全裸なのが当たり前の世界の刑事アツギ
警視庁全裸課の厚木はスッポン木ヒルズの屋上に来ていた。
厚木の長年の宿敵。怪盗裸裸ポートは今まさにヘリで逃げるところだった。
「ララ!」
「一足遅かったわね。アツギ。なぁに?そのカチンコチン棒は?そんなに私に会いたかった?」
「うるせぇよ。てめえこそ剛毛ジャングル大洪水じゃねぇか」
刑事と怪盗。
決して結ばれてはいけない2人。
二人は愛し合っていた。
「いつかオメェのニップルを俺の尿道で逮捕してやる!」
「上等よ!前立腺をビクビクさせながら待ってなさい!」
「あばよ!アヘ顔女!」
「またね!メスイキ男!」
二人の恋が受精することはないだろう。
アツギはヘリが見えなくなるまで冬空の下、立っていた。
2つの意味で。
怪盗裸裸ポート。世界一の自転車泥棒である。