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ウソカタルシス ~魔王暗殺の虚飾~  作者: 裏山おもて
4章 彼と彼女の奸計<カンケイ>・上
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経験と信頼

 

 まるで宴のような状態と化した酒場を抜け出せたのは、それから一時間後だった。

 気前のいい店主のおごりでたらふく肉や魚や野菜を食べたリッカは、満足そうにお腹をさすって上機嫌だった。

 かくいうセイシンもいつもより満足だった。腹八分よりも少し超過してしまった気はするが、動きには支障はなさそうだ。

 ネムは食事の量こそ少なかったが、他の客たちが差し出す甘いものについ手が伸びてしまったようだ。同じ歳のわりに小柄でかなり平坦な体型なので、少しは太るといいけれど。


「たまにはこういうのもいいですね」


「ま、騙したようなもんだけどな」


 実際、リッカが勇者だと明かしていればバーラクもすぐに大人しくなっただろう。今回の被害者は大量の食事を奢ってくれた店主なのかもしれなかった。


「あとで身を明かしたらもう一度食べに行きますよ。今度はちゃんと客として」


「そうしてやれ」


「でも、結局ライナ=レストレイアの情報は手に入れられませんでしたね」


 そう、本題は何も進まなかったのだ。

 あの場にいた全員に聞いてみたが、誰もライナの失踪については思い当たる節がなかったようだった。失踪後の目撃情報はもちろん、前後にトラブルがあった気配もないらしい。

 確かなのは、衛兵がライナを探していないという情報が間違ってなかったこと。本来、捜索願が出されれば街中にビラが撒かれるが、その印刷準備すらされていないらしい。

 居合わせた印刷所の職員が、そう教えてくれた。


「となると、街の情報屋に行くしかないか」


 あとは財布との相談だな、と頭の中で金勘定をし始めたときだった。

 道の先に、さきほど逃げ去ったばかりの見覚えのある男が立っていた。両隣には完全武装した騎士が控えている。


「おう、おめえらまた会ったな」


 完全に待ち伏せておいて何を言っているのか。

 とはいえ、今度は最初から明らかに敵意を持っていた。こちらを見下したような視線もなく、駆逐すべき怨敵だと判断したのだろう。


「今度はなんですか」


 リッカが呆れて言うと、バーラクは腰の剣を抜いた。

 近くにいた通行人たちがそそくさと離れていく。


「なにもクソもあるか。さっきの屈辱、このオレ様が忘れるとでも?」


「はあ」


 気の抜けた息を吐くリッカ。まるでやる気が感じられなかった。


「わたしいまお腹いっぱいなんですよ」


「知るか。覚悟しろガキども」


 まるで話を聞こうとしないバーラクに、リッカはもう一度ため息を漏らしてからセイシンの肩を叩いた。


「じゃ、任せます」


「なんでだよ」


「お腹ぱんぱんで苦しいので。それにあなたがわたしたちの護衛でしょう?」


「……そうだったな」


 確かにその設定を通すなら、この場面でリッカ自身が戦って場をおさめるのはおかしいだろう。

 チンピラ騎士相手にやる気は起きないけど、そういうことならしかたない。

 セイシンは腰の短剣に手を添えて、


「二歩。それ以上近づいたら斬る」


「ああ? 脅しかオラァ!」


 バーラクが威嚇するように声を荒げたが、セイシンの言葉はむしろその両隣にいる騎士たちに向けたものだった。騎士たちの武器は長剣で、対してセイシンは短剣だ。武器の間合いは騎士たちに有利だが、一足の間合いはセイシンのほうが明らかに大きいことを、その言葉と気配で悟ったのだろう。

 騎士たちは近づくのをやめてごくりと生唾を飲んだ。


 ただひとり、その力の差を感じ取れない小動物は、両隣の騎士に「やれ!」と命じた。

 たとえ自分より実力が低くても上司に逆らえないのは組織ゆえの苦難だろう。騎士たちは息を吸い、覚悟を決めてセイシンに向かって地を蹴った。

 その足が次の地面を踏みしめる前に、セイシンは彼らの懐に潜り込んでいた。


「悪いな。恨むんならおまえらの組織を恨め」


 短剣を抜いたセイシンは、その柄の部分で騎士たちの胴――鎧の隙間を連続で突いた。急所を守るための鎧だが、隙間から見えるのも肋骨や腰。的確に叩けば呼吸や動きを制限できる。


