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異世界転生したらヒロインや仲間が最強すぎて、なぜか護られています!  作者: 緑青白桃漠
第6章 久しぶりの学園生活とカルベル王国の反乱部隊!
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#83 レンに弁解する二人と喫茶店で雑談!

お待たせしました。第83話公開です。依頼が終わって数日後、何やらレン君が怒っているみたいですね(^-^;)

おかげさまで累計PV数4万達成ありがとうございますm(_ _)m

 ヘドロトードの討伐から五日が経ち、中々戻って来ない、フォレストを朝から説教をしていた。


「ねぇ、フォレスト。アクト達に様子を見るように伝えたら、フォレストがリブルス森林でモンスターを捕食していると、言って居たんだけど本当かな?」


 フォレストは体をビクビクさせながら、恐る恐るレンを見ていた。


「それは、その‥‥‥」


 本当なら三日程度で戻る予定だったが、モンスター捕食の快感が忘れられなくて、リブルス森林で捕食を続けていた。


「ファング、それはそのって何? カイトも言いたい事があるのなら、聞いてあげるよ」

「レン君、これは‥‥‥」


 ファングとカイトはレンの威圧感で、中々言い出せなかった。


「はぁ、もう良いよ、好きにすれば。リブルス森林で、ずっとモンスターでも狩っていれば」


 何も言わない、フォレストに嫌気がさしていた。


「待ってレン、これには‥‥‥」

「もう良いよ。どうせ言い訳でしょう。さっさと僕から消えてくれないフォレスト、暫く僕の前に現れなくて良いからね。レオス行くよ」

「分かったよ。レンお兄ちゃん」

「待ってくれレーン」


 フォレストは必死にレン呼び止めようとしていたが、レオスを連れて学生寮を後にしていた。


「終わった、アハハッ。レンに完全に見放された。全てカイトのせいだ」


 ファングは、レンに見放されて絶望していた。


「何で僕のせい何だよ。ファングだって、モンスターを食べたがっていたでしょう。僕はそろそろ戻ろうと忠告したのに、まだ大丈夫って言ったじゃん」


 カイトが一方的に責められているので、かなり怒っていた。


「確かに言ったけど、そもそもレンにバレないから大丈夫だと、最初から言わなければ、こんな事にはならなかったんだぞ」

「うっ、確かにそうだけど、まさかレン君が、アクト達を送り込む何て思わなくて」

「お前、精霊四人が俺達を探しに来るのは分かっていただろう」

「うっ、確かにそうだけど」


 ファングに指摘されて、カイトの威勢が無くなっていた。


「もう良いよ。お前に怒っても、レンが許してくれる分けでないし。はぁ、これからどうしよう、どうすれば許してくれるんだ」


 ファングは、必死にレンと和解する方法を模索していると、カイトが提案していた。


「ファング、僕がレン君と話をするよ。全て僕が悪いから」

「お前がレンと話すのか?」

「うん、ダメかなファング」


 カイトは弱々しい声で、ファングに聞いていた。


「お前、もう後がないのに、レンを説得出来るのか? 今度失敗したら確実に終わりだよ。そうなったら分かっているだろうな」

「分かっているよ。その時は僕を完全に吸収すれば良いよ。僕はファングの中で消えるから」


 カイトは自ら死のうとしていた。


「お前、勝手に消えるなよ。それだけは絶対に許さない」

「じゃあどうすれば良いの?」

「だからそれを考えるんだろう。お前ならレンを説得出来ると言ったじゃんか。なら俺はカイトと入れ替わって、中で見ているから、頑張って説得しろよ」


 ファングはカイトに伝え終わると、主導権を全てカイトに渡して、フォレストの精神の中に消えていった。


「はぁ、ファングは勝手過ぎるよ。まぁ、僕が全部悪いんだけど。さてどうやってレン君に許して貰おうか」


 カイトの姿になると、腕を組んで考えていた。


「お前、自分の姿になっているけど、良いのか?」


 フォレストの中で見ている、ファングが声を掛けていた。


「別に構わないでしょう。ここレン君の部屋だから、たまには自分の姿で行動したいし」

「お前、自由なのは良いけど、失敗したら終わりだからな」

「分かっているよファング。部屋を出る時はファングの姿になるから安心してよ」


 カイトは大丈夫と言っていたが、ファングは心臓が飛び出しそうな位、心配していた。


 何か、凄く揉めているな、キツく言い過ぎたかな?


