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Tale:Dragon,tears    作者: 黒餡
一章 異界妖精郷村《フェルヴェーン》〜憧憬の六芒星〜
19/120

用語解説&人物紹介

 10,000PV突破致しました! 皆様、本当にありがとうございます!

 用語解説


異世界 《アデス》

転移後の世界。

魔法や魔術によって前世界とは異なる理の許成り立っている。

独自の文化や生態系で構築されているが、前世界の現代同様に1年は12ヶ月365日、1ヶ月は基本的に30または31日。2月のみ28日。四年に一回閏年もある。

本来、《アデス》とは《星の意識》や《世界の意思》を意味する魔法用語だが、平行世界を題材として取り上げた際に他の世界とこの世界を区別する際の名称としても使用される。


オルネクライブ王国


現在詩音が目指している国。


ファーブランの森

 

総面積231000平方キロメートル(北海道の凡そ3倍)の広大な樹海。

どの国にも属さない中立地帯で、様々な魔物や生き物が生息している。

南東部にはギルズ山脈という、標高八千メートル級の山々からなる山脈がある。

詩音が目覚めた洞窟もこの山脈に存在する。


魔物

魔力を生み出し、魔力を操る事の出来る生物(人間を除く)の総称。


亜人

高い知性を持った魔物よりも人間に近い種族に対して人間が使う総称。

魔物の多くが本能を優先して生きるのに対して、亜人は人間と同等以上の理性や倫理観を持つ。

知性が高くとも(オーガ)の様な本能的、野生的な種族は亜人ではなく魔物に部類される。


フェルヴェーンの里


ファーブランの森の近くに存在する妖精族の里の一つ。

族長はアルト=フェイ=グレイス。

天然の温泉が有名で多くの冒険者や旅行者が訪れる。



妖精族


高い身体能力や魔力を持つ亞人に分類される種族。

平均寿命が非常に長い長命種で千年以上生きる者も居る。

総人口は人間種に次いで多く、世界各地に複数存在する街や里を七人の族長=ロードと呼ばれる存在が一人につき一つ、或いは複数治めている。

族長(ロード)の中でもフェルベーンの里に住むアルト=フェイ=グレイスは十八の里と二十一の街を治めており、その数、総面積は全族長の中でも最多であり、他国への影響力も高い。

闇妖精(スプリガン)》、《風妖精(シルフィ)》、《火妖精(サラマンダー)》、《水妖精(アプサラス)》、《地妖精(ノーム)》、鍛治妖精(レプラコーン)の六種が存在し、それぞれ異なる得意分野を持つ。


闇妖精(スプリガン)

六種の中で最も身体能力に優れ、武器を用いた直接的戦闘能力が高い戦闘種。

また、闇属性魔法も得意としており、幻惑魔法などで敵を撹乱しつつ武器による直接攻撃でトドメを刺す戦い方をする者が多い。


風妖精(シルフィ)

六種の中で最も視力と聴覚に優れており、その特性から弓などの長距離武器を扱う者が多い支援種。

風属性魔法を得意としており、主に後方支援に回る者が多い。


火妖精(サラマンダー)

六種の中で最も高い魔力耐性を持ち、下位の攻撃魔法や精神魔法程度ならば何もしなくても無効化できる防御種。

また、火属性魔法の扱いにも優れており、高い火力と魔力耐性による力押しを得意としている。


水妖精(アプサラス)

六種の中で最も魔力保有量に優れており、多彩な魔法と武器を状況によって使い分ける万能種。

水属性の魔法を得意としており、防御、攻撃の両面に於いて高い能力を持つ。


地妖精(ノーム)

六種の中で最も持久力に優れ、火妖精と並んで高い防御力を持つ防御種。 

地属性魔法を得意としており、長期戦を得意とする。


鍛治妖精(レプラコーン)

