#82 ヘドロトード大量駆除?(後編)
お待たせしました。第82話公開です。いよいよヘドロトード討伐だけど、レン君の活躍はあるのかな?(。>ω<。)
四人はコトルと一緒に、リブルス森林の入口に来ていた。
「それじゃ、私はここで待っているから、討伐宜しく」
コトルはリブルス森林に入ること無く、四人の討伐を遠くから見守るみたいだった。レンはコトルが見ている中、リオスとテオを呼び出していた。
「おや、この二人は君の召喚獣かな? 人間何て珍しいね」
コトルは、黒髪の青年と少年を食い入るように見ていた。
〈あの、僕とテオは人間ではないですよ。これは仮初めの姿です〉
リオスはコトルに説明していると、レンが声を掛けていた。
「リオス、テオ、コトルに本来の姿を見せてあげな」
〈分かったぜレン。兄さん、早くやろう〉
〈そうだね。本来の姿になった方が説明しやすいね〉
リオスとテオは黒い光に包まれると、一つに合わさり双頭の黒竜に姿を変えていた。
「うぁ、ちゃんと装備品が備わっているよ」
双頭の黒竜を見ると、防具類を身につけてあり、レン達が上空でも落ちない、安全器具を備えていた。
「これなら、落ちたりしないね」
「君は、双頭の黒竜を従えているのか」
レン達が安全器具を確認して装着している中、コトルが大声を上げていた。
「そうですけど、何か問題でもありますか?」
「いや、問題はないけど、ドラゴンを見たのは初めだから、ちょっと驚いただけだよ」
「なら、僕達は討伐に行ってきます。リオス、テオ宜しくね」
〈あぁ、任せなレン。俺と兄さんが何処にでも連れて行くぜ〉
〈レン君達はちゃんと安全器具を付けてよ〉
リオスとテオに声を掛けると、四人を乗せて、目的地に飛んでいった。
「やっぱり、凄い子達だなぁ。あんな生徒がいるなんて」
コトルは上空を飛んでいる双頭の黒竜を見ながら、四人の無事を願っていた。
「さて、リオス、テオ、安全器具など取り付けて重くない?」
〈うーん、ちょっと重いけど問題ないよ〉
「レン君、今は確認する所じゃないでしょう。リオスとテオ君、ヘドロトードが放つ生臭い匂いは大丈夫?」
上空を飛行して匂いは緩和されているが、リオスとテオは鼻が敏感なので、大丈夫か確認していた。
〈うーん、かなり臭いけど、この位なら大丈夫だぜ〉
〈だけど、これ以上臭いと上手く飛行出来ないかも〉
「レン君、リオスとテオ君が答えているわよ」
「分かっているよアリス。リオス、テオ、今からエレントの魔法を掛けるから恐がらないでよ」
〈うん、分かったぜ。レンなら信じられるから早くやって〉
〈レン君、早くこの臭い匂いを消してよ〉
リオスとテオはレンにお願いしているので、エレントを呼びだして、全体的に魔法を掛けて貰った。
【レン様、全体的に魔法を掛けましたわ】
「ありがとうエレント。リオス、テオ、少しは臭い匂いは緩和した?」
リオスとテオに確認すると、喜びながらスピードを上げて飛行していた。
「何か元気になったわね」
〈当たり前だぜ。全く臭い匂いを感じないから、早く飛行出来るぜ〉
「早く飛行するのは良いけど、高度は維持してよ。あまり高いと魔法が届かないから」
〈それは大丈夫だよ、レン君。僕がテオを制御しているから〉
テオが好奇心旺盛に動こうとしているので、リオスが体の一部を抑さえ付けていた。
〈兄さん、ごめん。またやっちゃたぜ〉
〈テオ、飛行を楽しむのは良いけど、ちゃんとやりなよ。そんな事してたら、レン君との契約を解除されるよ〉
テオがまた暴走しているので、リオスが怒っていた。
〈えっ、それは嫌だよ。レンと離れたくない。兄さん、俺何でもやるから〉