 レンとレオスは、部屋の扉前で立ったまま、扉に耳を当てて部屋の様子を探っていた。


「レンお兄ちゃん、カイトが謝るみたいだよ」


 レオスは耳をピクピクさせながら、レンに伝えていた。


「レオスは猫科だから、耳が良いんだね」

「うん、二人の声がハッキリ分かるよ」

「そっかぁ、カイトがねぇ」


 レオスから伝えられると、レンは何か考えていた。


「とりあえず、何処か行っていた、振りだけしてよ」

「分かったよ。レンお兄ちゃん」


 レンは何処かに行っていた振りをしながら、部屋の扉を開けていた。


「フゥ、外暑すぎ、ちょっと休んだらまた外に行くよ」

「分かったよ。レンお兄ちゃん」

「レン君、今時間あるかな?」


 部屋の中に入ると、カイトが声を掛けていた。


「何カイト、しかもファングの姿じゃないし。それに僕は言ったよね、僕の前に現れないでと」


 レンはカイトを無視しようと、再び部屋を出ようと扉の方に歩いて行くと、カイトがレンの前に移動して土下座をしていた。


「レン君、ごめんなさい、許して。全部僕が悪いんだよ」

「カイト、そこ退いて」

「絶対に退かない。レン君が聞いてくれるまで」


 カイトは必死に頭を下げていた。


 珍しい、カイトが土下座をするなんて、本当に王子やめたんだね。


 カイトは、王子だった頃の威厳がすっかり無くなっていた。


「カイト、自分がしている事、分かっているの?」

「分かっているから、こうして土下座しているんでしょう?」

「はぁ、分かったよ。聞いてあげる」


 カイトが何回も頭を下げるので、レンは嫌気がさしていた。


「レン君、本当にごめんなさい。僕とファングは何の罰でも受けるから、契約破棄だけしないで」


 カイトは声を震わせながら、レンに言っていた。


「はぁ、僕は契約破棄しないけど」

「えっ、そうなの!」


 レンの言葉を聞いて、カイトはホッとしていたが、直ぐに表情が暗くなっていた。


「契約破棄はしないけど、暫く、僕の前から消えてよ。さっき何でも罰を受けると言ったから、卒業まで、僕の前に現れないでよ。もちろん授業は例外だけど、それ以外は消えてね」