六種の中で最も魔力制御能力に優れており、魔力を持つ武器の制作を得意とする。

地属性魔法を得意としており、中でも鉱物を操る魔法に関しては六種中最高の能力を持つ。


スキル

身体的、魔力的、種族的な能力の総称。

特定の条件を満たした場合、または特定の種族が限定的に習得可能な《固有(エクストラ)スキル》と、鍛練や練習次第で誰でも習得可能な《通常(ノーマル)スキル》の二つに分類される。


《固有スキル》及び《特殊スキル》は通常のスキルとは根本的に原理が異なり《神代の名残》とも呼ばれている。


また、スキルの中には、性能の高さによってランク分けされている物がある。

例《気配遮断:A》《魔力耐性:C》《第六感:B》等

追記

これら二つに部類されない《特殊スキル》と呼ばれる技術も存在する。



魔法

魔力を触媒及び対価として、アデスに接続するる事で発現する超常の現象、または事象の改変。

一般的に火、水、地、風、闇、光の六種類に分けられるが、これは《基本の六属性》と呼ばれるもので、これらの属性以外にも空間、物理、概念等といった属性も存在する。

下位、中位、高位、最高位の大きく四つの位に分けられ、更にF~EXまでの細かなランクに分けられる。ただし、最高位の魔法は現在は習得が不可能な領域とされている為、実質下位から高位までの三段階が現存する魔法として扱われる。

ランクはF~Eが下位魔法、D~Cが中位、B~Aが高位、A+~EXが最高位を意味する。

位が低い程消費魔力が少なく習得、使用が容易である。また高位のものほど発動に必要な詠唱が長くなる傾向にある。




魔術

特定の方式や道具、土地などを触媒及び対価として、アデスに接続する事で物質に魔法と同様の事象改変を行う技術。

魔法の再現。魔法と同じで階位とランクが存在する。

元々は得意不得意に関係なくあらゆる属性の魔法を行使する為に作り出された技術。

極初歩的な物は単純な陣を描いて魔力を通すだけで効果を発揮するが、高位の物になると陣や術式の構造も複雑化し、物によっては専用の触媒等を必要とする事もある。

一般的には術式の構築等の手間があるため、魔法よりも非効率的だと認識されている。



魔力

魔法・魔術の使用に必要なエネルギー。  

魔物の体内や特定の条件を満たした環境の土地などで生産されるとされている。

基本的には魔力自体は物理的干渉が不可能な存在だが、高濃度のものは魔法や魔術を用いずとも物質に干渉する事が出来る。

一部の生物は、この魔力を消費することで生命活動を維持している。


竜種

魔物の中でも頂点の一角を担う種族。

下位、中位、高位、最高位と位分けされており、位が高いほど高い知性と強大な力を持つ。

下位を含めた全ての竜種が魔力に対する耐性を持っており、下位でも中位以上の魔法でなければ殆ど通用しない。最高位の竜であれば神代の魔法、即ち最高位の魔法ですら無力化する。


高位以上の竜種は体内にあらゆる物を魔力へと変換する無限稼働器関が存在し、空気中の酸素や窒素、二酸化炭素等を魔力へと変換する事ができる事に加えて、空気中に存在する微量の魔力を体表面から吸収し、その魔力で生命活動を維持している為、摂食を必要としない。

飲食は可能で味覚も存在するが、摂取した食料や飲料は全て魔力へと変換される。

一定時間中に生産できる魔力量には限界があるため、それを上回る速度で魔力を消費し続けた場合、生命維持に支障をきたし活動停止、最悪死亡する。


通貨

最も流通している単位は《フレイ》で白金貨、金貨、銀貨、銅貨、青銅貨の五種類が存在する。

白金貨一枚=十万フレイ 金貨一枚=一万フレイ 銀貨一枚=五千フレイ 銅貨一枚=千フレイ 青銅貨一枚=百フレイ


その他にも場所によってはその土地特有の貨幣が使われている。


長さの単位

キル=キロメートル メイル=メートル セント=センチメートル ミル=ミリメートル


重さの単位

ミグ=グラム キルク=キログラム タウ=トン


魔水晶

別名 《マナ・クリスタル》

魔力に反応して発光する希少鉱石。

内部に大量の魔力を蓄える特性があり、アクセサリー、武器等の素材として高値で取引される。


人物紹介


挿絵(By みてみん)


