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第1話:どうしろっていうんだよ(前編)

ある朝、爽快な気分で目を覚ました俺、如月柊(キサラギ シュウ)は今日はいい日になるなと思いながらベットから出る。と思いきやすぐにベットに戻る


「ダメだ…やる気がでない」


と言いながら2度寝しようとした俺を緊急を表す着信音を鳴らした携帯が呼び戻す。


めんどくさく思いながらも俺は起き上がり携帯をみる。そこには...


【差出人:小鳥遊初夏

Re:上層部がやらかした

このメールの着信30分後に中央棟第3会議室に集合するように】


メールを見た瞬間、只事ではないと焦らさせられるレベルでやばかった。


それから俺は10分で用意をし、早々に目的地へ向かうことにした。

向かうと言っても転空魔術で転移して終わりだ。俺は一応部屋の前に転移し扉をノックした。


「シエル・ツァーリ第1席、如月柊です」


と声をかけて中に入った。

予想通り中には先客がいた。


「あなたにしては早い登場ね♪柊君」


そう声をかけて来た彼女こそ連絡の差出人、パーティーの第2席、小鳥遊初夏(タカナシ ハツナ)である


「そりゃ、初夏からあんな連絡が送られて来る時点で厄介なことだってわかるわ」


彼女は含みのある笑顔を見せながら


「判断が早いことで助かるわリーダー」


などとわざわざリーダー呼ばわりしてくる。

「ううぅ」と呻きたくなる。


「俺も優秀な副リーダーが支えてくれて嬉しいよ」


あ、若干顔が引きつったかな?

まぁホントのことだしいいか。


「まぁ、いいわ。事の詳細などはみんなが揃ってから総理大臣直々に話されるわ」


総理大臣って絶対大変な自体なんだろう。


それから10分ほどして扉がノックされた。

次の仲間が来た。


「ふわぁぁ...第4席、奉凱飛入ります」


次に来たのは大雑把な性格をしてるくせに意外と行動の早い奉凱飛(タテマツ カイト)であった。朝が早いだけあってやっぱり眠たそうだな。


彼が入ってきてすぐにまた扉がノックされた


「第3席、夜神月琴乃葉でーす」

「第5席、影内時雨」

「第6席、光井祐歌です」


次は女性陣であった。

ムードメーカーの夜神月琴乃葉(ヤガミ コトノハ)

めちゃくちゃ影の薄い影内時雨(カゲウチ シグレ)

仲間の中でも1番心優しい光井祐歌(ミツイ ユウカ)