 レンが恐ろしい、提案をしていた。


「レン君、ちょっと待って、それだけは勘弁して、そんな事されたら、ファングに殺されるよ」

「えっ、契約破棄しないのに、何でファングに殺されるの?」

「それは‥‥‥」


 レンに突っ込まれて、カイトが固まっていると、カイトはファングと入れ替わるように姿を変えていた。


「レン頼むから、許して」

「ファングくっつくな」


 ファングは直ぐにレンにしがみついていた。


「許してレン。もう二度としないと約束するから」


 ファングは土下座して謝っていた。


「ねぇファング、どうして何時も僕との約束を破るの? 僕なら、約束の一つくらい破っても許してくれると、思っているんじゃないの?」

「俺はそんなふうに思った事ないよ」

「なら、何で約束破るの?」

「それは‥‥‥」


 ファングに問いかけると、黙り込んでいた。


「やっぱり、許してくれると思っているんだ」

「違う、違うんだよレン」

「じゃあ、何が違うんだよ。答えろファング」


 レンはファングに怒鳴りつけていた。


「それはレンを護りたい為に、モンスターを喰らって強くなろうと、カイトに言われたから」

「はぁ、ちゃんと言えるじゃない。何で僕に包み隠さず話さないの?」

「ごめん、レンに怒られるのが恐くて」


 ファングは震わせながら、レンの目を見ていた。


「隠す方がたちが悪いけど」

「うっ、ごめんレン」

「ファング、謝るのは良いから、理由を聞かせて、カイトの意見も聞きたいから、フォレストになって」

「分かったよレン」


 ファングは小さく頷くと、フォレストになり、包み隠さず話し始めていた。


「そう、カイトが全て発端何だね」


 ファングとカイトから、話を全て聞くと、意外な答えだったので、レンはため息を漏らしていた。


「ごめんレン君」

「もう充分だから謝らないで。事情は分かったけど、やった事には変わりないから、それなりの罰を受けて貰うよ」

「分かったよレン」


 ファングとカイトは、表情を暗くしながら、レンの罰を待っていた。


「それじゃフォレスト、暫く精霊の力を使うの禁止ね。ただし緊急時だけ許可するよ。それで良いよね」


 最近ファングは精霊の力に頼っているので、ここで精霊の力を抑制しようと考えていた。


「分かったよレン。それで許してくれるのなら」

「僕も良いよ。最近精霊の力を使い過ぎているから、それに精霊の力を使わなければ、捕食の発作は無くなるからね」


 ファングとカイトが素直に受け入れていたので、レンはホッとしていた。


「それじゃ、話はこれで終わるけど、暫くはカイトと会う事はないね」


 フォレストになる事を禁止されたので、フォレストの中にいるカイトに会う事が暫く出来なかった。


「レン君、仕方ないよ。これは僕の罰だから、それにファングの事は中からサポートするよ」

「カイト、悪いな。俺が止めていれば、こんな事にはならなかったのに」

「ファング、大丈夫だよ。人格を入れ替えればレン君と話せるから、それじゃ僕は中で見ているよ。ファング、後は頼んだよ」


 カイトはファングに伝言を言うと、フォレストの中に消えていった。


「レン、本当に悪かったな。もう二度としないと誓うから」


 フォレストからファングの姿に戻ると、貴族らしい姿勢を取って、レンに忠誠を誓っていた。


「ファング、次破ったら覚悟してね」

「あぁ、もう二度と約束を破ったりしないよ」


 レンは、ファングの真剣な目を見ていた。


「なら良いけど、それよりも一旦、学生寮のお風呂場で体を洗って来てくれないかな。いくら匂いが消えても、体は汚いよね」

「そうだな。今すぐ入って来るよ。レンはここで待っていてくれ」


 ファングは急いで、学生寮のお風呂場に向かって行った。


「はぁ、レオス、乾いたタオル用意して、僕は濡れたタオルでファングが触った所を拭いているから」

「分かったよレンお兄ちゃん」


 レンはファングが触った所をくまなく、濡れたタオルで拭いていた。それから数分後、ファングは笑顔でレンの部屋に戻って来た。


「あぁ、やっぱりお風呂は最高だぜ。だけど温泉が一番だな」

「ファング、さっきまで怒っていたのに、ちゃんと反省してるの?」

「ごめんレン」


 レンに言われると、ファングは直ぐに俯き加減に謝っていた。


「それじゃ、ファング、喫茶店に行くよ」

