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主人公補正なんてクソ喰らえッ!!  作者: うにゅら帝皇神
第三章 『休暇☩旅行』
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すれ違い通信始めました。

もしかしたら一日一投稿は無理かも・・・。でも頑張ります。

 ステータスプレートって異世界人だけの恩恵じゃない・・・?


 そう思うようになった今日この頃。


 目の前ではうにゅら虫が腹に『見よ』という文字を入れて僕に見せてくる。


 『このスキル欄にある『生存』とか『自由奔放』ってどういう能力なんですか?』


 少しこの異世界に困惑気味になっているところにさらに追い打ちをかけてくるキルエル。本当は追い返したいが残念なことにキルエルは僕の体の精神に居るので追い返しても湧いて出てしまう。


 『まるで人を台所の虫さんみたいに言いおって・・・・・』


 なんか一瞬、僕の意識に居るキルエルがGの着ぐるみを着て文句を言ってるところが目に浮かんだ。自由だな僕の意識。体の構成だけじゃなくて、ついには着ぐるみまで出せるようになっていたのか・・・。


 まぁでも大好きな男子キャラ(キルエル)に聞かれたのなら答えるしかあるまい。


 『生存』・・・敵の攻撃による『一撃必殺』、もしくはHPを一撃で0にする攻撃を受けない。地域による環境でダメージを受けない。


 『自由奔放』・・・自分のスキルは相手によって干渉されず、無効化されず、奪われない。


 うにゅら虫自体がHP1しかないので実質攻撃ダメージを喰らわない、環境ダメージを喰らわない。それでその効果も打ち消せないという攻撃力と魔力”さえ”あれば完全なチートとして君臨出来るキャラである。


 だが憐れむことなかれ。このうにゅら虫、見た目ふざけてるしステータスの割り振りクッソ頭悪いのにスキルが強いとか言う運営が二日酔いにエネドリ流し込んで作ったようなキャラだが、ちゃんと対戦環境荒せるくらい強い性能を持っている。


 ソレはうにゅら虫の加護――――『オーラ化』だ。


 『オーラ化』とは装備欄にあるオーラになる加護のことだ。うにゅら虫はその”オーラ”になる能力が備わっている。


 そもそもの話、オーラとは言わば”雰囲気”みたいなものである。戦闘用のオーラであれば攻撃力や魔力が上がったり、料理に関するオーラであれば砂糖と防腐剤間違えなかったりとか色々そういう”雰囲気”にする装備である。


 ソレでこのうにゅら虫のオーラ化は敵にとっても害悪でしかない。精霊や悪魔、天使の『オーラ化』は確かに強いが戦闘枠とオーラ枠としての差別化がしっかりと出来ており、戦闘枠で使うよりもオーラは性能が劣化しており、少なくとも数を揃えるか相性の良い別オーラを混ぜて性能鬼上げとかしない限り単体での火力は望めない。


 どぅが!!うにゅら虫のオーラは違うッッ!!!


 うにゅら虫のオーラは劣化どころの話ではない。運営がヤクブツとアルコールキメつつのホワイトハウスでブレイクダンス踊りちらかすくらいのぶっ壊れ性能を持っている。ソレが此方。


 『うにゅら虫のオーラ』・・・《対象》このオーラを纏ったキャラ。

               《条件》HP5割未満

               《効果》ダメージを受けず、『ふっとばし』を受けない。


 以上。                                                                   

                                              

 ・・・いや頭壊れてんのか!!?


 何をどうしたらここまで意味不明な説明文と効果を付与するに至った運営!!何かとても難しい条件下で一定時間しか使えないとかも書いていない。ただただ『HP5割未満』!!いや条件緩ッ!!しかも特定のアイテムとかキャラを必要ともしない。ダメージさえ受ければ発動できるという運営の頭の悪い手抜き工作の極みみたいなツワモノ感よッ!!


 しかもなんだこの効果は!!絶対運営テストプレイとかしないでゲーム内に放り込んだだろッ!!なんだよ『ダメージ受けない』って。これ最早『ふっとばし無効』要らないだろ。そこらの下手なチートスキルよりも性質が悪い!!


 まさかここにきてまで運営の頭の壊れを見ることになるとは・・・・・。ダメだ。この精霊一体だけでいろんな犯罪が出来てしまうではないか。くぅぅ~~~~(感動)ッッ!!!