3人を見ながらやっぱりかと思ってしまう。


「また、あのバカは最後か」


みんなも苦笑じみているが最初から気にしてない様子だ。


結局、集合時間1分前にやつは部屋に直接転移し現れた。


「やぁ、みんな待たせたね。この僕、第7席の有馬恭雅ただいま参上!」


皆は無言で冷ややかな目線を向けるだけであった。

最後が当たり前のように宣言しながら厨二病全開で現れた。有馬恭雅(アリマキョウヤ)はこれでも実力持ちなので他人から見るとかなりうざい。


またノックされ何も言わずに扉が開いた。


「やぁ、シエル・ツァーリの諸君。朝早くから呼び出して済まないね」


全く詫びてる様子もなく総理大臣は入りながら言ってきた。なんだかすごく焦ってわいるみたいだけど。


「いえ、こちらもいろいろと配慮して貰っている身でもありますので」


あくまで社交辞令だ。


「うむ。それではさっそく本題に入る」


みんなが頷いたのを見て彼は単刀直入に言ってきた。


「ある装置の暴走により巨大隕石が半日後に落下してくる。これがこの星に衝突したらまずこの星は潰れる。それを君達で破壊して欲しい」


あまりにも予想外過ぎて内容を知っていた初夏以外唖然としていた。


さすがムードメーカー、琴乃葉はすぐに復帰し相手の身分などお構いなしに問うた


「なぜ!そんなことになってしまったのですか?そもそも隕石ぐらい私達じゃなくても100位以内の人なら大丈夫じゃないですか」


総理大臣は渋い顔を隠そうともしずに堂々と言ってきた。


「まず、ある装置というのは空間連結の装置だ」


まぁ簡単にいうと空間転移ができない人でもできるようにするといったものだ。


「そしてあの装置の大型版のテスト試験中に問題が起きたのだよ」


あー、なんかだいたいわかってきた。


「なんですって!大型版は術式が複雑で、明確な理論も見つかっていないからダメだと何回止めたのかわかっていてやったのですか?!」


さすがにここまでは聞いてなかったのであろう初夏はかなり驚いていた。


「あぁ、確にそんなことも言っておったな、だが、うちの優秀な開発者が使える術式を組んだのだよ」


さすがいまの使える発言はかなり呆れた。


「使えるからって安全性も保証されてないものを使うなんて。そもそも私かリーダーに術式を見してくださっていればまた話しが違ったかもしれないじゃないですか!」


総理大臣はなぜかやれやれと言った感じだ。


「これは安全で失敗しても何もないといったのは研究主任だ」


うわ!人に罪を擦り付けたよこの人。

他のものはもう言葉がでないって感じであった。ここは自分が進めるしかなさそうだ。


「もう、装置のことは後ででいいです。それよりも先に隕石の方を片付けなければなりません」


「それもそうね。でも、さっきも琴乃葉さんが言ったようになぜその程度のことを私達がしなくちゃ行けないのですか?」


総理大臣は鬱陶しげに


「あの巨体隕石と来たらオールキャンセルらしきものが発動されているみたいだ」


即座に初夏が


「なぜそんなオリジンが!」


「わからよそんなこと、だがあのオリジンがある以上普通の魔術師にはどうにもできん」


総理大臣は俺らなら出来るであろうと勝手に思って言ってきたみたいだ。

ちなみにオールキャンセルとは固有魔法(オリジン)の1つで物理なら体から1cm、魔術なら体から1.5mのところに防ぐ瘴壁を展開、状態異常などのデバフも法則無視で消去してしまう※(このオリジンは物体に効果だけを纏わしたりすることができ、また効果を複数同時発動できる)という最強の防御型オリジンである。


そもそもこんなオリジン持っているだけで重宝されるレベルなのに隕石なんかについていてはほぼどうすることもできないだろう。

内側からでしか攻撃が通らないからだ。


と、いろいろと考えていると総理大臣が


「いまは、物体の移動速度を下げる装置で何故か遅くなっているが時間がない。とっとと行動に移れ」


それを言ったきり総理大臣は消えた。

総理大臣という役所につくだけあってちゃんとした魔術が使えるのが腹立たしい


とりあえず単純な作戦をとっとと行い失敗なら諦めてもらおう。


「今回の作戦だが同調で1人の威力を底上げして破壊しよう」


「でも、オールキャンセルはどうするの?」


時雨は無理だと思っているみたいだ。

もっともだがそもそも忘れていているところがある。


「何もオールキャンセルが付属してるなんて決まってるわけじゃないじゃないか」


ここで他の人も同時に思い出したようだ。


「だから攻撃して破壊できたらめでたし、無理だったらバットエンドただそれだけだ」


「確にね。もしバットエンドの方だったら他になにかできないか考える時間がいるでしょうし」


バットエンドでもなにかする気のようだ。

それはかなり残念な気もするけどいいぞ祐歌。


「強力なの放つなら高いところから打とうよ!塔のてっぺんとかいいんじゃない!先っぽから極大レーザーをズドーンと!」


さすが厨二病てかバカなのか?こんな状況でものんきなもんだ。


「まぁ、するのはどこでもいい。とにかくとっと終わらそう」

「じゃあ、この街で1番高い塔でいいでしょ。それじゃあ行きましょ」


全員同時にうなずき転移した。


連日投稿です。いかがでしたか?自分で書いていてなかなか話しが進まないような気がしますが頑張って

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