〈なら、ちゃんと高度を維持して飛行してね、テオ〉
〈うん、分かったぜ兄さん〉
「何か、リオス君がテオ君を躾けているわね」
「まぁ、兄弟愛だから仕方ないよ」
リオスとテオの会話を聞きながら、飛行していると、目的地の湖に着いていた。
「うぁ、上から見ると、更に凄いね」
上空から改めて確認すると、湖を埋め尽くすくらいにヘドロトードが棲みついていた。
「リオスとテオは、ヘドロトードの攻撃を避けてよ。もし当たったら、全身臭くなるからね」
〈レン、変な事を言わないでよ〉
〈全身、臭いのは絶対嫌だぜ。兄さん、全力で避けようぜ〉
〈そうだね。でもレン君達がいるから、ギリギリで回避するよ。出来るよねテオ〉
〈任せな兄さん、俺を誰だと思っているんだ〉
リオスとテオがやる気を見せていた。
「さて、始めようか」
「そうね。弱点は火か雷だから、使える方の魔法を放ってよ」
「了解、俺様は炎系の魔法で攻撃します」
「僕も炎系で行くよ」
「それじゃ、私とレン君は雷系で行きましょう」
「うん分かったよアリス。とりあえず僕は、火と雷の精霊を使うよ。アルトニス、エレナ出番だよ」
それぞれ、魔法で攻撃を開始する中、レンはアルトニスとエレナを呼び出していた。
【レン君、やっと僕の出番だね】
【レン、やっと私の活躍の場がやってきたよ】
「それじゃ、アルトニス、エレナ行くよ。ファイアーストーム、サンダーレイ」
レンが二人に命令すると、強力な魔法を放ち、次々にヘドロトードを倒していた。
「さすがレン君の精霊達ね。私達も負けていられないわ。サンダーストーム」
「俺様もレン師匠に負けてられません。ファイアートルネード」
「僕だって、レンお兄ちゃんには負けないよ。ファイアーウォール」
アルトニスとエレナに刺激されて、三人が燃えていた。
普通、燃える場所違うよね。何で、精霊達に対抗意識するの?
レンは三人の方を見ながら、ため息を漏らしていた。
「リオス、テオ、ヘドロトードの攻撃が来るよ」
ヘドロトードは上空を飛行している、黒竜を見つけて、攻撃を始めていた。
〈うぁ、何あの気持ち悪い塊〉
〈テオ、あれを喰らったら、全身臭くなるから気をつけて〉
リオスとテオは必死に、ヘドロトードの唾液を避けていた。
「うーん困ったわね」
「困ったと言うか、狙いが定まらないね」
リオスとテオが、ヘドロトードを避けるため、動き回っているので、狙いが定まらなかった。
「これは想定外だわ」
「アリス達は、次の方法を考えて置いてよ。アルトニス、エレナは引き続き攻撃」
【了解、僕の力を見せてあげるね】
【レン、私もちゃんと見てね】
アルトニスとエレナは、ヘドロトードに近づいて、強力な魔法を放ち続けていた。
「それにしても、どんだけ居るのよ。精霊二人を使っても一刻に減らないわ」
ヘドロトードは確実に、数を減らしているが、あまりの数で中々減らなかった。
「レン君、どうする?」
「どうするって言われても、今の状況だと、戻れないよ」
ヘドロトードから放たれる、無数の唾液ボールを避けるだけで精一杯だった。
「リオスとテオ君は、絶対にヘドロトードの攻撃に当たらないでよ」
〈分かっているよ。だけど、段々攻撃が激しくて、上手く避けられるか不安だよ〉
〈兄さん、弱気にならないでよ。僕と兄さんが力を合わせれば、絶対に避けられるよ〉
テオは、弱気になっているリオスを励ましていた。
「やっぱり、あれを使うしかないか。ごめんフォレスト、出番だよ」
レンは最終段階を使う為、フォレストを呼び出していた。
「レン、やっと俺の出番かぁ」