 霧咲詩音/キリサキ=シオン

 種族 人/最高位白竜

 年齢 17歳前後

 身長157㎝

 体重44キロ

 職業 ー

 イメージカラー 白銀

 瞳の色 蒼

 一人称 僕

 性別 男

 特技 大体の事は卒なく熟せる 

 好きな物事 甘いもの 

 苦手な物事 力仕事 

 スリーサイズ

 (B70/W55/H75)


『おおよそ万能な性別詐欺者』

 仕事の最中に突然異世界に放り出さた人殺しの少年。

 人を殺すという点に於いて極めて高い能力を持つ。(ただし本人曰く「真正面からの戦闘は苦手」)

 鍛え上げられた非常に高い身体能力を持つが、それ以上に身体操作能力がずば抜けて高い。

 また、その体格故に単純な筋力は比較的高く無い。

 

 武芸百般、武術、格闘術全般の技術の他、心理学や医学といった人間の構造に関する分野の知識を有しており、持ち得る全ての技術技能は人間を殺す事を目的としている。

 それらの能力は才能では無く血の滲むような、或いは自身の命を削る様な研鑽の末に身に付けたもの。

 


性格


 飄々として掴み所がなく、大抵の事は「まあいいか」で済ませられるおおらかな性格。

 物事にあまり頓着しない。

 基本的には効率主義にして現実主義。感情や思い入れよりも結果を優勢する。

 

容姿

 小柄な体躯。腰まで伸ばした細く滑らかな白銀髪。キメ細かく透けるように白い肌。長い睫毛に縁取られた猫を思わせる眼と蒼い大きな瞳。小振りで形のいい鼻とその下に続く鮮やかな赤い唇。高く幼げな声と、その容姿は儚げな雰囲気を漂わせる少女にしか見えない。

 

