表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
主人公補正なんてクソ喰らえッ!!  作者: うにゅら帝皇神
第ニ章 『短期留学☩テロ』
45/139

ちょっと怪しい。

課題テストが終わったので書きます。

 僕が10時まで寝ようと思って自身に支給された部屋に戻ったのが間違いだった。


 「さて、と後三時間はあるし、ゆっくり寝るかn」


 「帰ってくるのが遅いぞ!大英雄にして生きる伝説、後世に永遠に語り継がれる超勇者たるこのボk」


 「あ、部屋間違えたか」


 僕はゆっくりと扉を閉める。そして部屋番号を確認する。・・・・間違いなく、此処は僕の部屋だ。一瞬ノミと偽善者が僕の部屋に居た気がする。


 『疲れてるのでは?一日で色々ありましたし、夜も動くんですからゆっくり休むべきでしょう』


 ・・・夜動く理由作ったのお前だからな?


 意識の中にいるキルエルにはわからないだろうな。この感覚。やらなくてもいい宿題をやらされている小学生の心境だぜコレは。


 「まぁなんにせよ、ノミと偽善者の幻影が見えるほど疲れてるんだろうな僕は」


 僕は再び扉を開ける。目の前には幻影だろうノミと偽善者が居る。


 「オイ、今さっき扉を閉めた理由はなんだ!言ってみろ、この大英雄にして後世に歴史に刻まれる英傑となるボクを見た瞬間に扉を閉めた理由はなんだ!!!!」


 幻影でもノミは相変わらず五月蠅い。ちゃんとした言語で話してくれねぇかな。


 「まっふぁく、キウエウふんは仲間に対する帰属意識が低いというかさ、自身の過ちを素直に受け入れられない性格をしているよね」


 偽善者は幻影でも何か食っている。で、その食べたカスを僕の部屋に散らかしている。


 その幻影でも存在の五月蠅い野郎どもに、一言。


 「眠い。疲れてるんだ。寝る。起きたら消えててくれ」


 そう言い残して僕は『次元収納鞄』をベッド近くの机に置き、ベッドに入る。眠い。


 そのまま意識を失おうと思っていたのだが、幻影は寝させてはくれないようだ。


 「オイ、聞いてるんだろ!寝たふりをするな!ボクが誰なのか知ってるだろ!!大英雄で生きる最強の勇者だぞ!!そんな慈悲深く心の広く優しいボクに対して『消えろ無能ゴミ男』だと!?それがこの悪口に寛容なボクに対して、世界最優の究極勇王に対して言う言葉か!今すぐ出家してボクを永遠に崇め奉れ!!そうしたらボクだって鬼じゃない。許してやるさ、いいか?ボクは言ったぞ!!オイ無視するなよ!!!!」


 「ねぇキルエル君、僕には分かるんだ。本当は自分が役立たずで勇者パーティに入れたのが不思議な事だと思ってたんだろう?そうなんだろ。あぁ、言わなくてもいいとも。僕は全部わかってるんだ。キルエル君は自分に他人のような素晴らしい才能がない事が悔しかったんだろう?それで、土壇場で逃げ出したり嘘をついたりして他人の目を引こうとしていたんだろう?本当は誰かに認められたい、誰かに自分の気持ちを分かってほしい、って思っていたんだろう?でもキルエル君は認められないんだ。それは隣のレイブン君の言いようから分かる様に信用がないんだ。そうやって意地を張り続けていたせいで信用がなくなっていったんだ。少なくとも、自業自得だと思うんだよね。まぁキルエル君だってそんな事当の昔に分かっていたはずだ。そうでないと僕の推測が間違っていることになる。僕の推測が間違ってるはずがないから、キルエル君が悪いんだよ。分かってるかい?」


 ノミ&偽善者が耳元で大声で騒ぎ立てる。うるせぇ・・・!!


 僕がイライラしながら起きると、目の前には至って真剣な顔の偽善者と怒髪天を突いたようなノミの顔があった。しばらく、自身の頭を掻き、目を瞼の上からぐりぐり押す。・・・目が覚めた。


 ・・・でもノミと偽善者は健在だ。・・・・そもそもこいつ等は幻影なのか?


 ふと思いながら、眼前で騒ぎ立てるノミの首にチョップをキメる。途端、「うぐぅッ!?」とか言いながらむせ返るノミ。感触はあった。じゃぁ、つまりそういう事か・・・。


 「何でお前ら此処に居るんだ?此処は僕の部屋だ。部屋を間違えているんじゃないのか?」


 幻影疑惑の晴れた瞬間、僕はその二人の存在を異様に感じた。


 現在、僕は支給された自身の部屋に居て、別に呼んでも居ないのにも関わらずノミと偽善者が居る。というか僕が自身の部屋に入ったときにはもう居た。おかしいな、鍵閉めたんだけどな。どうやって入ったんだろう・・・?


 『何が目的でしょうかねぇ?』


 キルエルが警戒心をむき出しにして様子を窺う。まさかわざわざ僕に文句を言いに来ただけじゃないだろうな?こいつらに至っては本当にそれ目的で来そうなんだよなぁ・・・・。


 「で、何目的で来たんだ?文句を言いに来たってだけなら帰ってくれ」


 「はぁッ!?貴様、ボクを舐めているのか!わざわざ下手にでていればいい気になりやがって!!せっかくボクが慈悲を出して接しているというのに、それを無下にするなんて負け犬が調子に乗るなよ!!」


 僕の一言が気に障ったか、ノミが激昂する。調子にすら乗っていなければ負け犬でもないし、言いたい放題である。


 『これは、わざわざ文句を言いに来た線が濃厚ですね』


 ・・・そうだな。


 僕はキルエルの言うことに同意する。・・・こいつら、追い出すか。


 ずっと部屋の中で騒がれても困るし、これ以上部屋を汚されても困る。なので僕はとりあえず目の前のノミを制圧しようと『寸拳』を構える。すると、ノミの隣に座っていた偽善者がノミの暴言を手で制しつつ、僕に向き直る。


 「別に文句を言いに来たわけじゃないさ。ちゃんと用があって僕らは此処に来たんだ」


 偽善者はトロールのようなでっぷりとした贅肉とは裏腹に、表情は真面目なものだったことに僕は少し面喰らった。だがしかし、”用”と言う名の”愚痴”という可能性も捨てきれないため『寸拳』を構えたままにする。長文の愚痴が出た瞬間に飛ばそう。・・・・こいつらには多少の武力行使は致し方ない。


 「用ってなんだ?」


 僕の問いに対して偽善者はふとやんわりとしたいつもの『飼われた和牛』のような緊張感の無い顔に戻り、言った。


 「僕らは、キルエル君の話を聞きに来たんだ」


 「話?」


 「僕らはさ、あまりキルエル君とちゃんと話したことないしさ。もしかしたら会話不足でヴェルト君と対立しているのかもしれない。そういう些細な問題を放っておくと今後の冒険に支障を来たす可能性があるわけで、それは避けるべきことだ。―――だから」


 偽善者は一端、言葉を区切りノミを見る。ノミはやれやれという顔つきで首を振る。


 「負け犬、・・・いや、貴様がヴェルトリッヒ=カルヴァ―ンに対して思っていることを聞かせろ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