日本語が通じませんでした。
水曜日から木曜日まで投稿が出来ません。本家の草むしりに県をまたいで行くので・・・。
「ちょっとちょっと、キルエル君もジォス君も精霊さんも何で私の質問なかったことにしてるんですかッ!!?」
「やーすまねー。完全に忘れてた。男子の言ったことは忘れねーのになー」
「ソレ自慢することじゃないんですよッ!!」
「僕はなんか、・・・・ちょっと色々インパクト強すぎて記憶から吹っ飛んでいたんだ・・・ゴメン」
「ソレが実の妹に対する態度ですかッ!!?」
「君僕の妹じゃないでしょ。言っても”義理”でしょ。何格上げしてるんですか!?」
激昂するノゥアに対して激昂する僕。キルエルの妹は一人だけだ!二人も要らない!!
『というか、ノゥアが妹だったらなんかミルと色々揉めそうですからね・・・。ただでさえミルだけでもアクが強いのに・・・・・』
ノゥアが妹になっている世界線を想像して疲れた溜息を吐くキルエル。コッチはコッチで大変そうだ。
そんな事よりもさておき、ステータスプレートを一体どうやって説明するべきか・・・。
「っていうか皆ずるいんですよ!!何ですか!!いつから妹は兄に守られる時代になったッ!!?あぁんッ!??妹舐めんな?今の時代兄妹”で”最強なんですよ!!ソレが何ですかこのザマはッ!!妹である私が兄とは違ってステータスプレートが出せないなんてッッ!!」
なんかまたノゥアの中心からすんごい黒い瘴気があふれ出してくる。あの時のドラゴン戦以来だ。本当にこのノゥアの沸点はよくわからない。
正直不思議なのはソレだけではないが・・・・、まぁいいや。
「まぁまぁ落ち着いてよノゥア。僕も別にステータスプレートがどうやって出るのかなんてしらないんだからs」
「え?そうなの?」
ノゥアを落ち着かせようと発した言葉に返してきたのはジォスだった。
ジォスは「ありえねー」みたいな目をしながら僕のステータスプレートを見る。
「ステータスプレートってまー確かに俺もよく分かんねーから、あんまし細かい事言えねーのはマジだ。でも、俺がコレ出せたのはとある日本産のゲームに似てたってところだな。最近発売された奴でPC操作の奴。アレの世界観がこの世界観に似すぎててよ。不審に思ったから脳内でステータスプレート表示のシフト6キーとシフト2キーを脳内タイピングして出るように念じてたら、なんか出た」
すごいくらいにサラッと言いおったぞコイツ。「日本産」とか「ゲーム」とか「PC」とか・・・。この現地民に「シフトキー」なんて単語の意味分からんだろ。だから嫌だったんだ。なんか「キルエル君頭ヤりましか?」とか言われそうで。
でもよく考えたら今コイツが言ったのは当たりかもしれない。元々頭オカシイから今更「日本産?何言ってるの?」とか言われてもなんとも実質プラマイゼロだ。やったね!ノーコストのアタックチャンスだッ!!大当たり狙えよキルエル!!
『勝手に僕を混ぜないでくださいッ!?』
キルエルが凄い剣幕で僕の申し出を断って来た。うん、好きな男子にこういう断られ方されるのは、・・・嫌いじゃない。むしろもっと好きになってしまうかもしれない。うへへへ・・・。
――――おっと危ない。なんか新しい扉を開きかけるところだった・・・ッ!!
話に戻ろう。
ジォスは僕の方を見ながら話を進める。
「まー、キルエルが異世界人じゃねーッつーのは分かるんだよ臭いとかで。でも不思議なことにステータスプレート出せてるんだよな。この国には半導体なんて無いからPCなんて無いし、ゲームなんて持っての他だ。だから今さっきのセリフはオカシーんだよな」
まぁ確かにジォスの言うとおりだ。一つ訂正部分あるけど。でもソコはさ、ゲームの設定上とかの関係で納得してくれないのかな?