 本人も自身の見た目が女性っぽいと自覚しているが「美少女」とは思っておらず、「女顔の男子」程度の認識である。


固有(エクストラ)スキル》


竜化ドラグニティ:A》

任意発動型スキル。

自身の身体を白竜へと変化させるスキル。


人化ヒューム:A》

任意発動型スキル。

竜の姿から本来の人の姿へと変化させるスキル。Aランクであれば完全な人型への変容が可能。

スキル使用時は身体能力が詩音本来のものになり、竜種特有の魔力への耐性や状態異常耐性が80%低下する。


《|部分竜化:A》

任意発動型スキル。《ディプス・ドラグニティ》とも。

スキル《竜化》の応用技能。《人化》使用時に体の一部(腕や脚等)を竜の物へと変化させるスキル。

このスキル使用時に竜の物に変化した部分は魔力や状態異常への耐性が復活しており、高い防御力と耐魔力を持つ。


《超回復:A》

常時発動型スキル。

竜種特有の回復力。

魔力を消費する事で高速でダメージを回復させる。

魔力の消費量に比例して回復速度が増加する。


《氷雪の支配者:A》

常時発動型スキル。

《氷雪系》《流水系》《炎熱系》によるダメージの完全無効と空間内の水を支配、隷属させる効果を複合内包するスキル。

空気中の水分を集束、凍結させる事で対象を凍らしたり、氷の短剣を制作する事が出来る。

このスキルで作られた水や氷には詩音の魔力が含まれており、それにより物理、魔力に対する耐性を取得している為、通常の物より遥かに丈夫になっている。

スキルの有効範囲は、詩音の認識が届く範囲で距離が離れる程制作する氷の精度や制御能力は低下する。


魔力感知(マナ・センス):D》

常時発動型スキル。

周囲の魔力や魔法の発動を感知するスキル。

魔法という物に馴染みの無い世界で生きていた詩音は、現段階ではそこまでの精度は望めない。

固有スキルの中では比較的ポピュラーな能力。

亜人や人間の中にも習得者は結構居る。


(アーマー・オ)(ブ・ドラグーン):B》

常時発動型スキル。

体の表面を薄い魔力の膜で覆う事で魔力、物理に対する防御力を上昇させるスキル。

魔力の膜は普段は使用者以外不可視で触れても認知出来ないが、使用者のイメージを投影し衣服としての実体を持たせる事で使用者以外にも触れて感じる事が出来る。

このスキルで作られた衣服はBランク以下の物理、魔力による攻撃を無効化し、Bランク以上の攻撃に対してもその威力を減衰させる。

詩音の衣服は基本的にこのスキルを用いて制作されているが、白竜の影響で服の一部には必ず白色が用いられる。

Cランク=一級品の希少武器である転移後の世界に於て、このスキルがある限り物理的攻撃で詩音を傷付けるのは非常に困難である。

作り出した衣服は詩音の身体から離れた場合、徐々に魔力が解れて行き、数日程度で霧散、消滅する。更に付与される耐性がCランクまで低下する。(それでも並の武具の攻撃は受け付けず、下位魔法によるダメージを完全に無効化する)

魔力で編まれた衣服は物質化している為、基本的に詩音が身に付けている限りは詩音が任意で解除する以外で消える事はない。


竜の加護(ドラゴン・グレイス):A+》

常時発動型スキル。

竜種特有の魔力、状態異常に対する耐性。

A+となれば高位魔法を用いても傷付ける事は困難である。

スキル《人化》使用時は耐性が80%低下する。


竜帝(ドラゴニック・)憑依(エンチャント):A》

任意発動型スキル。

スキル《人化》使用時の身体に竜の身体能力を付与させるスキル。 

発動すると、竜の驚異的な身体能力を取得出来るが、継続して使用すると身体に負荷が蓄積しダメージを負う。

また、竜種からの精神干渉もあり、気軽には使用出来ない。

能力の上昇率はある程度制御可能。

使用時は詩音の瞳が蒼から鮮血のような赤に変化する。


通常(ノーマル)スキル》

《気配遮断:A+》

自身の気配を断つスキル。

A+ランクであれば極至近距離の相手にも自身の存在を悟られずに活動できる。


《気配察知:A+》

周囲の気配を感じとるスキル。

A+ランクならば非常に広域な範囲で、多数の気配を正確に読み取れる。



《苦痛耐性:A+》

苦痛への耐性。

A+ランクならば、手足の欠損や臓器の破壊等の深刻なダメージを負っても冷静さを保つ事が出来る。

ただし、ランクがB以上になると同ランクの《精神破綻》のスキルと同じ効果を内包する様になる。


 その他《反響定位:A》《解毒:A》《忍び足(スニーキング):A》等、数多のスキルを所持している。


《特殊スキル》


《HALシステム》


詩音の質問に対して回答してくれるサポートシステム。

異世界の事がさっぱり分からない詩音に助言や解説を行う。

最近出番が減っている。


《STORAGE》

非生物の物体を格納する事が出来る。

形や大きさに関係なくあらゆる物を格納でき、その容量に限界はない。

収納した物は空間ウィンドウを開く事で閲覧が可能。

収納物を取り出す場合、ウィンドウを展開する必要は無く、取り出す物の姿形を思い浮かべながら「取り出す」という意志を示す(「取り出す」と発言する。脳内で「取り出す」と意識する等)事でSTORAGE内から外界に出現する。

