第5話:新たな世界
誤字は後ほど修正します
一瞬の浮遊感のあと目の前の景色は変わっていた。
どうやらガンナの玄関についたようだ。
周りをみまわすとそこは協会の中を連想させるような場所だった。
「どうやらここが私達の新たな世界のスタート地点のようですね」
琴乃葉がはじめに言葉を口にした。
「ああ。そうみたいだな」
「えーと。まずは何をしたらいいんでしょう?」
(ガチャッ)
祐歌がこれからのことを言い出したその時、奥にあるドアが開く音がしたので全員の視線がそちらへと向く。
そこには猫耳があり尻尾を振っていふ女性が立っていた。
「ようこそガンナへ」
どうやらちゃんと到着していたようだ。
俺は念のため
「えーと。この場所は玄関であっているのでしょうか」
すると彼女は驚いた顔をしながら
「ええ。ここはガンナの玄関。フルーアです」
「そしてガンナへ来た人の最初の試練が待ち受けているところです」
どうやらまだしなくちゃならないことが決まっているみたいだ。
「これからその試練を受けていただき、合格できたら住居の選択をしていただき終わりです」
「失敗し不合格なら」
俺らは不合格などありえないという気持ちで続きを待つ。
「不合格ならtcの剥奪及びリメラ様の元へ戻っていただきます」
ん?なぜ彼女の名前が?
「なぜ彼女の名前がでてくるのですか?」
「リメラ様が選んだ強者達がいらっしゃることはこの世界ではだれもが周知のことです」
どうやら普通に彼女のことは知られているようだ。
「まぁ、リメラ様が選んだ方たちですから試練で失敗することはまずないでしょう」
「ちなみにいままでで不合格だった人はいるんですか?」
「お恥ずかし話ですが1組だけいました」
いたのかよ!
「詳細を聞いても大丈夫ですか?」
「はい。て言いましてもfriendly fireです」
「遠距離攻撃が前衛に直撃してそこから一気に壊滅したというだけです」
要するにいつも通りに戦えば余裕みたいだ。
彼女は話を進めるために
「あまり話ばかりしているのもあれですし試験会場へと行きましょう」
俺達にそう促すと彼女は入ってきた時のドアをあけ進み出した。
廊下を進みながらふと聞いてなかったのを思い出し聞いてみる。
「失礼ですがお名前を聞いても?」
「...ええ。私はニーナと申します」
少し間があったので
「あ、こちらから名乗るべきでしたね。僕は...」
「今は名乗らないで下さい」
えっ!なぜ?俺は驚いたが返ってきた言葉で一応納得した。
「まだあなた達は試練を合格していませんので完璧にこの世界の住人となったわけでは有りませんので」
次に彼女は思い出したような顔をして
「そういえばあなた達はここにきた直後なのにずいぶん冷静ですね」
ん?冷静だと何かおかしいのかな?もしかして変人ばかりがこの世界にいるのか...
などと考えながら首をかしげていると彼女は
「この世界にきたばかりの人達は浮かれている者ばかりなのであなた達のような人は珍しかったものですから」
あぁ。そういえばリメラさんも娯楽を提供するっていってたからな。
その後にサラッと実力を競うところとも言ってたな。強者に対しての扱いだなこれ。
久しぶりに喋った時雨がみんなが忘れていたことを聞いてくれた。
「住居の選択ってあなは言ってたけど、それってどういうことかしら?」
「まずガンナには10もの階層がありまして保有tpにより住める階層が上へと上がっていきます」
そして
「家はチームで1つのものを使ってもらいます。それで上の階層へと移動する時には家ごと引っ越すことができるようになっています」
「選んだ家をずっと使い続けなければいけならないのか?」
凱飛はよくわからんといった感じに言っている。正直、俺もよくわからん。
「いえ。別の物件へと引っ越すことも可能ですよ」
「ならなぜ回りくどい言い方を?」
ニーナは楽しそうに耳をぴくぴくして尻尾を振っている。
「その理由はリメラ様から聞いたのでは?」
ウ〜ン。あ!そういうことか。
「チームを変更することがないから増築したりする必要がないからかですね」
付け足しという感じで、
「時々、チームメンバーはいっしょでも大きいところに引っ越す人もいますが」
「やはりネルもかかりますし、基本は最初に選んだ家のままですね」
などとしゃべっていると一際デカイ扉の前についた
「ここで試練を行います」
俺らは同時に頷く。
ニーナは微笑み
「それでは行きましょう」
俺達の最初の試練が始まった。
今回も話だけでしたね
次回はバトルもあるのでお楽しみに!