#73 リノワール王国の街中にある遺跡と五人を襲う地下試練(地上~地下二階編)
お待たせしました。第73話公開です。カイトの案内で廃教会を調査。本当に遺跡何かあるのかな(。>ω<。)
五人は朝から、リノワール王国周辺を散策して、街中にある廃教会の石畳を足で確認していた。
「本当にこんな街中の廃教会に遺跡なんかあるの?」
廃教会周辺は人がほとんどいない、殺風景な場所で調査していた。
「カイトが昔、地図でここに遺跡があると言っていたから、あるんじゃないのか?」
五人が日々詰まらなそうな表情をしていたので、カイトが気を利かせて、遺跡の事を話していたけど、ここ数日見つからない。
「もうこれで三日目よ。本当にあるの? 何回も見渡しているけど何もないわ」
五人はカイトの情報を元に、廃教会周辺を確認していたが何もなかった。
「ちょっとカイトに変わってくれない。本当にあるのか確認したい」
「分かったよ。カイト、レンが呼んでいるぞ‥‥‥何かな? レン君」
「本当にあるの遺跡?」
「あるよ。古い地図で見たんだよ。クレアは知らないけど、僕が見ているから絶対にある」
「ホントかしら?」
遺跡があると一点張りなので、不安だけど、とりあえず怪しい場所を手や足を使って捜していた。
「はぁ、全然見付からないわ」
「そうだね、レオスのサーチで何か反応あると思ったけど、ダメだね」
レンはレオスの力も借りて、遺跡の入口を捜していたが手掛かりは一つもなかった。
「カイト、本当にあるんだよね」
「あるよ。何で見付からないんだろう」
カイトも不安になっていた。
「どうするんだレン?」
「うーん、レイス、レイビィスを使って捜す事は無理なの?」
レンは魔神族の力を借りようと考えていた。
「そうですね、レイビィスはレイになった方が早いと言っていますよ」
「そうなの? ならお願いレイス」
「分かりました。レン師匠の為に頑張ります」
レイが頼むと、レイスはレイに変わり、周囲を見ると目を瞑っていた。
「レオスと同じ力なのかな?」
「多分そうだね、周囲の地形の構造を見ているんだよ」
暫く待つとレイが歩いて、指差していた。
「レン師匠、ここに地下通路があります」
レイが指差して入る場所は、巨大な石畳がある所だった。
「えっ、ここにあるの?」
「はい、そうです。俺様、嘘はつきません」
「それじゃ、どこかに仕掛けがあるのかな」
「すみません、そこまで確認出来なくて」
レイは落ち込んでいたが、レンは気にしていなかった。
「何で謝るの? 遺跡があることが分かって、ホッとしているよ。ありがとうレイ」
「レン師匠、俺様、嬉しいです。魔力を下さい」
レイはご褒美を求めていた。
「魔力はファングから貰って、アリスとレオスは仕掛けがないか探そう」
「そうね、探しましょう」
「僕も頑張る」
仕掛けを探そうと三人が動くとファングが止めていた。
「待てレン、何で俺がレイに拘束されるんだ」
「さぁ、多分、魔力が欲しいんだよ。頑張って」
「まさか!」
「そのまさかですよファング、さぁ俺様に魔力を頂戴」
「やめろ、来るなぁ」
ファングの悲鳴が辺りに響く中、三人は黙々と仕掛けを探していた。
「レン、俺を殺すきか!」
「あっ終わったんだファング」
「あっ終わったじゃない」
ファングは怒っていたが、レンは無視している。
「それでレイスはどうしたの?」
「お前、話を逸らすな、レイスならあそこだよ。まだレイの姿だけど」
ファングが指差す方を見ると、レイがお腹を触って気持ちよさそうにしていた。
「なんでレイスに戻ってないの?」
「魔力を分解して、吸収が完了するまで戻らないんだってさ。何でもあの姿じゃないと魔力を味わえないからだとよ」
「あっレイは二人の人格対だから、戻ったらレイは消えちゃうよね」