「レン、喫茶店に何しに行くんだ」


 ファングはポカンとしていた。


「はぁ、やっぱり何も知らないんだね。アリスとレイスが来ていないでしょう。先に行って、季節限定のスイーツを頼んで貰ったんだよ」

「そうなのかぁ。悪かったな、全部俺とカイトのせいで、何も知らなくて」


 ファングはただひたすら、謝るしかなかった。


「ファング、もう謝らなくて、良いよ。ちゃんと罰を受ければ許してあげるから」

「ありがとうレン。だけど、これは俺とカイトが招いた事だから、しっかり反省するよ」


 今回に限って、ファングはかなり真剣な目をしていた。


 ファングがここまで真剣に反省してるの初めてかも。今回かなりキツく言ったから、かなり反省しているな。


 ファングの表情から、真剣に反省しているのが分かった。三人はアリスとレイスが待っている、リップル喫茶店に移動していた。


「レン君、こっちよ」


 お店に着くと、外でアリスが手を振っていた。


「ごめん遅くなって」

「良いのよ別に、さぁレン君、レオス君、頼んでおいたスイーツを食べましょう」


 アリスが先にお店の中に入ると、個室に案内されていた。


「レン師匠、遅いですよ。先に頂きましたよ」

「ごめんレイス」


 個室に入るとレイスが、体を伸ばして寛いでいた。


「はい、レンとレオス君の分だよ」

「ありがとうアリス、頂きます。うーん美味しい」

「レンお兄ちゃん、このスイーツ、凄く美味しい」


 レンとレオスは、アリスが事前に頼んでいたスイーツを美味しく食べていた。


「ところでリオスとテオは寝ているけど、ちゃんと食べたよね」

「リオスとテオは、レン君が来るまで食べないと言っていたわ」


 リオスとテオは、個室の端っこで二人仲良く寝ていた。


「そうなの、なら起こさないと、リオス、テオ、ご飯の時間だよ」


 レンがリオスとテオに声を掛けると、耳をピクピクさせて目覚めていた。


〈レン、やっと来たんだね。お腹ペコペコだよ〉

〈レン、遅い。俺、死にそうだよ〉

「なら先に食べれば良いのに」

〈それはダメ、マスターより先に食べるのあり得ないぜ。そうだろう兄さん〉

〈そうだねテオ、ご主人様が先に食べるのは普通だよね〉


 リオスとテオは、レンが先に食べないと、自分達は食べないと言っていた。


「凄いわ。ここまでレン君に対して忠実に従うなんて、しかもかなり賢いわね」


 アリスはリオスとテオを見て、驚いていた。


「アリス、やめてよ。僕が二人に何かしているように聞こえるよ」


 レンは食べながら、アリスに注意していた。


「ごめんレン君、つい二人が凄くて、はいリオスとテオ君のスイーツね」

〈やったぁ、美味いぜ兄さん〉

〈そうだねテオ。凄く甘くて、ホッペが落ちそうだよ〉


 リオスとテオはスイーツに夢中になりながら、美味しそうに食べていた。


「それよりもファング、スイーツ食べないの? いつもならレイス君みたいに食べるのに」


 ファングはレンを見ないように、俯いていた。


「相当レン師匠に怒られたんですね」


 レイスが的確について来ると、ファングは俯きながら頷いていた。


「そうだよ悪いかよ」

「誰も悪いとは言ってません」

「まぁ、自分でレン君との約束破ったんだから、自業自得だわ」


 アリスとレイスは、フォレストが説教している所を最初だけ見てから、先に喫茶店に来ていた。


「お前に言われるとムカつくけど、何も反論出来ないよ」


 自分で招いた事なので、ファングはアリスとレイスに反論出来なかった。


「本当情けないわ。もう切り替えなさいよ。やってしまった事は仕方ないでしょう。何時までもウジウジしていると、本当にレン君から見放されるわよ」


 アリスに言われると、ファングが泣き付いてきた。


「アリス、それ本当なのか? 俺、レンに捨てられるのか?」

「ちょっと落ち着きなさい。別に捨てられないわよ。ただし、何時までもウジウジしていると、本当に捨てられるかもね」

「分かったけど、直ぐには立ち直れないよ」

「なら、このスイーツはレイス君にあげるわ」


 何時までもウジウジしているので、アリスはファングのスイーツをレイスに渡していた。


「えっ、良いんですか? なら有り難く頂き‥‥‥何するんですかファング」

「何でお前が食べるんだよ。これは俺のだ! うーん美味いぜ」