「レン君、今回は僕も頑張るよ」
フォレストは気合が入っていた。
「うーん、ファングとカイトのコンビネーションを見たいけど、ごめんフォレスト。今すぐ、ヘドロトードを全て捕食して、それと卵も吸収してね」
レンが爆弾発言をしていた。
「レン、今何て言った」
「レン君、今、ヘドロトードを捕食してとか言わなかった?」
フォレストはレンに確認していたが、ごめんとしか返って来なかった。
「レン、何で謝っているんだ。ちゃんと答えてくれよ」
「ごめんファング、カイト」
「レン君、ちゃんと答えて‥‥‥うっ頭ガァー」
「レン、やっぱりさっき俺とカイトに命令しただろう。答えろレン、頼むから答えてくれよレン、うぁ」
フォレストは突然苦しんだと思うと、全身から無数の目が現れて、一点方向だけ見ていた。
「ごめんファング、カイト。フォレスト、あとは頼むよ」
「‥‥‥分かった。直ぐに消してやるよ。カイト行くぞ」
「分かったよファング。あぁ、凄く美味しそうだアハハッ」
フォレストはレンの命令で理性を失い、ヘドロトード目掛けて襲い掛かっていた。
「レン君、ちょっと可哀想ね」
「仕方ないよアリス。このままだと、僕達がヘドロトードの餌食になるよ」
「しかし、凄い勢いで、ヘドロトードを捕食してますよ」
「何か凄く気持ち悪い」
四人は上空から、フォレストを見ていた。
「リオス、テオ、ヘドロトードの攻撃が終わったら、僕達を湖の近くに降ろして」
リオスとテオに声を掛けると、頷いていた。それから暫く、上空でヘドロトードの攻撃だけを避けていると、次第にヘドロトードの攻撃が止まっていた。
「凄いわね。あんなにうじゃうじゃいた、ヘドロトードが一匹も居ないわ」
湖を見渡すと、フォレストが一匹残らず、捕食していた。
「そうだね。ファングとカイトは犠牲になったけど、とりあえず依頼は完了だね。リオス、テオ、湖の近くに降ろして。エレントはヘドロトードの匂いを吹き飛ばして」
〈了解、レン達はしっかり掴まってよ。今、下降するから〉
【レン様、下降する前にヘドロトードの匂いを吹き飛ばして起きますわ】
レンはリオスとテオ、それにエレントに命令していた。四人は黒竜で湖の近くに着くと、黒竜から降りて湖を確認していた。
「まだ、濁っているわね。それにかなり臭いわ」
ヘドロトードは全滅したが、湖は汚染されたままだった。
「さてと、アクト出番だよ。湖の浄化お願い」
レンは水と氷を司る精霊アクトを呼び出していた。
【やっと、俺の出番が来たぜ。レン、俺の力を見せてやるぜ】
アクトは気合いを入れると、湖の水を綺麗にしていた。
「うぁ、凄い見る見る、水が綺麗になるよ」
アクトが魔法を唱えると、一瞬にして、汚染されていた水が綺麗になっていた。
「凄いわ。やっぱり精霊は凄いわね。匂いも完全に無くなっているし」
「これなら、普通に湖に入れますね」
湖は元の水質に戻っていた。
「凄い、レンお兄ちゃん」
三人は精霊の凄さに驚きながら、湖を眺めていた。
【よし、これで元通りだぜレン】
アクトは、自慢げに胸を張っていた。
「お疲れさま、アクト、それにエレント、アルトニス、エレナもありがとう。君達のおかげで、無事に依頼が終わったよ」
精霊四人にお礼を言うと、喜びながらレンの回りを飛び回っていた。
【それじゃ、レン、俺達は上空で見ているぜ】
【レン君、また呼んでね】
【レン様、私達は常に見ていますわ】
【レン、またね】
精霊四人はレンに挨拶すると、姿を消してレンの上空で待機していた。
相変わらず、自由過ぎる精霊だな。それよりもフォレストをどうしようか?