 『初手で犯罪に使えるとか考えられるゲーム君もですよ』


 感動に拳を握りしめる僕に対して辛辣な突っ込みを入れるキルエル。キルエルは如何やら至極真っ当な人柄らしい。詐欺師口調なのに、実に不自然だ。キャラと性格と声音が一致していないぞ。仕事しろ運営。


 ソレはさておき、と僕はうにゅら虫を見る。手を舐られた中だが、果たして僕を契約者として見ているのだろうか、そこが非常に気になるところではある。


 と、僕が悩んでいると草原でのたうち回っていたノゥアとジォスが寄って来た。


 「おー、ソイツと契約で来たのかー?スゲーなキルエル。俺なんていつも逃げられてるのによー」


 「流石ですわキルエル君!なんて麗しい目をしているのでしょうかこの精霊、この目は間違いなくキルエル君を主人と認めている証拠ですよ!!」


 「いや、仲間ウホ」


 キラキラとした目をしながらうにゅら虫の目を見るノゥア。だがしかし、バッサリとうにゅら虫に切り捨てられる。そうか・・・・僕、仲間だと思われているのか・・・。


 そして今さっきまでの疑問が浮かび、ジォスに聞いてみる。


 「ジォス、精霊と契約したってどうしたら分かるんだい?今さっき手を食されたんだけど、いまいちどうなのか分からなくてさ・・・・」


 頬を掻いて尋ねるとジォスは「あぁ!」と相槌を打つ。


 「あー!ソレ、俺はステータスプレートで確認しているぞ」


 「!?」

 

 「ステータスプレート・・・・?」


 驚く僕に対して、関わりのない言葉に困惑するノゥア。驚いたのはステータスプレートという異世界特有の言語が出されたからではない。むしろ、ジォスが自らポンッとステータスプレートを出したからだ。オイオイ、うにゅら虫は別に良いとしても、此処にはノゥアが居るんだぞ!!?さすがに現地の人に見せるのはどうなのだ!!?


 「コレがステータスプレート・・・・、そういえばこの精霊も同じの出してますね・・・・。そもそもステータスプレートって何ですか?」


 ジォスの出したステータスプレートに困惑しながらもうにゅら虫を同じモノを出していることに気が付くノゥア。やはりは現地民。そもそもステータスプレートとか見ないんだろうな・・・。


 「っていうか、ジォス。ソレ何で人に見れる仕様になってるんですかッ!?僕のは全然見えませんけど・・・」


 そういえばだが、何故かうにゅら虫のもジォスのも見える仕様になっている。ソレに対して僕の出すステータスプレートは全然他人には見えていない。ミルの目の前で何回かステータスプレートを見てたことあったけどミルは見れてなかったし・・・・。


 もしかしたらやっぱり僕の知らない設定が放り込まれているのだろうか・・・?


 僕は焦ってジォスに問い詰める。


 僕の焦り様に首を捻ったジォスは、「落ち着け?」と僕を宥めて自身のステータスプレートを見せる。


 「まー俺のステータスプレートだって最初は全く他人には見えてなくってな。ソレが何というか、隠し事してるって感じがして自分に嫌気がさした。だから、プレート色々漁ったんだよな。そしたら、コレで何とかなるらしー」


 そう言いながら自身のステータスプレートをいじるジォス。設定を漁り、その中から『すれ違い通信設定』の部分を押す。ソコには『すれ違い通信ON』の文字が映し出された。


 「コレをONにしたら、なんか急に他人にも見えるようになってな。キルエルが言ってるのってコレで正しいか?」


 「あ、・・・・あぁ・・・・・」


 まさか!、と思い僕もステータスプレートを開ける。最初は開けることでさえ結構な念と集中が必要だったのに、今となっては慣れたものだ。


 「あぁ、コレか・・・・」


 ジォスと同じように僕もまた『設定』から『すれ違い通信設定』を漁りだして設定状況を確認する。


 『すれ違い通信OFF』


 とあった。


 「いや此処だけ妙にゲーム感つよッ!!マジかよ。すれ違い通信って、異世界じゃこんな扱いなのかよ・・・・いや、確かに構造と意味としてはあってるから何とも言えねぇ・・・ッ!!」


 確かによく見れば、説明文に「すれ違ったら、その人のステータスプレートを見ることができます」と書かれてある。なるほど。そういう事か・・・。


 ねぇねぇ、キルエル。コレ常時ONにしておいてもいい?


 『別に隠すモノ無いですからねステータスくらいでは。まぁ持ち込みアイテムまで見られるというのなら話は別ですが』


 一応キルエルにも許可を取っておく必要がある。キルエルだってこの体の持ち主なのだ。いくらステイしておこうが、この体の本当の持ち主はキルエルである。此処は僕の一存で決めることはできない。


 だが、キルエルのGO!サインが出たのであればやるしかない。


 僕は『すれ違い通信設定』を『ON』にした。


 「わッ!今度はキルエル君の胸部にジォス君と同じものが・・・・ッ!!」


 急に視界にステータスプレートが出現し、わずかながらに驚くノゥア。


 「えぇっと・・・、契約されているキャラ一覧。・・・あぁ、あったあった」


 そしてそのプレートをいじり、無事うにゅら虫が僕と契約していることを確認する。あの手を食すという謎行動が契約の証だったのか・・・・。精霊って分からん・・・・・。


 「おー、ちゃんと契約してるかー。良かったぜ。コレでキルエルも精霊使いの仲間入りだ!!契約記念に俺の行きつけのオカマバー行こうぜッ!!」


 「ウホッ!?」


 オカマバーと言う単語に後ずさるうにゅら虫。やはりこの反応は間違っていないと思う。


 そして一人取り残されたノゥアが叫んだ。


 「まぁだ、私の質問が終わってないんですがッッ!!?」

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