梗概(ネタバレ注意)
森に一人住む魔法使いの少年、アルバスが日課の魔石取りのため家を出る。その時、魔物同士の激しい鳴き声がした。鳴き声の場所へ行くと、岩肌に倒れ、魔物に囲まれた鬼の少女ハクアを発見する。隙を突いてアルバスはハクアを助けて自宅で介抱する。
数日後、ハクアが眼を覚ます。安心させるため、アルバスは自分が杖無し(魔法を使えない魔法使い)だと明かす。鬼の角は魔法使いの杖に最適な素材で、角を違法採取する角狩りが横行している。アルバスはハクアがこの角狩りから逃げたのだと確信した。
傷が治るまで二人が共同生活し、ハクアの傷が概ね治った時、アルバスは森を出て町へ魔石を売りに行く。魔石を売った後、魔道具店に寄り、アルバスはハクアの為にツノアカリという魔石製のアクセサリーを買った。その時、店の主人から犯罪集団角落一座の大魔法使いヴェルトルがハクアを探しに森へ行ったと聞く。
森へ戻る。家は燃やされ、ハクアが黒服達に襲われていた。助けようとしたが、ヴェルトルの魔法にアルバスは倒される。気絶する直前、ハクアが角落市というオークションの目玉だとアルバスは知る。
気絶したアルバスが眼を覚ますと妹のルビィが居た。杖無しなので一族が森に捨てたアルバス。兄の家が燃えたと聞いて、ルビィはホウキを飛ばして来たのだ。
アルバスはツノアカリの光に気付く。ルビィがハクアは魔隷角だと告げる。魔隷角とは無尽蔵に魔力を作り出す特殊な角の事だ。この光の先にハクアが居る。アルバスはルビィに角落市の会場まで連れて行ってくれと頼んだ。
ルビィの協力の元、アルバスは一人角落市へ潜入する。競売の場で鳥籠の檻に囚われたハクアを見付ける。道具を使い、アルバスはハクアと共に逃げようとするが、突然現れた魔物の大群を引き連れるヴェルトルに掴まる。
ヴェルトルが操る魔物が全てを蹂躙する。ヴェルトルの裏切りに黒服達は為すすべも無く殺されていく。一瞬の隙を突き、アルバスとハクアは、ハクアが捉えられていた鳥籠の檻の中に逃げた。
ハクアが自分の角を折ってと言う。魔隷角なら杖無しでも魔法が使える筈からと。
アルバスは彼女の角を折って自分の杖にした。
ハクアの角であった杖から放たれたアルバスの魔法が魔物ごとヴェルトルを消し飛ばす。
戦いが終わり、しばらく経ち、アルバスとハクアが安住の地を目指して旅に出た。




