始まり
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「こんにちは、島森海人さん。」
そう声が聞こえてきた。
いつの間にか閉じていた瞳を開き、後ろを振り向くと、そこには、それが現実であるのかを疑うほど綺麗な人がそこにいた。
「こんにちはえっと、ここは?」
緊張して声が少し上擦ってしまった。
なぜ自分の体に傷1つないのか、なぜ普通に話せるのか分からなかった。
自分は確かに駅のホームから飛び込み―――――
自殺したはずだ。
その時の鮮明な記憶は今でもは残っている。
本当に死ぬことは出来たのか?
何一つ欠けていない体を見て不安に思う。
「ここは輪廻転生するときに通るゲートの入り口です。」
「――ということは、ちゃんと死ねたんですね。」
そう聞けて安心した。もうあの親たちに暴力を振るわれることもなければ会うことすらないのだ。会ったとしてもその記憶はなくなっているため気付くことはないと思うが、、、
「そのゲートを通れば次の人生に行けるんですね。」
次の人生は失敗したくない。親が殴ってくることがないと良いのだが…
ゲートへと向きを変え歩き出そうとすると、
「ちょっと待ってください、こっちは貴方に提案があるんです。」
そう言われ向きを戻す。
「提案、ですか?もしかして魔法がある世界への転生とか?
ってあるわけないですよね、失礼しました。」
よく小説で読んだり、ゲームをしたりしているとどうしても憧れてしまう。が、そうそう都合のいい話があるわけないか。
「よく分かりましたね!実は、貴方は努力すれば他の人より優れているので、あの壊れた世界を戻して頂けるのではと思ったまでです!」
「・・・マジですか?」
「はい、マジです!」
これは嬉しい誤算だ。どうやら本当に魔法がある世界はあるらしい。叫びたい気持ちを抑えつつ続く話を聞いた。
「前に転移された方はゲームがないスマホがないなどと騒がれまして……」
「ああ……大変、ですね。」
なるほど、確かに今の現代っ子がスマホという便利なものがない世界では、
前の世界ではこんな便利なものがあったのにこっちだとだめだなあ。
ということを言ってしまっていると、よくいる親戚のおじちゃん見たくあまり周りの印象はよくはない。
かく言う俺も現代っ子だが、昔から不満など言えるところなかったので、ちょうど良かったのだろう。
「どうか、お願いします!」
上目遣いでそう言われた。
断る理由はない。こんなめったにないチャンスを棒に振るやつがいればそれはただのバk――いやよしておこう。
「じゃあ、行きま――。」
「本当ですかありがとうございます!!」
……あれ、これ選択肢なかったのか?
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