表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王ゼリリン、異世界を生きる  作者: たまごかけキャンディー
最終章 異世界を生きるゼリリンの物語編
164/164

ゼリリン、異世界を自由に生きる

連続投稿をしているので、読み飛ばしにご注意下さい。


破壊神とのダンジョンバトルに勝利し、魔王ゼリリン城へと帰還した。

現在はゼリリン城の庭にて、集まったゼリリンズ達に今までのあらましを説明しているところだ。


「という訳で、この世界を脅かす存在は宇宙のチリになったよ」

「う、うぅううう若ぁぁあああ~っ!! 本当にっ! 本当によくご無事でぇえええええっ!!」

「さすがチビっ子族です、お母さまやお父様ですら成し遂げられなかった事を、いとも平然とやってのける。今までオーシャルも、そういう所に痺れてきました」

「というかアンタッ! 今までこの私を差し置いて、こんな所で悠々自適に過ごしていたのっ!? セリルのクセに許せないわっ!!」

「この意味の分からない魔王がそう簡単にくたばるわけないのじゃ、お主らは心配すしぎじゃの」


みんなそれぞれ、いろんな感想があるらしい。

しかし俺はビッグなゼリリンを目指していて、それはこれからも変わらない目標なので、一人一人の感想をちゃんと聞いていくつもりだ。


ちなみに父ちゃんと母ちゃん、レナ姉ちゃんやルー兄ちゃんにはあとで説明するつもりだ。

俺の家族は学校や主婦業、父ちゃんに関してはスラタロ.Jr達の販売で忙しいので、すぐに時間はとれなかったりする。


ちなみにルー兄ちゃんに関しては、この一週間ほどで同級生のニィルさんと恋仲になったらしく、学校でよく会うのを良い事にイチャイチャしているらしい。

これも半分はゼリリンが恋のキューピッドになったおかげだし、実はちょっと嬉しいかも。


「ぜりぜりぜり(笑)」

「あうっ!? 笑っている若も素敵でずっ!! 生ぎででよがっだぁぁぁああっ!!」

「ちょっと、私のセリルに抱き着くんじゃないわよっ!」

「いえ、チビッ子族はオーシャルの盟友ですよ? あなたの物ではありません」

「バカじゃ、バカばっかりなのじゃ」


なるほど、

ゼリリンは馬鹿ではないが、ルゥルゥの言う通り、こういうバカはアリかもしれないな。


またひとつビッグな奴に近づいた気がする。


「しっかしよぉ、一番でけぇ問題は片付いたとはいえ、これから色々忙しいぞお前」

「そうだね。一時的に勇者の名声でDPを集めたけど、各国への説明なんかも必要になってくるだろうし」

「まあ、そこらへんはおいおいやっていくよ」


何はともあれ、今日からまた俺の異世界ライフがはじまるのだ。

細かい事は気にしなくていいだろう。


今はこの時、この瞬間を、どこまでも自由に楽しむべきなのだから。




──数か月後。


冬休みになった。


レナ姉ちゃんは王都の学校が卒業間近になり、現在はAランク冒険者として名を馳せる、超エリート中の超エリートだ。

俺と3歳しか違わないのに、ただの人間であるはずのレナ姉ちゃんがこの歳でA級冒険者とか、ちょっと意味がわからない。


もしかしたらだけど、成人する頃にはユウキと肩を並べるくらいの実力を身に着けた英雄になっていてもおかしくないな。

気配の殺し方はもはや他の追随を許さないレベルだし、もうレナ姉ちゃんに追跡できない存在はこの世に居ないだろう。


そして同時にルー兄ちゃんも卒業となるわけだが、こっちはこっちで家の中でニィルさんが居座り、いつもルー兄ちゃんにべったりくっついている。

本当にラブラブのようだ。


父ちゃんと母ちゃんも2人の仲は認めており、学校で天才の称号を欲しいままにするルー兄ちゃんと、魔法陣学において世紀の発見をした秀才のニィルさんはお似合いだと思っているらしい。


そして最後に俺ことセリル・ロックナー、まあようするにゼリリンなのだが、客人が増えた事で家が手狭になり、現在の我が家は改築され巨大な屋敷が建てられてしまった。


リフォーム代はすべて父ちゃんが儲けたスライム販売から捻出されているようだが、これだけ散財しても痛くもかゆくもないくらいには余裕があるらしい。


ちなみに客人は、パチュル、オーシャルちゃん、リグがレギュラーメンバーだ。

たまに遊びにルゥルゥやその他知り合いが押し寄せてきたりもする。


ある日突然オーシャルちゃんの父親であるサムライおじさんが押しかけてきた日には、父ちゃんと意気投合して徹夜で酒を飲み交わしていたらしい。


「ふむ、なるほど」


みんな自由に楽しく生きているようでなによりだ。


しかし、俺もこれからさらにビッグな奴になるために修行を積まなくてはならないし、このままここにずっといるわけにもいかない。

冬休みが明けるまではダラダラとのんびりしているつもりだが、また新しく学校が始まれば新天地を目指してみようと思う。


破壊神を倒してダンジョンランキング1位になった俺ではあるが、世の中にはまだまだ知らない未知の事が沢山ある。

そこへゼリリンズのメンバーを引き連れて、遊びに行ってみるのも悪くない。


「まあ、全ては気分次第だけどね」


──なにせ俺は、この異世界を自由に生きる、魔王ゼリリンなのだから──


これにて【魔王ゼリリン、異世界を生きる】完結ですっ!

また機会があればゼリリン2とか始まるかもしれませんが、今のところは未定となっております。


今まで、コメントや評価、レビューなど沢山の応援で頑張ってこれました。

本当にありがとうございます。


まだまだ未熟な作者ですが、今後とも小説の投稿は続けていくので、よければまた作品を読んでいただければと思います。


これからも宜しくお願い致します!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