「ぐっ」


「あがっ」


 骨の隙間を鋭く殴打された騎士たちは、体が麻痺したようにそのままゆっくりと地面に倒れた。呼吸はできるようにしておいたので、命に危険はないはずだ。


「……なんだと……?」


 呆然とするバーラク。

 酒場でのリッカの言葉をまったく信じていなかったのだろう。自分の部下で一番強い者たちを連れてきたのか自信があったようだが。


「生憎だったな。俺を殺したけりゃ勇者でも連れてくるんだな、勇者の師匠さん」


「ぷふっ」


 後ろでリッカが噴き出した。


「で、どうするよオッサン。まさか部下連れて来てまで襲撃失敗して、自分だけ無傷で見逃してくれなんて言わないよな?」


「ああ、クソ! クソッタレが!」


 バーラクは剣を投げ捨てた。

 まるで子どものように喚く。


「じゃあ好きにしろよクソガキ! オレ様を土下座させたいなら言う通りにしてやる! 謝ってほしいならしてやるよ! それとも痛めつけるのか? ああ? もうオレ様は無抵抗だぞ? それでもやりたいならやればいい!」


「……。」


「なんだよクソ! なんだってんだよ! このオレ様が大人しく人を待ってりゃこのザマだ! さっさと来ねえあいつもあいつだ! みんなクソだ! クソばっかりだ!」


「ん?」


 バーラクの言葉に少しひっかかった。

 そういえば、なぜ王宮騎士がここにいるのだろう。

 腐っても王宮騎士なら重要な仕事があるだろうし、もしそれが休みにしたって、こんな観光客が集まる外壁近くの酒場にひとりで飯を食いにくるのは不可解だった。街の中にも食事処はいくらでもあるだろうに。

 もしバーラクがこの場所にいる理由があるとすれば、街の外から来る人を待っているか、あるいはこの場所そのものに愛着があるか。彼の言動から考えるに明らかに前者だろう。

 その相手は、おそらくバーラクを訪ねる予定はないはずだ。会う約束があれば、バーラクが動かずに所定の場所で待っていればいいからだ。なら相手はバーラクがここにいることを知らない。あるいは知っていたとしても、会う必要性を知らない。


 もしバーラクだけがそれを知っているとすれば。

 そしてその相手が、この時期にこの方角から街を訪れると知っているとすれば。

 曲がりなりにも王宮騎士であるバーラクが何を待っていたのか、それは難しい答えではないと推理できる。


「なあオッサン」


 無様に喚きたてる不貞の騎士に、セイシンは問いかけた。


「ライナ=レストレイアの名前に聞き覚えはあるな?」


「なっ――なぜ、おめえが、それを……」


 いきなりの核心に、バーラクは驚愕の表情を浮かべた。

 彼は視線を泳がせる。目の前にいるセイシン、その後ろにいる少女二人。三人を順番に見回してから、何かに気付いてハッとした。

 そして震える指先を、リッカに向けた。


「ま、ま、まさか、おまえ……リッカ……?」


「あら、ようやく気付いたんですか? 相変わらず肝が小さいですねバークさん」


「~~~~ッ!?」


 その時のバーラクの表情は忘れられない。

 一気に二十歳ほど齢をとったように老け込んだのだった。






「ではディルヘイムさんから要請があって、遊撃隊のあなたが動いたと?」


 国兵の駐在所、その一室。

 防音設備も整えられた隔離部屋で、椅子に座って向かい合っていたのはセイシンたちとバーラクだった。

 魂の抜けたバーラクを何とか我に返してから、事情を説明してもらうために場所を移動した。バーラクも探していた勇者一行相手に恥をさらすような真似をしてしまったのを後悔したようで、大人しくここまで従ってくれたのだった。


 話を聞く限り、バーラクが隊長を務めている遊撃隊はディルの依頼によってこの街に赴いてきたそうだ。そこで勇者と合流して、ライナ=レストレイアを捕縛するという算段だったという。

 バーラクは頷いた。


「ああ、そうだ。まったくあの若造め、リッカの特徴くらい教えやがれってんだ」


「何言ってるんですか。わたしの剣の師なんて嘯いてる相手に、その弟子の背格好を教えるような人はいませんよ。ぜんぶ自分が撒いた種じゃないですか? 今度からああいった真似は自重してください。わたしの名前を使う以上、目に余るようだと斬りますよ?」


