはまさか!」
「へ?なに??」
「ジャンピースのゾルのフィギュア?もしかして100番くじの…?」
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