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宇宙観測の砂地

作者: 清水漱平

つまり観測する。

覚悟を決めたつもりでしたがユラユラ揺らいでいるみたい


結果がすべてと意気込んだのに


この有様です


笑えない


さあ 気をとりなおして進もう




夏草が生い茂る


ひとつひとつの名を知らないまま


みちくさの人生さ


丘のうえ神殿の柱だけ並んで


すっかり廃れてしまってる



潮風に身を捧げれば


すれちがう美女


ふりかえる美女


いぶかしがるスキも与えずに


脱ぎさるシャツ


パラソルにしばりつけた


宇宙観測の砂地




裸のままでいられるけれど


水着をつけてカフェにいく


きみの胸元を隠す長い髪が


ときどきぼくの頬くすぐった


あの感触


その感触


この感触


写真に焼き付けた


けど見ないまま


どの感触


この間食


もう完食


ちぎりたてのサラダ


もぎりたての果実


水着を脱いで日陰で憩う


みずみずしい


みずみずしい


なんて みずみずしい


きみの肌を眺めまわして


からみつかれる腕の汗


そよそよ


むくむく


いきなりの休止符


誰かの視線を感じながら


何かの気配を知りつつも


ドレッシングかけたからには


ちゃんと召しあがれ


ちいさなコップいれたままの氷


からり


宇宙観測の砂地



つまり観測した。しあわせ。すごく、しあわせ。になれましたとさ。

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