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ドラゴン、やばいものに会う

 冒険者ギルドの結論は対して違いはなかった。

 オレは竜舎に戻るとドラゴーラの姫がいて、肉が積まれている。


「おっほぉ!」

「お礼です。本当にありがとうございました…」


 と、言うのでありがたく食べることにした。

 もしゃもしゃ肉を食べていると、ヘルが隣に座る。

 ヘルが横に座った瞬間、どこかからとてつもない魔力を感じた。


「ん?」

「あ?」


 ヘルも魔力に気づいたらしい。

 この場からではない魔力を感じた…。この魔力はなんなんだろう。


「ヘヴン、今の気づいたか?」

「あ、ああ。なんなんだこの魔力」

「なんの話をしてるのですか?」

「いや、こっちの話だ」


 気になるな。

 オレはヘルをみるとヘルも気になっているようだった。

 オレは肉を食べすすめる。ヘルは立ち上がった。


「気になるから調べてくる」


 そういって竜舎を出ていく。

 だがこの魔力いつかで感じたことはある。どこでだっけ。

 何億年も生きているからな…。







 肉を食べ終わり、オレはファロファラル王国に帰ることにした。

 ドラゴーラの姫に別れをいい、オレは竜に戻って空を飛ぶ。


「オレもあの魔力を調べてみるか」


 ファロファラル王国付近から感じられた魔力。なんなんだ? この魔力は。

 まだ感じるぞ。まるで何かを包み込むような闇の魔力だ。闇…。この感じどこかで…。


「なんだこの気持ち悪い魔力は」


 オレはファロファラル王国に近づいていく。近づいていくにつれ、魔力が強まっていくのを感じる。

 なんなんだよこれは。ファロファラル王国に何かいる、のだろうか。


 と、目の前にヘルの姿が見える。


「おーいヘル。ここでなにしてるんだ?」

「ヘヴンか。いや、これ以上先に行くとなんだか嫌な予感がしてな」

「そう?」


 オレはヘルの前に出てみる。

 すると、その時突然オレの目の前に黒いモヤが現れたのだった。

 モヤはオレを包み込もうとする。オレは光のブレスを吐きかき消そうとするがモヤは消えず、どんどんデカくなっていっている。


「な、なんだこれ!?」

「ヘヴン! 逃げろ! それに取り込まれたらまずそうだ!」

「わかってる!」


 オレは全速力で逃げることにした。

 スピードを出し、黒いモヤから逃げようとするが黒いモヤはオレを追いかけてくる。

 すごいスピードだ。オレを逃がさないつもりだろうか。


 ヘルのほうには向かっていない…?


「なにか境界ってのがあったのか?」


 それを越えてしまったからターゲットになったのかもしれないな。

 オレは全速力で逃げているが、黒いモヤの方が若干スピードが速いのか徐々に距離を詰められていた。


「ちぃ、なんなんだこのモヤは!」


 オレは翼で風を送るも吹き飛ぶことはない。闇の魔力を感じるこのモヤ。

 逃げるしかねえがっ…。


「くそ、オレは逃げるなんてこと性に合わねー!」


 だがなす術がないがために逃げるしかねえ!

 

 その時だった。

 黒いモヤがオレの尻尾に触れる。すると、黒いモヤが全身を覆うのだった。

 包み込まれるっ…! まずい。この得体の知れないもの、何かまずい…!


 オレは取り込まれないよう暴れるが実体がないモヤを振り払うことは出来ず、全身が黒いもやに包まれてしまった。


 その瞬間、オレは意識を手放した。
















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アンダーワールドクロニクル
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
[良い点] ヘヴンの攻撃も効かないとは…一体何が起きようとしてるんだ。
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