依頼受付、そして依頼成立!!
カリウスは冒険者達の中から一人だけ、女性と目が合う。
……あらあ?お久し振り。3年ぶりかしら?また背が伸びたわね?
女性が嬉しそうに笑みを浮かべ視線だけで声を掛ける。
てめぇ……またそんな格好してんのかよ?シュラウトの前では普通の服を着ろよな。あいつ、びっくりして腰を抜かすぞ。
カリウスは心底呆れた顔をして女性に視線だけで答える。
……分かっているわよ。それじゃあ……あの方を頼むわね?
……言われなくても俺が側に居る。
女性がウインクして頼むと、カリウスはムッして答え背を向けるのだった。
アレンが受付カウンターに行くと、20センチくらいの小人職員がちょこんと、カウンターの上に立っていた。
……小人族……?あれ……事前の調査ではギルドに居なかった筈だが?
内心、予想していなかった小人族にアレンは目を丸くする。
……おい、あんなギルド職員居たか?
……知らないわよ!!
男性職員と女性職員は思わず顔を見合わせた。
「えっと……依頼します、これが商業ギルドカードです」
取り敢えずアレンはギルドカードを小人職員に提出する。
「はいっきゅ。確かにアレン・クード様ですね。身分確認致しましたっきょ。今回初めての依頼と言う事で初回ボーナスが着きますっきゅ。小人+αも同行しますっきゅ」
「……え……?小人+αって……?」
小人職員の言葉にアレンは思わず目が点になった。
「後程のお楽しみですきゅ。そして依頼とは?」
「Gランクの迷宮【暁に染まりし王国】の調査に行きたいので、護衛依頼をしたいです」
小人職員に聞かれたアレンは迷うこと無くハッキリと答えた。
「【暁に染まりし王国】だって!?確かに最近まではGランク迷宮だったけど……」
「アンデッド系の魔物が突然強くなって……新人や中堅の冒険者も死者や重傷者が出たのよね……」
冒険者達が一斉に騒ぎだした。
「ふむ、商人の方が調査とは珍しいきゅか。……現在、その迷宮では異常事態が発生しているので推奨ランクはO以上としておりますきゅ」
小人職員は難しい顔をしてアレンに答えるが……
「アンデッド系の魔物が突然変化したのには理由があると思っております。迷宮に行けば原因が分かると思うのですが……高ランクの冒険者を見付けないと厳しいですね……」
アレンも困った顔をして首を傾ける。
「なら……その依頼、俺が受ければ問題ねえだろう?」
後ろから来たカリウスがアレンと小人職員に言う。
「カリウスはXランクのソロ冒険者だっきゅ。アレン様が良ければですが……居かがなさいますか?」
「では……カリウスさんを護衛として希望致します」
小人職員に聞かれたアレンは頷いて答えた。
「では依頼成立しましたっきゅ」
依頼書に小人職員は自分の手形を押した。
……小人の手形?
……判子じゃねぇのか?
アレンとカリウスは思わず目を丸くする。
「それでは……カリウスさん、宜しくお願い致しますね」
「くれぐれも、足手まといにはなるなよ」
アレンが頼むと、カリウスはぶっきらぼうに答えた。