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ねこの手、貸します。 夏  作者: 白月 仄
にゃん一章 季節外れの大掃除
6/22

一章 おまけ

  ── 『星降る夜より』 ──


 詩…詩音しおん/副店長

 希…夢野 希

 叶…夢野 叶

 少…少年/カレン

 歌…歌音うたね

 ギ…ギーペ

 晴…安部やすべ 晴明はるあき/魔法使い/ゲストキャラ

 郁…天地あめつち 郁美いくみ/ゲストキャラ



希「よく、この時期に美術館の庭園を貸切りにできましたね」

詩「──まぁね」

叶「そうですよ、ココは流星群の観測スポットで有名な場所の一つなのに」

副「──それは、コネでちょちょいと、ね」

歌「お兄ちゃん……、まさか、暗黒面に……!?」

詩「──いや、それは違うと思うぞ」

少「そんな、詩音さんが堕ちるなんて!?」

詩「──いや、だから、それは……」

ギ「『だが、オレ様たちが必ずや歌のにぃちゃんを救い出してみせる!!』」

詩「──いや、もう悪ノリはいいからさ……」

歌「じゃあ、なんでこんな横暴な真似したの、お兄ちゃん?」

少「詩音さん、多くの人たちが此処での流星群観測を愉しみにしているのに、どうして?」

ギ「『理由次第ではオレ様でも庇えんぞ?』」

詩「……そいつは、──」

全員「…………」

詩「──そいつは、明日の夜に『此処』で『にゃensemble☆ズ』の流星群をバックにしたLIVEをやるからさ!」


※用語解説

にゃ(ニャ)ensemble☆ズ(ンサンブルスターズ)

ギーペが発案した詩音しおん歌音うたね・希・叶・カレンの五人で結成された音楽ユニット。ただし、現在まで未活動。


希「ちょっと、詩音さん本気?!」

叶「ボクや詩音さん……それに歌音ちゃんはともかく、希とカレンちゃんは素人なんですよ?!」

少「流石にわたしもいきなりは無理ですよ……」

歌「そんな話、聞いてない!」

詩「今、言っただろ」

歌「……お兄ちゃん、小ネタはいいから──!!」

詩「……どうどう、落ち着け妹よ。ちゃんと説明するから────」


  ── 経緯を説明中 ──


詩「────ってなわけで、キャンセルが実質きかないんだわ」

希「なるほど、ね。……いいわよ、やってやろうじゃない!」

少「わかりました、わたしも出来得る限り頑張ります!」

叶「希がやるなら、ボクもやる」

歌「…………わたしもやるよ。ただし、お兄ちゃんのためじゃないからね!(←注:照れ隠しではなくマジです。)」

詩「そうか! みんな、ありがとう」

希「状況は理解したけど、大丈夫なの? 中身は明日の開催直前まで秘密なんでしょ?」

少「そうですよね、イベント開催の前日に立ち入り禁止になったら、知りたがりな人が覗き見に来るんじゃ……?」

詩「その辺は抜かりはないさ」

晴「はい、この庭園より外に音が漏れないように消音の魔法陣を、さらに野次馬除けに人払いの魔法陣を用いて結界を敷きましたから」

ギ「『おう、なんちゃって陰陽師に変態野郎じゃないか』」

晴「あのー、その呼び名はやめてもらえませんか? ──おっと、挨拶が遅れましたね。皆さん、今晩は」

希「ふ~ん、そういう事なら、大丈夫そうね」

詩「んじゃ、時間も限られてるし、俄か仕込みの付け焼き刃になっちまうが、出来るだけの最高のLIVEになるよう練習するぞー!!」

全員「おおー!!」







郁「……アレ? 私の出ba……──」









 ──一章 おまけ 了───

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