現在殆ど出番無し。


《真理の魔眼:A++》

物事の真相を読み取り、対象の根底を暴き出す観察と洞察の極地。全てを探り、全て伝い、全てを暴く看破の魔眼。

魔力による能力ではなく、鍛練と経験の末に会得した人間が達し得る一つの到達点。

 あらゆる物の本質を見抜き、最善の答えを導き出す。その場に存在する物質であるかぎり、如何なる物もこの魔眼からは逃れられない。

《真理の魔眼》というスキル名は異世界に来て与えられた物。


観識:先視の魔眼アブソリュート・ヴィジョン

 《真理の魔眼》による高次予測。

 呼吸、視線、発言、行動……対象のあらゆる挙動を読み取り、独自の法則式を用いてその本質を暴き出す根源看破の法。

 相手の挙動等から、その思考構造を解明する《観測》と観測によって得られた情報から次の行動や考えを先読みする《想定》の二つの工程により完成する。

 その精度は最早《予測》を越えた《予知》の領域であり、発動すれば擬似的な未来視が可能となる。

 更には《観測》によって手にした情報から相手の技や技術を強奪、模倣し、自身の技能と合わせる事でより高位の優れた技能へと昇華する事も可能。


技能殺し(スキル・スレイヤー):A+》

特殊な呼吸と歩法で相手に悟られる事なく間合いを潰し、自身の技や相手の技のタイミングを意図的にズラす事で感覚を狂わせ、相手の技能技術の合理性を破綻させ使用できなくする。

完成度の高い技であればあるほど感覚のズレによる影響は大きくなり、無力化しやすくなる。


《天性の才((あやめ)):EX》

 生まれ持った対象を殺す才能。

 こと殺害に関しては天才的な技能を持つ。 

 対象を殺す時こそ、詩音の本領が発揮される。


武器

《氷の短剣》

スキル《氷雪の支配者》の能力で空気中の水分を氷結させて造った氷の短剣。

魔力を帯びているためCランク程度の物理耐性を持っており、通常の氷より強度、耐磨耗性、耐熱性が高い。


竜鱗刀(りゅうりんとう)雪姫(ゆきひめ)

 白竜状態の詩音の鱗を素材に鍛治妖精(レプラコーン)シャルロットの手で鍛え上げられた打ち刀。

 刃渡り二尺八寸(約八十四センチ)。

 

 刀身は素材となった鱗の特性を受け継いで僅かに透けており、表面は氷とも金属とも取れる不思議な質感をしている。

 雪の結晶をイメージして作られた銀の鍔と、白い柄糸を巻いた柄を持ち、純白の鞘に納められている。

 その斬れ味は岩を容易く両断するほどに鋭い。また、異常な程の魔力伝導率を持つ。

 魔力伝導率とは、魔力を引き出して伝える効率の優劣であり、この伝導率が高い武器や道具程、無手での魔力行使に比べて、所有者の魔力をより多く、より効率的に引き出す事ができる。  

 逆に魔力伝導率の低い武器は一度に引き出せる魔力の量も少なくなるため、所有者の魔力は十分な量にも関わらず、武器の魔力伝導率が低すぎて高位の魔法を行使できない、出来ても威力や効力が大幅に低下する等の事態に陥る事もある。

 鞘は鉄と同等の強度を持つ高硬度の樹木《硬岩樫(コウガンガシ)》から削り出された物であり、並の刀剣相手であれば受け太刀に使用することも出きる。

 

詩音以外の者が手に取ると途端に持ち上げるのが困難な程に重量を増す特性を持つが、原因や理由は不明。

 詩音の身体の一部から作られ更に詩音の魔力によって完成を迎えた為、詩音は初めて手にした瞬間から、まるで長年使い続けた愛用品のように身体に馴染んだ手応えを感じた。

 主力武器ではあるが、本人は刀より短剣やナイフの扱いの方が得意だと言う。(実際は好みの問題の様で刀の扱いも転移後の世界でも一流と言えるレベル)



挿絵(By みてみん)

 クレハ=グレイス

 種族 黒妖精(スプリガン) 

 年齢 人間年齢で約16歳

 身長157㎝

 体重47キロ

 職業 冒険者

 イメージカラー 黒

 瞳の色 淡い金色

 一人称 ボク

 性別 女

 特技 剣術 闇・眩惑属性魔法

 好きな物事 甘いもの 動物  

 苦手な物事 心霊系全般

 スリーサイズ

 (B67/W55/H73)

 