精霊四人は何時もの事なので、あまり気にしていなかったが、問題はフォレストの方だった。レンはフォレストを呼び出すと、かなり怒っていた。
「レン、お前は酷いぜ。うっ、吐きそう」
「僕だよ。お腹がヘドロトードで埋め尽くされているよ。うっ、やばい」
フォレストは、ヘドロトードの残骸は吐きそうになっていた。
「ごめんフォレスト、命令が終わったから理性が戻ったんだね。だけどそれ以上近付いたら怒るよ」
四人はフォレストから、かなり距離を取りながら話していた。
「お前ら、何でそんなに離れるんだよ」
「離れるわよ。フォレストから物凄い悪臭を放っているでしょう。気付かないの?」
フォレストの全身から、ヘドロトード特有の匂いを放っていた。
「分かるわけないだろう。レンのせいでヘドロトードを捕食したから、臭い匂いに慣れちまっただろう」
「まぁ、悪いと思っているけど、フォレストのおかげで依頼が完了したのは事実だからありがとう」
レンがフォレストにお礼をすると、フォレストはかなり照れていた。
「えっそうかな。レンに褒めて貰えて俺、嬉しいぜ」
「僕も嬉しいよ」
フォレストが、体をクネクネしていると、レンからキツい一言を言われて、フォレストの表情が曇り始めていた。
「それでフォレスト、ちょっと言いにくいんだけど、暫く、僕達の前に現れないでくれるかな。それと、ヘドロトードの残骸は森の奥の人目の付かない場所でやってね」
「レン、今何て言った。何で、暫くお前らの前に来ちゃあ駄目何だ」
フォレストは、納得していなかった。
「フォレスト、自分でも分かっているでしょう。大人しく我慢しなさい」
「我慢出来る分けないだろう!」
フォレストは必死に、レンに聞いていた。
「そんなに僕の前に来たいなら、その全身から放つ悪臭を消してくれないかな」
あまりにも、フォレストが臭いので、対策があるのか聞いていた。
「誰のせいなんだよ。全部レンが悪いんだぞ」
「だから謝っているでしょう? なら命令した方がフォレストに取って楽なんじゃない」
レンとフォレストが喧嘩していた。
「二人とも喧嘩は辞めなさい。フォレスト、自分の状況、分かっているでしょう。ファングは精霊フォレスト何だから、こうなる事は予想出来たでしょう」
アリスに、色々と突っ込まれていた。
「うっ、それはそうだけど、俺はレンと一緒に‥‥‥」
「フォレスト、気持ちは分かるわ。だけど、今はその悪臭を消すのが優先よ。悪臭が原因でレン君と契約破棄されて良いの?」
「それだけは嫌だよ。レンと契約破棄したくない」
「なら答えは一つしかないよね」
アリスが促すと、フォレストはレンの指示に従っていた。
「分かったよ。ならレン、一つだけ俺と約束してくれよ。暫くお前の傍に居られないんだから、一つくらい約束しても良いだろう?」
「別に良いよフォレスト。今回頑張ったから、何でも聞いて上げるよ」
レンの言葉を聞いた途端、フォレストは元気になっていた。
「ならレン、俺が離れていても、精霊同士の会話を使って、レンの声を聞きたいんだよ」
フォレストが意外な事を言ってきたので、レンがポカンとしていた。
「えっ、それだけで良いの?」
「あぁ、それで充分だよ。レンの無事さえ分かればな」
「分かったけど、かなりうるさかったら、無視するかも知れないよ」
「それは無いな。だってお前、嫌と言いながら、最後まで聞いているだろう?」
フォレストに見透かされていた。
「フッ、ファングには見すかされているか。それじゃフォレスト、あと宜しくね。そろそろ残骸を吐き出したくて、苦しんじゃ無いの?」
「誰のせいだよ。まぁ良いけど、確かにもう限界だな。体の中が疼くよ」
「ファング、早く行こう。僕、もう限界だよ」
「そうだな。レン、暫く会えないけど、ちゃんと俺の声には答えろよな」
フォレストは、レンにくぎ付けをすると、姿を消して森林の奥に消えていった。
「ファングとカイトは大丈夫かしら?」
アリスはフォレストを心配していた。
「大丈夫なんじゃない。僕と会話出来れば、問題なさそうだし」
「確かにそうだけど、誰かに見付からないか心配だわ」
「うっ、それは一理あるけど、カイトもいるから大丈夫でしょう」
ヘドロトードを吐き捨てている姿を、他の人に見付からないか心配だった。
「まぁ、カイトが入れば大丈夫かぁ。それじゃ戻りましょう」
「そうだね。リオス、テオ、入口で待っている、リコルさんの所に戻ろうか」
〈了解、サクッと送って行くぜ〉
〈テオ、そんなに早く送ったら、四人が死んじゃうよ〉
〈兄さん、冗句だよ。相変わらず、通じないな〉
四人は再び、黒竜に乗ると、リブルス森林の入口に戻っていた。