「……クソ」


 リッカに説教されて居心地が悪そうなバーラクだった。

 自分の感情を誤魔化すためか、そのままリッカの隣にいるセイシンとネムを睨みつけて、


「で、あれか。そこにいるのは魔王の娘に、金魚のフン野郎か」


「ええ、そうです」


「そうです!?」


 リッカが肯定したのに、つい声を裏返らせるセイシン。


「待て待て。いま俺、金魚のフン野郎って言われなかったか?」


「そうですか? 気のせいかと」


「気のせいなのか……? あれ? 俺の聞き間違いか……?」


 首をひねるセイシン。

 バーラクもリッカもネムもとくに反応しなかったので、もしかしたら自分が間違っているのではないかと思い始めたセイシン。耳を掃除したほうがいいのかもしれない。

 そんな様子をよそに、バーラクはフード姿のネムをじっと睨みつけて、


「魔王の娘、か……噂には聞いたが、その雄ガキがこいつを守ったんだってな?」


「ええ。セイシンさんの大手柄でした」


「手柄、ねえ」


 バーラクは顎に手を当てて、ネムとセイシンを見比べた。


「あの忠誠心の塊みてえなパルテナ女史がカーキンを殺しかけたってのには心底驚いたが、それもこれもその魔王の娘を殺すためだったんだろ? で、そこの雄ガキがそれを阻止した。ならカーキンが倒れたのは無駄になったってこった」


「それもそうですが、そういう言い方はどうかと思いますよ」


「でもよおリッカ、そもそもこの魔族に守る価値なんてあったのか? 魔王の娘だろ? もしパルテナの思惑通りに事が進んでたとして、誰か損したか? 戦争が再開して、魔族を殲滅したとすれば、オレ様たちにとっちゃ良いことづくめだろ。今度こそ大陸全土が人間のものになるんだ。それをこのガキが阻止しやがった、と考えることもできるわなあ?」


「ざけんな」


 セイシンは半目でバーラクを見据える。


「ネムを犠牲にして、戦争させてリッカに無理やり戦わせて、人間も魔族も多くの命を散らせることのどこに正義があるってんだ」


「ハッ。頭の中お花畑かよクソガキ。犠牲の無い平和なんてねえんだよ」


「じゃあ言い換えてやる。俺はパルテナから、ネムとリッカを守っただけだ。戦争なんて知るか」


「英雄気取りのクソガキ、あんま調子に乗んなよ」


「どっちがだ、自称勇者の師匠さんよ」


 挑発し、睨み合う両者。

 普段は相手の言い分にも多少の耳を傾けるセイシンだったが、今度ばかりはカチンと来ていた。バーラクの考えなんて理解する気すら生まれなかった。

 話し合いにもならなさそうな剣呑な雰囲気に、リッカは息を吐いて。


「パルテナさんの事件については皆さん意見がありますでしょうから、ここでその話し合いをする気はありません。ただひとつ言えるのは、あのとき騙されていたわたしやディルヘイムさんは、真実を見抜いたセイシンさんに感謝しているということです。それに、まだパルテナさんは捕まってませんから終わったことでもありません。これからもセイシンさんはネムセフィアを守るつもりなんでしょう?」


「勿論だ」


「けっ。おめえは魔族にも発情すんのか?」


「バーラクさんは黙ってください」


「なんだよリッカ。おめえも魔族の味方をすんのかよ」


 不満そうなバーラク。

 リッカは目を細めた。


「誰の味方かと問われれば、今回はセイシンさんの味方です。それにバーラクさん、セイシンさんの力は見たでしょう? 王宮騎士のなかでも上位に位置するディルヘイムさんよりも格上の実力の持ち主です。おそらくこの王国でわたしの次に強いですから、あまり挑発すると痛い目を見ますよ。今度はセイシンさんも我慢しないでしょうし」


「……チッ」


 舌打ちをして視線を逸らしたバーラクだった。

 力づくで黙らせるなんて、リッカがそういう言い回しをすることは珍しかったが、バーラクのような相手にとってはそれが一番効果覿面だったようだ。

 ようやく口論も治まったので、本題に戻るリッカ。


「それで、わたしたちを待っていたんですよねバーラクさん」


「ああ」


「やはりライナ=レストレイアを拿捕するためですか? しかし彼は行方不明になってしまったと聞き及んでおりますが」


「ちげえちげえ」


 バーラクは久しく見せていなかった余裕綽々の表情を浮かべた。

 幼子がおもちゃを自慢するような態度で言う。


「三日前、レストレイアを攫ったのはオレたち遊撃隊だぜ。ちんけな商人ひとり捕まえるのに、わざわざリッカを待つ必要もねえからな」


「そうだったんですか。仕事が早いですね」


 なるほど、どおりで衛兵が探そうとしないわけだ。

 どれほど性根が腐っていても王宮騎士の仕事はきちんと果たすなら、騎士としてはギリギリ及第点というところか。


「じゃあ、その報告をするために待ってたんですか?」


「ああ。それと例の組織のアジトの場所も聞きだしてある。さすがに組織ひとつ潰すのにはオレたちだけでは荷が重いって判断してな、おめえを待ってたんだよ。一応、若造には伝書で報告もしてある。若造もあと数日でこっちに来るつもりらしいから、それまでに決着つけときてえからな」