『底無しのお人好し剣士』

 冒険者をしている闇妖精(スプリガン)の少女。

 妖精族屈指の剣士と言われているアルト=フェイ=グレイスとエイリス=フォン=グレイスの娘で親譲りの実力を持つ優れた冒険者。

 アリスとは幼馴染みで実の姉のように慕っている。

 闇妖精(スプリガン)特有の高い身体能力を活かした近接戦闘を得意とする。 

 また、小さい頃から両親と共に鍛練を行っていたため、体力面にも優れており、持久力は地妖精(ノーム)であるエリックよりも上である。

 根っからのお人好しで戦闘中でも自分より仲間の事を優先する。

 「ボク」という一人称は母親エイリスの影響による物。

 細身で華奢な体躯だが、種族特有の身体能力と固有スキルのバックアップにより、並の男性冒険者を遥かに上回る筋力値や俊敏性を持つ。

 一応は一国の王女に相当する立場だが、妖精族のトップの情報は一般人には殆ど認知されていないのでクレハの立場を知る者は少なく、本人の性格的にも自身の立場をひけらかす事も無い為、基本的に普通の冒険者として活動している。

 組合側も無用な問題を避ける為に、クレハの立場等の情報を秘匿している。



容姿

 母譲りの黒髪と、淡い金色の瞳を持つ少女。

 特徴的な髪は基本的には黒く見えるが太陽の光などに照らされるとアメジストの様な透明感のある紫色に見える

 冒険者の間ではその容姿と明るい性格からかなりの人気があるが、本人に自覚はあまり無い。


《闇妖精固有スキル》

《妖精の加護(闇):B》

 常時発動型。

 黒妖精の固有スキル。

 クレハの場合筋力を中心として身体能力が強化されている。


武器

挿絵(By みてみん)


魔剣 《エリュクシード》

 詩音から提供された竜鱗を素材にシャルロットの手で制作された柄、鐔、刀身に至るまで全てが漆黒に染まった無骨さと洗練さを合わせ持つ片手直剣。

 詩音の《雪姫》同様刀身は僅かに透き通っており、光の加減によって黒曜石のような輝きと色合いを見せる。

 詩音の物に比べると透明度は低い。

  

 込めた魔力の総量、鱗と魔力の相性の関係で総合性能は《雪姫》よりも低いがらそれでも最高峰の武器である事は変わらない。


 クレハの希望で今まで使っていた剣の刀身を魔力的処置により融合させている。

 《エリュクシード》とは『滅びぬ者』または『斬り開く者』という意味を持つ異世界独自の言葉。

 

挿絵(By みてみん)


 アリス=トゥリーナ

 種族 水妖精(アプサラス)

 年齢 人間年齢17歳

 身長165㎝

 体重49キロ

 職業 冒険者

 イメージカラー セルリアンブルー

 瞳の色 ライトブルー

 一人称 私

 性別 女

 特技 料理 衣装製作 水属性魔法

 好きな物事 料理 スケッチ 

 苦手な物事 虫全般 心霊全般

 スリーサイズ

 (B78/W55/H83)


『一同の頼れるお姉さん的な存在』

 水妖精(アプサラス)の少女。

 クレハとは一番付き合いが長く、実の妹のように大切に思っている。

 魔法が得意で複数の属性の魔法の使用が可能。それらと剣技を用いたオールマイティーな戦闘スタイルで攻撃手(アタッカー)から支援手(サポーター)までをこなす万能手。

 料理や衣装制作が趣味でその腕は一流と言って差し支えない。

 クレハ達のコート等は魔物から取得した素材を用いてアリスが制作した物。

 

容姿

 水妖精に多いライトシアンの長髪にライトブルーの瞳を持った少女。

 気品漂う何処と無く高貴な雰囲気と柔和な親しみ易さを兼ね備えている。



《水妖精固有スキル》

《妖精の加護(水):B-》

 常時発動型。

 水妖精の固有スキル。

魔力の保有量が強化されている。


武器

《ファイン・タイド》

斬撃よりも刺突を優先した細剣。


挿絵(By みてみん)


