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露出狂の王様

作者: 青水

 ある国に、露出狂の王様がいました。王様は自らの肉体を国民に見てもらう良い方法がないか、必死に考えました。その結果、あるすばらしいアイデアを思いつきました。

 王様は仕立て屋に金を渡し、

「馬鹿には見えない布でできた服をつくる、振りをしろ」

 と、言いました。

 仕立て屋は王様の命令通りに、服を作る振りをしました。

 王様の部下たちは仕立て屋が服を作る様子を見に行きましたが、服の生地など見えませんでした。しかし、そのことを王様に素直に報告するのも憚られたし、それに自分が馬鹿だと認めたくなかったので、王様には「すばらしい服ですな」と報告しました。

 みんな嘘をついて、見えない服を口々に「すばらしい」と言いました。

 やがて、完成した服を王様が着て、パレードをすることになりました。王様に対して、「裸ではありませんか!」と言える人などおらず、群衆はこぞって「すばらしい」と拍手喝采です。

 王様は全裸で城下町を歩いていること、人々が皆、自分の裸をじろじろと見ていることに大変興奮し、顔を上気させて、犬のように荒々しく呼吸をするのでした。

 圧倒的な満足感に満たされた王様は、その後、月に一回は全裸パレードをするようになりましたとさ。



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― 新着の感想 ―
[一言] な、なんと言うストリーKING‼️ 貴族だったら露出卿?
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