王都プリべラム
王都に着くと、私は早速聞き込みを開始しました。
国王陛下に謁見できれば良いのですが、旅の吟遊詩人などがお会いできる訳もなく。とはいえ、街を行く人々はとても親切にお話をして下さいました。
「出立式まで開いて、盛大に送り出したんですね」
「そりゃあ、魔王討伐の命を受けた人達だからね。応援する事しか出来ないんだから、せめて盛大に見送らないと」
魔王の影響で各地に魔物が現れています。魔王を討伐する為に旅立つ勇者達には誰もが期待をしているという事がよくわかりますね。
「ユーディット様達は国王陛下から命を受けてすぐに旅立ったのですか?」
何か詩にできるネタがあると良いのですが。
「そうだね、準備だけしてすぐに出発したよ。一刻も早く世界に平和を取り戻すって言って」
むむ、残念。やはり、次の詩は彼女達の名を広く知らしめたあの事件になりそうです。
――――――
勇者達を召喚したのは偉大な国王。
彼は平和を脅かす魔王の討伐をユーディットに命じた。
空を覆い、地を埋め尽くす邪悪な魔物の軍勢は魔王によって生み出された。
魔王を討ち果たし、人の世に平和を取り戻すため、勇者達は人々に見送られて王都を後にする。
彼女達が歩む栄光の道は、この地より始まったのだ。
――――――
短いですが、仕方ありません。
私も早く次の目的地へと向かいましょう。
邪竜に支配された国、グランドールへ。