 シャルロット=カスパー 

 種族 鍛治妖精(レプラコーン)

 年齢 人間年齢で約16歳

 身長158㎝

 体重48キロ 

 職業 冒険者兼武器屋

 イメージカラー 淡い桃色

 瞳の色 ダークブラウン

 一人称 あたし

 性別 女

 特技 鍛治仕事 武具製作 

 好きな物事 物作り 幼馴染み

 苦手な物事 料理

 スリーサイズ 

 (B95/W59/H80)

 

『製作大好き武器マニア』

 武器制作を得意とする鍛治妖精(レプラコーン)

 一同の武器、防具は全てシャルロットの作品。

 その腕は多数の鍛治妖精が住まうフェルヴェーンの里に於いても随一と言われており、《ユリウス》という人間の街で武器店を開いている。

 珍しい素材や武器を前にすると回りが見えなくなるほどの武器制作マニア。

 一度始めると没頭しやすいタイプで、工房に籠もって数日間出てこない事もある。

 また、より良い武器を造る為の研究にも余念が無い。

 着痩せするタイプだが、実は女性陣の中で一番大きい(何がとは言わん)。

 また、鍛治仕事などで四六時中ハンマーを振っているため腕力は女性陣の中で二番目に強い。

 地妖精(ノーム)のエリックとは幼馴染みで、仲間内でペアを組む際は基本的にこの二人の組合せは固定。

 

容姿

 淡いピンクのショートヘアーにダークブラウンの瞳、小作りの口と鼻と何処か子供っぽい容姿。

 整った容姿であり客や冒険者達からの人気者高いが、少々自己評価が低く自分に自信が持てない部分がある。


《鍛治妖精固有スキル》

《妖精の加護(錬):B》

 常時発動型。

 鍛治妖精の固有スキル。

 魔力の制御能力が強化されている。


固有(エクストラ)スキル

《鑑定眼:A》

 物の状態や性質を読み取るスキル。主に武器の性能や薬品の効果を鑑定する際に使用されるが対象があまりにも性能が高すぎたり隠蔽系の魔法魔術が施されている場合は情報の一部のみ、或いは一切の情報が見えない場合がある。

 Aランクならば同ランク以下の武器や道具であればよほど高位の隠蔽魔法または魔術が施されていない限りは、その性能・性質を正確に読み取ることが出来る。


武器

《ハンドラス・ライ》

シャルロットの身の丈程もある鋼鉄の棍棒、と思われているが実は鉄と同等の強度を持つ鋼岩樫(コウガンガシ)の芯材を金属で補強した物で見た目の割にはかなり軽い。


挿絵(By みてみん)


 シーナ=ストラトス

 種族 風妖精(シルフィー)

 年齢 人間年齢で約16歳

 身長156㎝

 体重45キロ

 職業 冒険者

 イメージカラー ライトグリーン

 瞳の色 エメラルドグリーン

 一人称 私

 性別 女

 特技 弓術 探索 隠密行動 集中 風属性魔法

 好きな物事 猫 弓の訓練 トマトジュース

 苦手な物事 水泳 近接戦闘

 スリーサイズ

 (B73/W53/H75)

 

『負けず嫌いのクーデレ弓士』

 弓による後方支援を得意とする風妖精(シルフィ)の少女。

 弓士として天性の才を持ち、その才能には詩音も驚愕する程。一時スランプに陥っていたが、詩音の助言により脱する。

 仲間以外の周囲の者には、年のわりに冷静で物静かと思われているが、実際は少し口下手なだけで年相応の性格の持ち主。

 また、かなりの負けず嫌いで、詩音に矢による不意打ちを防がれた事を根に持ってキツめの態度を取る等子供っぽい部分もある。

 

