ドラゴン、身の程をわからせる
翌日、王国の空からたくさんの竜が飛んできた。
竜騎士が乗っており、弓を持ってるもの、剣を持ってるものなど竜騎士は武装し討伐するつもりが満々のようだ。
オレは飛び上がる。
「ヘヴンドラゴンを倒して功績を稼がせてもらうぜえ! てめえら! かかれ!」
無駄なんだよな。
オレは威嚇をする。と、数匹のドラゴンがその場で止まった。オレの本気の威嚇を受けてドラゴンは怖がっている。
わかってるじゃないか。
「どうした! おい!」
「動けポンコツ!」
と、竜をビシビシ叩いている。こいつらは竜を何だと思っているんだ。誇り高きドラゴンはお前らのペットじゃない。
オレはぐんと近づき、爪で人間をドラゴンから落とす。そして、地面に叩きつけ、目の前のドラゴン含めてオレはブレスを放った。
光のブレスを受けた人間とドラゴンは焦げて、死んでしまっていた。
「ひ、怯むな! たかが数人やられただけだ! 数で対抗すればいける!」
その考えが甘いんだよ。
その雑魚竜に乗ってオレに勝てるというのは思い上がりなんじゃないの? 雑魚竜がオレに向かってブレスを放ってくる。
オレは翼で打ち消す。
いつからオレはお前らになめられるようになったのだ。
「おらぁ!」
オレの鱗が剣をはじいた。
こいつら、ダルマの方がよほど苦戦したぞ。鱗を切れないでなにが竜騎士だよ。オレの鱗を切ったのはダルマだけだぞ。
オレは竜騎士たちの上空にまわり、尻尾で叩き落とした。木々が倒れ、竜と竜騎士は辛そうにうめいている。
ここで撤退の指示を出せばいいのに、まだ被害を出そうとする竜騎士のリーダー。こいつはなんで撤退を出さないのか。
残るはリーダーだけとなった。
他の竜騎士は戦闘不能。一部死んでしまった者はいるがほとんど生きている。が、骨が折れて動けないだろう。
「こ、ここまで強い…。俺たちでは敵わないっ…」
逃げようとするので、オレはドラゴンを脅し足を止めさせる。
「お、おい! 動けよ! 動かないと殺されるぞ! なあ!」
涙目でビシビシ竜を叩く。
すると竜はグルんと旋回し、リーダーを地面に落とした。
「よくやった」
「グルっ」
褒められてうれしそうなドラゴン。
リーダーは地面に落ち、オレを怯えながら見上げている。こいつだけは殺すと決めていた。ギルマスなどに対する横暴な態度、王の命令を作り上げるその性悪さ。
それに、オレを自分たちがのし上がるための踏み台にしようとしたのが何よりムカつく。
「ひ、ひいっ、ひいいいいいい!?」
と、走って逃げだそうとするが、そうはさせるものか。
オレはリーダーを前足でつかんだ。そして、地面を低空飛行し、地面にそいつをこする。首の骨が折れ、顔もぐちゃぐちゃになるほどぐろくなっていた。
オレはその死んでしまった竜騎士リーダーを仲間たちの元に置いて、オレは王国の上空を牽制を兼ねて飛び回ることになった。
「あ、ドラゴンさんだ! やっほー!」
と、手を振ってくる子供がいるので振り返してあげました。優しい。子供想いのドラゴンだ。