「それならディルヘイムさんも待てばいいじゃないですか。より確実ですよ」


「馬鹿か。あいつまで来たら俺の手柄が減るだろ」


 呆れて言うバーラクだったが、リッカはそれ以上に呆れたような表情を見せた。とはいえいまさら何を言っても仕方ないと理解しているのか、そこは追及せずに肩をすくめるだけにして、


「じゃあ【暗殺教団】のアジトってところを教えてください。これ以上戦力を増やす気がないなら、さっさと奇襲かけて落としましょう」


「いまからか? 随分と性急だな」


「待つ必要がないだけですよ。それとも、すぐに向かえない事情でもあるんですか?」


「事情はねえが……」


 さすがに合流した直後に殴り込みに向かうつもりはなかったのか、少し困惑した様子のバーラク。しばらくどうするか悩んでいたようだが、ふと何かを思いついたような顔をした。

 ちらり、とセイシンを見て言う。


「……そうだな。オレは正直、こいつを信用してない」


「どうしてです?」


「こいつが強いのはわかった。しかし実力がオレたち王宮騎士以上勇者未満として、じゃあいままでどういう経歴で戦ってきたんだ? 若造は傭兵だって言ってたが、目立った武勲があるのか? どうせひとつもねえんだろ。遊撃隊で街を巡ってても、こいつの名前なんぞ聞いたことなかったからな」


「それは確かにそうですが……」


「そんなやつが魔王の娘を守って名を挙げて、そのついでに王宮騎士と肩を並べて戦おうってか? そんな状態の相手を信用できるほどオレはお人よしじゃねえよ。もし【暗殺教団】とやらの一員だったらどうする? 背中から斬られて終わりだぜ」


 こじつけくさい言い回しだったが、確かに言っていることは筋が通っている。セイシンが過去を隠している以上、初対面の相手を信用させる要素はひとつもないのだ。

 それはリッカもウルスの街で同じように思ったはずだった。リッカがセイシンを信用しているのは、時間を共に過ごした結果だ。バーラクにはそれがない。

 反論が来ないことを確認してからバーラクは言う。


「かといって確かに少しでも戦力は欲しい。情報はある程度聞きだせたが、アジトにどれくらいの敵がいるかは不明だからな」


「そうですね。セイシンさんがいれば百人力です」


「ってことで雄ガキ。おめえを信頼するために、ちょいと頼みたいことがある」


「なにを?」


「今夜、うちの遊撃隊でこの街に隠れてる窃盗団をひとつ潰す極秘任務があるんだが、それを手伝え。それがうまくできりゃあ信用してやってもいい」


 かなりカンに触る物言いだが、バーラクの言いたいことはわかる。

 一度共闘して様子を見ようということだろう。味方として観てある程度の力かわかれば、次に戦う時にどう警戒していればいいのか理解もできる。

 信用するため、というのは方便。本音は警戒するためだろう。

 まあ、それはどっちでも同じことか。【暗殺教団】のアジトの情報をバーラクが握っている以上、セイシンにできることは少しでもバーラクを納得させて同じ場所に立つことだ。

 セイシンは頷いた。


「いいぞ、それくらいなら」


「よし決まりだな」


 バーラクが手を打って、セイシンに集合場所と時間を伝える。極秘任務ゆえに紙面での作戦案はないということなので、セイシンは脳に叩き込んでおく。

 ぽつ、ぽつりと音が聞こえて外をみると、雨が窓を叩きはじめていた。

 どんよりと曇った空は太陽を隠し、街の景色が薄暗くなっていた。


「雨でも決行するからな。遅れるなよ」


「わかった」


 ――雨は嫌いじゃない。足音を隠してくれるから。

 昔誰かに聞いたそんな言葉を思い出していると、雨の跡がついた窓ガラスに反射した少女の姿と目が合った。すぐに振り返ると、彼女はフード姿に隠れてしまった。

 何か言いたいことがあったのだろうか。

 少し気になったが、この場で聞くことじゃないだろう。

 バーラクやリッカとの会話に戻ると、またネムの視線が背中に刺さるのを感じたのだった。


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