 弓の扱いは独学で、過保護の父親が武器の扱いを学ばせてくれなかったらしく、他者の技を見て盗んでいたという。

 その結果、詩音のような《魔眼》クラスとまでは言わないが、高い観察眼と動体視力を取得している。


容姿

 栗色の髪を無造作ショートにした何処か猫っぽさが漂う少女。

 その容姿とクールで物静かな性格から異性だけでなく同性にも密かに人気がある。


《風妖精固有スキル》

《妖精の加護(風):C+》

 常時発動型。

 風妖精の固有スキル。

 五感の内の視力と聴覚が強化されている。

 C+の場合、視力、聴覚の他に嗅覚も僅かに強化されている。


武器

《イシリァル・リファインメント》

 風属性魔法を付与した弓。

 シーナの体格に合わせて弦は少し軽めに調整されており、その結果低下した矢の射程、速度、威力を付与した風魔法で補っている。

 

挿絵(By みてみん)


 エリック=サトラス 

 年齢 人間年齢で約20歳

 種族 地妖精(ノーム)

 身長185㎝

 体重77キロ

 職業 冒険者兼素材屋

 イメージカラー 群青色

 瞳の色 深い青

 一人称 俺

 性別 男

 特技 地属性魔法 薬物調合 目利き

 好きな物事 幼馴染み 鍛練 自然 酒

 苦手な物事 幼馴染み

 

『妖精達の保護者1』

 地妖精(ノーム)の青年。

 シャルロットの幼馴染みで物心つく前からの付き合い。

 よくシャルロットの武器製作の手伝いをさせられている。

 《ユリウス》にある皆で購入した大型ホームの一角で冒険者を相手とした素材屋を開いている。

 ホームはクレハ達の寝泊まりの拠点となっており、シャルロットの武器屋もこのホームの一角を間借りして開いている。

 また、シャルロット程ではないが武器制作に関する豊富な知識と高い技術を持つ。

 幼馴染みのシャルロットに良く振り回されている。


容姿

 焦げ茶色の髪と鋭い眼をした美青年。

 シルエットは細身だが引き締まった筋肉を持つ細マッチョ。

 その容姿から女性からの人気が高く、店にはエリック目当ての女性冒険者の常連客が多数抱えている。

 

《地妖精固有スキル》

《妖精の加護(地):B-》

 常時発動型。

 地妖精の固有スキル。

 持久力、肉体強度が強化されている。


固有(エクストラ)スキル

《鑑定眼:A》


武器

《カゼロラブ・アゼフ》

シャルロット作の斧槍(ハルバード)

(オーガ)との戦いで喪失した先代武器の設計をベースに各所に強化を施した改良型。



挿絵(By みてみん)


 カイン=ハヴロ

 年齢 人間年齢で約20歳

 種族 火妖精(サラマンダー)

 身長183㎝

 体重79キロ

 イメージカラー 赤

 瞳の色 赤銅色

 一人称 俺

 性別 男

 特技 火属性魔法 剣術 運動 刀の手入れ 

 好きな物事 運動 剣術 酒 

 苦手な物事 寒い場所


『妖精達の保護者2』

 太刀を愛用する火妖精の青年。

 身体を動かす事が好きで暇があれば剣の鍛練や身体作りを行っている。

 基本的にフランクで顔が広い。。

 頭の回転が早く機転も利く為、仲間内での信頼は厚い。

 が、生来の真面目さと思慮深さから、必要以上に考え込んでしまう事がある。

 エリックとは歳が近い事もあり時折二人で酒を飲み交わしている。

 

 温泉での詩音との一件で危うく新しい扉を開きそうになった。

 

容姿

 燃えるような赤い髪をした美丈夫。

 女性人気も高いが同性からもモテる。(友情的な意味で)

 エリックと二人で店に並んだ時は店の売上が跳ね上がる。


《火妖精固有スキル》

《妖精の加護(火):C+》

火妖精固有のスキル。

魔力への耐性が強化されており、C+の場合殆どの下位魔法によるダメージを無効化し、中位以上の魔法によるダメージを僅かに減少させる。


武器

《大太刀・シュラナギ二式》

シャルロット作の大太刀を使用する。

鬼との戦闘で破損後は新たに打ち上げられた新作を使用。

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