「君達、無事だったんだね。それじゃヘドロトードを倒したんだね」
リコルは四人の無事を確認すると、ヘドロトードの事を聞いてきた。
「はい、全て討伐しましたよ。見て下さい、農水用の水が綺麗ですよ」
レンが農水用を指差すと、コトルが大声を上げていた。
「凄いよ君達、農水用の水が復活してるよ。これで田畑の植物が作れるよ。君達には本当感謝だよ」
コトルは四人の手をそれぞれ、掴みながら、かなり喜んでいた。
「それで、報酬の方は」
アリスは尽かさず、報酬の事を聞いていた。
「アリス、普通この場面で、報酬を聞くの?」
「別に構わないよ。報酬はちゃんと来週中には届くから、学生ギルドで受け取って欲しい」
リコルの言葉を聞いて、アリスが喜んでいた。
「やったわ。報酬は来週になるけど、かなり嬉しいわ」
「そうですね、来週からは魔道鉄道に乗れるんですね」
「僕、魔道鉄道に乗って見たい」
三人の頭は魔道鉄道で、いっぱいだった。
「すみません。何か魔道鉄道しか頭になくて」
レンはコトルに頭を下げていた。
「良いんだよ。君達のおかげで、またこうして、田畑の開発が出来るからね。それじゃ、ヘドロトードを倒したお礼に、私が作った野菜料理を食べて行ってよ」
「えっ、良いんですか?」
「良いよ。君達が頑張ったご褒美だよ」
「やったぜ。レン師匠、コトルさん行為に答えましょう」
レイスは、コトルが作った野菜料理に興味津々だった。
「はぁ、レイスは食べる事しか頭に無いんだから」
「アハハッ、本当に面白い子達だね。さぁ、皆さん僕の家に来て下さい」
コトルは手招きしていた。
「はぁ、仕方ない。リオス、テオ、早く人間の姿になって、一緒にご飯にするよ」
〈やったぁ。俺、お腹ペコペコだよ〉
〈レン、僕とテオは迷惑にならないかな〉
リオスは心配していた。
「大丈夫だよ。僕が付いているから、二人は心配しないで」
〈うん、分かったよ。あぁ、早くお腹いっぱい食べたいよ〉
リオスとテオは人間の姿になると、レンの傍に行き、一緒に歩いていた。
「アリス、レオス、レイス、何してるの? 置いていくよ」
三人はレンの後ろを歩いていた。
「待って下さい、レン師匠。俺様、お腹ペコペコで、歩くのが辛いです」
「私だって、お腹が空いて、辛いわよ。レン君、早く行かないで」
「僕も同じだよ。レンお兄ちゃん、ちょっと早いよ」
「はぁ、すみませんコトルさん、もう少し、ペース落としてくれませんか」
「アハハッ、分かったよ。君達、頑張り過ぎて疲れたのかな? 今日はゆっくり、私の家で休むと良いよ」
四人はコトルの野菜料理を食べるため、夕焼けのリックス平原を歩きながら、コトルの家を目指しているのだった。一方、リブルス森林の奥深くでは、何やら呻き声が聞こえていた。
「うぇ、レンの奴酷すぎだぜ」
リブルス森林の中で、フォレストがヘドロトードの残骸を吐き出していた。
「そうだね。ファング、しかも全身臭いから、匂いが取れるまで、かなり時間が掛かるよ」
「お前、変な事言うなよ。さっさと、匂いを消して、レンの所に帰るんだよ」
ファングは早く、レンの所に戻りたかった。
「僕だって、早く戻りたいよ。それには、ヘドロトードを全部消化して、残骸を出さないと、体の浄化が出来ないでしょう」
「だからこうして、消化と排泄を分担しているんだろう」
ファングとカイトは手分けして、ヘドロトードを消化して、残った残骸を体内から吐き出していた。
「でもさぁ、やっぱり捕食は楽しいぜ。一気に魔力で満ちるから、最高だよな」
「そうだね。もっと食べたい気分だよ」
ファングとカイトは、不気味な言葉を発していた。
「でも、レンが許してくれないよな」
「そうだね。レン君が許してくれれば、僕達は更に強くなるのに」
「あぁ、もっと獲物いないかな。そうすれば俺達は最強の精霊になれるんだから」
「そうだね。なら、この辺で狩りでもする。今なら、レン君は見てないし」
カイトはレンが見てないから、バレないとファングに提案していた。
「あぁ、それ良いな。だけど、レンにバレない程度に捕食しようぜ」
「そうだね、ファング。あぁ、もっとモンスターを食べたいよ。アハハッ」
「そうだなカイト、もっとモンスターを食べて力を得ようぜ。ここにいるモンスターは全部俺達の餌だぁ、アハハッ、うっ、うぇ」
フォレストはヘドロトードの残骸を吐きながら、不気味な笑い声がリブルス森林の奥で響いた。それからフォレストはレンに、モンスターを捕食している事を知らせず、リブルス森林で狩りをしているのだった。
次回更新は未定です。温かくお待ち下さいm(__)m




