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(過去)2回目の10歳の誕生日


タイトルの通り今回の話は2回目の10歳の誕生日、つまり1話目より過去(前の人生)の話です。



「おにーちゃん、あさだよ。」

「んん。」


ゆっくりと目を開ける。

しかし目の前はぼやけていてよく見えない。

軽く目をこすり、再び目を開けると、目の前に小さな女の子がいた。


「うわっ!」


その顔があまりに近くにあったので思わず驚きの声を上げてしまう。


「ぷふー。うわっ、だって。」


女の子は楽しそうに笑う。

その笑顔に俺は見覚えがあった。


「おにーちゃん、たんじょーびおめでとー」

「ヒ、ヒカリ?ヒカリなのか?」

「おにーちゃん?そうだよ。わたし、ヒカリだよ。どーしたの?」


5歳のヒカリが不思議そうな顔で首を傾げている。

その姿を見て俺は耐えられなくなった。


「ヒカリ、ヒカリ。うぅ、わぁぁぁん。」

「おっ、おにーちゃんっ!なかないで、なかないでよぉ。うっわぁぁぁん。」


「翔、光、どうしたの?!」

「な、なんだっ、どうした?」


泣き出した俺につられて泣き始めるヒカリ。

そしていきなり大声で泣きはじめた子供たちに驚いたのか、近寄ってくる両親。


家族が再び揃ったのを感じ、俺は1時間も泣き続けたのであった。



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