 ファングは急いでレイスからお皿を取りあげると、勢いよくスイーツを頬張っていた。


「クスクス」

「アリス、何がおかしいんだ」

「いや、何時ものファングに戻ったから」

「そうですね。やっぱりファングはこうでなくては意味がありません」

「レン君も、そう思うでしょう?」


 アリスはスイーツを食べている、レンに声を掛けていた。


「そうだね。やっぱりその方が良いし、ファングらしさが出てきたね」

「そうかなレン?」

「何また弱気になっているの? 僕は余り怒りたくないんだからね。もしファングが本当に反省しているのなら、精霊の力を解放しても良いよ」


 ファングの表情を見ながら、レンは話していた。


「レン君、甘いわよ。私は精霊の力を使わない方が良いわよ」


 アリスは暫く罰を与えた方が良いと、主張していた。


「アリス、ファングはもう精霊何だよ。もし力を抑えて、また苦しむ事があったらどうするの? それに僕は、ファングが苦しむなら、罰はやめるよ。苦しむ姿は見たくないから」


 レンの言葉を聞いて、ファングが泣いていた。


「ごめんレン、全部俺のせいで、絶対にもうしないよ」

「はいはい泣かないの、みっともないわよ、レン君が呆れているでしょう」

「だって、悪いのは俺とカイトだから」

「ほらウジウジしない。レン君、どうせファングを許してあげるんでしょう」


 アリスは、レンの思っている事を見抜いていた。


「アリス、何でバラすの? ファング、もう怒らないから、そんな顔はしないで、それと罰も無しね」

「レン、許してくれるのか?」


 ファングは、弱々しい声で聞き返していた。


「ファング、さっき、許してあげると言ったでしょう? いちいち聞き返さないでよ」

「レン、ありがとう。俺、もうしないから。カイトにも言い聞かせるから」


 ファングは、大粒の涙を流しながら、レンに感謝していた。


「良かったわねファング、レン君に許して貰って。次、失態したら完全に終わりだからね」

「分かっているよ。いちいちグギ付けするなよ」

「まぁ良いわ。とりあえず元気になったみたいね」

「悪かったな、お前らに迷惑を掛けて」


 ファングが元気を取り戻すと、改めてレン達に謝っていた。


「さて、ファングの事はこれで終わりにしましょう」

「そうだね。ファング、本当なら僕の傍に居るのが普通だけど、出来なくてごめんね」

「謝るなよレン。俺がレンの部屋から出て来たら、不審に思われる事は分かっているよ。それに、俺なら大丈夫だよ。お前の約束は絶対に守るから」


 本当なら、ファングと一緒に居たいレンだったが、学生寮の規定があるので傍に置けなかった。


「ファングが、学生寮に入って入れば、問題なかったわね」


 学生寮に入って入れば、ファングはレンの傍に居た後、自分の部屋で堂々と姿を変えられるので、かなり都合が良かった。


「確かにそうだな。今から学生寮に入れないかなレン?」


 アリスの言葉を聞いて、レンに確認していた。


「それは聞いて見ないと分からないけど、ファングが学生寮に入れば、僕の不安は少し無くなるね」


 レンはファングを傍に置きたかった。


「なら明日、学生寮を管理する先生に聞いてみましょう。学生寮に入れれば、ファングも安心するでしょう?」

「悪いなお前ら、色々と迷惑を掛けて」

「良いわよ別に、もし学生寮に入れたら、お金の方は私達が貯めたお金を使うから、それなりに働きなさいよ」


 ファングが仮に学生寮に入った場合、五人が学生ギルドで稼いだ資金を充てるとアリスが提案していた。


「それで構わないぜ。お前らには本当感謝だよ。俺は助けられているばかりだなぁ」


 何時も四人に助けられているので、ファングは感謝していた。


「当たり前だよファング。だって仲間でしょう? 困っていたら助け合うでしょう?」

「ありがとうレン。お前には本当に頭が上がらないよ」


 ファングは今にも泣きそうだった。


「本当、レン君の前になると、本音が漏れるんだから、ほらまた泣きそうな顔をしているわよ」

「違うよ、これは嬉し泣きだよ」

「なら、明日みんなで行って聞いてみよう」


 それから五人はゆっくり喫茶店で過ごした後、明日の予定を決めているのだった。

次回更新は明日です。温かくお待ち下さいm(__)m

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