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快楽の宴

「……ちなみに魔女ラルツオーネは国民や王族をどう殺したのですか?」


気になってカティーラはアレンに聞く。


「生前の彼女は聖女として多くの国民を聖魔法で助けていたようです。ですが……処刑場へと向かう道中、彼女は国民に石を投げられ暴言も吐かれていた。その時の絶望と憎しみから魔女として蘇った時、自らの手で国民を殺し回ったと言うのが通説です。どう殺したかは……少々衝撃的なので割愛しますが……」


苦笑いしてアレンはカティーラに答えた。


「……だが、エクスカリバーは無関係だ。それなのに何故奴は目を付けたんだ?」


怒りを堪えた表情でカリウスが言う。


「……さあてね。……それは今の依り代と関係しているのかも知れませんよ」


アレンは肩を竦めてカリウスに言うと、歩き始めたので慌て三人も後に続く。


……依り代と言うと……英雄女騎士ラルツェネだっきゅな!!


キラリンとレギオンの目が光る。


「先ずは……ラルツオーネの生家アクアマリン公爵家に向かいましょうか。何か手懸かりが有るかもしれません」


「手懸かり……まあ生家ならあるかもか?」


アレンに言われてカリウスも目を丸くして頷く。


「……アレン様、カリウス……貴方達は先に行きなさい。此処は私とレギオンが……」


カティーラは立ち止まると、レギオンと共に残ろうとするが……


「止まることは無いですよ。どうやら僕の探知に複数の反応が……これから向かう公爵家から出ている。……どうせ闘うなら害虫は全て出し切るに限るよ」


冷たい笑みを浮かべアレンが言った。


「「……」」


その言葉に、カリウスとカティーラは目を見開き、レギオンは嬉しそうに頷く。


アレン、カリウス、カティーラ、レギオンは後ろの存在に気付いたまま、敢えてアクアマリン公爵家に向かうのだった。



夕日の光りさえ差さない地下牢の中、ドルイは一人の青年を壁に手を付かせたまま、怒りを晴らすように腰を動かして後ろから突いていた。


「あっ!!あんっ!!あっ!!あぅっ!!」


青年の甘い声と、水音が響き渡る中でドルイの口許にも笑みが浮かぶ。


青年の顎を掴むと、ドルイは顔を近付ける。


「そういや……一ヶ月前のお前もOランクの冒険者として生意気だったよな?」


ドルイに言われ、長い緑色の髪の美しい青年は黙り込む。


「てめぇみたいに、殺す前にカリウスと商人も調教して躾るのも悪くねぇぜ」


ドルイの言葉を聞いて青年は青ざめる。


……この一ヶ月間、私は身も心も奪われ地獄の日々でした。同じパーティーだった仲間は男達に犯されて行く中、私は不本意のまま快楽に声を上げるのみ……。


やがて仲間が売られて行っても、私はギルドマスターの肩書きを持つドルイと仲間に犯され続ける日々……。


……お願いです……誰か……私を助けてください……。


「あっ!!あぁっ!!あっ!!あんっ!!あっ!!」


青年はドルイに犯され、涙を流しながら助けを求めるのだった。


他の地下牢でも、美しい青年達が男達に犯されており、此処は地獄と化している。


「ひゃはははははっ!!アクアマリン公爵家様々だぜ!!」


笑うドルイの後ろには……他のアンデッドにしては見た目が人間と変わらない青年が椅子に座り、美しい青年を膝に乗せ突き上げていた。


「ふっ!!ふんっ!!ふううっ!!」


猿轡をされた少年が呻く度に、青年は笑みを浮かべる。


『だが……今でも僕はラルツオーネに悪いことをしたと後悔している。身代わりにしてしまったからね』


青年は呟くと、少年の右頬に口付けた。





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