僕が反応に困っていると、ノゥアがジォスの腹を渾身の一撃で打ち抜いた。黒い瘴気もマシマシで。最早拳は添えるだけだった。黒い瘴気は拳からジォスの腹を貫き、背中からドバっと溢れ出す。
「ぐはッ!!?」
どう考えても魂粉砕されてるような技なのに腹を抑えて若干ジォスの足が揺らぐだけだった。マジでコイツの体どうなってんだ!?完全にダメージ喰らったような声だったのになんでそんなにピンピンしてるんだ。最近のゴッキー先輩でもそんな生命力高くねぇぞ!!?
ジォスは腹辺りをさすっているが、穴の開いた様子はない。それどころかなんか普通に生きている。
「いてて・・・。やっぱヤバいな女子。考えてることと沸点がよくわからん」
僕としてはジォスの体の方が良く分からん。
まぁジォスの体なんて訳アリキチガイオールデリートフルコンボやらかしたような、脳汁ドバドバテーマパークみたいなモンだから今更な気もする。うん、追及はしない方が賢明だな。
腹を抑えているジォスに猛然と拳を振るったノゥアが仁王立ちをしていた。
「ソレよりも!ステータスプレートの出し方をッ、教えてくださいッ!!」
拳を振るっておいて丁寧語とはきっちりと相手に敬意を払っている証拠だ。拳は出していたが・・・。まぁいいや。話を逸らしたジォスが悪いってことで。
ジォスは「やれやれ・・・」と、ため息を吐きながら木の枝で地面に長方形を描く。
「何してるんですか?」
「この世界の現地民にも分かる様に、キーボードを描いている。まずは此処からだな。・・・ちなみにだが、何でこのキー押すとステータスプレートが開けるのかは聞くな。んなモン、運営に聞かねーと分からないから」
「はぁ・・・・・」
分かってるのか、分かってないのか、そんな困惑気味の声を出すノゥア。開き方教えてっつったら急にキーボードの絵描き始めるんだからな。そりゃ僕が現地民だとしても分からんわ。
「うにゅらぁ」
隣を向くと眠そうな顔をしながら僕の『次元収納鞄』のポーチを開けるうにゅら虫が居た。ステータスプレートは消したらしい。
「なんだ?入るのかお前」
「うにゅらウホ」
「そうか・・・」
なんか自由だなお前・・・。と、ふと僕はあることを思いつく。
「なぁうにゅら虫」
「うにゅら?」
「オーラになって僕に憑りついていれば別に入らなくてもいいんじゃないか?」
「うにゅら」
加護の『オーラ化』を持つキャラは全員、使い捨てオーラとは違い通常キャラに戻ることができるのだ。オーラになっている状態は休眠状態とどう変わるのかは分からないが、・・・『次元収納鞄』内のアイテムとかいじられたら面倒だ。中にはフンドシとか言う下手すると遺伝子レベルに臭いが組み込まれるようなヤバい代物がある。あんな最臭兵器を外部に持ち出されるのは勘弁だ。母親(5代目)の取り寄せたホンオフェ(4ヶ月)モノよりもヤバかったぞあの臭い。三夏は越してる公衆便所の詰まり所だった。・・・・思い出したくねぇ・・・・。
『アレはダメだ。手に置いても臭いが分からなかったから大丈夫だと思って嗅ぎましたけど、凝縮してる奴じゃないですか!嗅ぐ時間が短かったから失神で済みましたけど・・・・』
やめろ思い出させるな。アレは黒歴史だ・・・。一刻も早く記憶から抹消せねば。体質上の完全記憶を今すぐにでも無くしたいと思える瞬間だわコレ。
そんなフンドシの話は捨ておいて、僕はうにゅら虫に尋ねる。
「イケる?」
「うにゅら」
「無理?」
「うにゅら」
「・・・・・」
「うにゅら」
グッと親指ではなくヒレを立てるうにゅら虫。なぁんも良くねぇんだよ・・・・。
「クソッ!まさかここで異世界の言語機能が役に立たないなんて・・・ッ!!」
全部が全部日本語で通るわけではないと知った。やっぱソコは仕事してくださいよ神様・・・。




