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よくある話です。(ねーよ)

子供のはしゃぐ声が聴こえる。


……こちとら総務のお姉さまに代休消化しろと言われて

土日ぶっ潰してまで取った代休なんですよ。


週の真ん中水曜日ですよ。丸1日眠りたいのよ。


なのに子供の声はだんだんでかくなる。


あー……もーっ……


「朝っぱらからうるさいんじゃ!クソガキどもが!」


目も開けずに叫んだ。


一瞬の静寂の間を置いて、


子供たちの叫び声と何かが割れる音がして、


再び静寂が訪れた。


そして、私は翌日から始まる仕事へ向けて眠りについた。


この時、子供の声に目を開けていれば

まだマシだったんじゃないのかと思っても

後の祭りである。


だって自宅の周りには公園もなければ幼稚園も小学校もない。

ていうか、鉄筋マンションの5階でそこそこ防音されてるし。


子供の声なんて聴こえるわけないんだよ。


直属の上司飛び越えて、直接総務から指導されるほど働き過ぎてた私は

よっぽど疲れていたらしい。


異変を感じるよりも先に睡眠をとっていた。


後悔先に立たず。


よくいったものである。



「んー?」


顔にかかった自分の腕のゴワつき加減で

昨日はそう言えば、コートも脱がずにベットに倒れこんでたことを思い出した。

メイクは落としたよ。落としたはずよ。命取りじゃないの。


ゴリッ


寝返りを打とうとして違和感に気づく。


ゴリ?


ん?なんか固い?


こないだ大枚叩いて、低反発の寝具一式に買い換えたのに?


ていうか冷たい?


え?何?!


勢い良く体を起こせば、

住み慣れた1Kの部屋ではない

どっかの遺跡みたいな石造りの狭い部屋だった。


何もない、石造りの部屋だった。


外へ通じるであろう細い階段の先には

満月が2つとたくさんの星がある夜空が見えた。


え。


私、乱視じゃないよ。


目をこすり、しかめても、


月が2つある夜空だった。

このお姉さんは言葉遣いが下品ですね。

著者が下品なわけじゃないと思いますよ。


多分。

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