「そうだな。だけどあいつはレイスとレイビィス何だけど。分解しているのはあの二人だぞ」
レイの体はレイスとレイビィスが融合した姿なので、いくら食事を与えても、分解するのはレイスとレイビィスの胃袋である。
「まぁ、確かに分解しているのはレイスとレイビィスだけど、レイに取っては幸せだから、終わるまでほっとけば」
「それもそうだな」
ファングはレイを忘れて、レン達と一緒に地下通路の入口へ行くための、仕掛けを探し始めていた。
「レン師匠、僕を無視しないで下さいよ」
魔力吸収を終えて、レイスが慌ててやって来た。
「お前、さっきレイの姿で魔力吸収していたんじゃないのか?」
「途中でやめましたよ。レン師匠が無視して、黙々とやるので。言っておきますけど、僕はレイの姿になってもハッキリ意識あるんですよ。あぁ、まだ吸収終わってないから、お腹が変です」
レイスはレイの目で、様子を見ていたと言っていた。
「そうなんだ。てっきりレイの姿だと自由が効かないと思ったよ。だって、レイは別人格何でしょう?」
「確かにレイは別人格ですけど、レン師匠は一つ勘違いしてます。レイは僕とレイビィスが完全に一体化した人格なので、二人の意識で動いているんですよ」
レイスに指摘されて、首を傾げていた。
「それじゃ、レイが喋っているのは、レイスとレイビィスが合わさったものと、言いたいの?」
「そうです。だから、魔力吸収を途中でやめたんです」
レイスが色々と言うので、レンは疑っていた。
「そうなんだ。僕から見たら、そんなふうには見えなかったよ」
「うっ、レン師匠、気のせいですよ。アハハッ」
レイスが誤魔化しているので、嘘の感じがしたけど、レイが意味深な事を以前言っていたので、とりあえず信じてあげることにした。
「レン君、入口の仕掛け見つかった」
「いや無いよ。ファング、レオス、レイスは見つかった?」
三人に確認したが見つからないと返事が返って来た。五人は一旦休める場所で休憩しながら、調べた場所を話していた。
「こんなに探しても見付からないなんて、どんだけ厳重な遺跡なのかしら」
「さぁ、かなり古いから、前に行った遺跡みたいに、何か儀式で使ったんだよ」
アルデット遺跡みたいに、何かしらの儀式で使ったと推測していた。
「確かに、ここは教会だからあり得るわね」
「それじゃ、昔の人は何かの儀式で教会に来ていたんですか?」
「レイス、教会だから、儀式があっても不思議じゃないだろう。バカなのか」
「ファングさん、酷いですよ。僕はバカではありません。ただ知らなかっただけです。そう言う宗教は興味がないので」
「いや、なくてもある程度は知っていると思うよ」
「レン師匠まで」
レイスはうな垂れていた。
「お前は意外とバカ何だな。俺様でも分かるぞ」
「レイビィス、うるさいです。バカバカ言わないで下さいよ。レイビィスもたまにバカが露呈してますよ」
「何だとレイス、俺様はバカではないぜ。俺様の記憶を使えば良いだろう」
レイビィスは怒っていたが、レイスに提案していた。
「要りませんよ。そんな事をしたら僕で無くなります」
「それもそうだな。だけどレイの姿は分かっているんだろう」
「分かっていますよ。レイの姿は僕とレイビィスの記憶が融合しているので、知識量は豊富ですからね」
レイビィスからも色々言われたので、レイスはガックリしていた。
「あと探してない所は何処だろうね。怪しい場所は探したよ」
「そうね、もしかしたら、意外な所にあるのかも、あるいは合言葉みたいな魔法があるのかも」
「合言葉ねぇ、例えば開けゴマ」
レンは自分の世界にいた時の有名なセリフを適当に言うと、巨大な石畳が動き出して、地下通路の道が開かれた。
「えっ!」
「レン、何をしたんだ」
「レン君、さすが、さっきの言葉が入口の封印解除ね」
「レン師匠、さすがです」
四人は驚きながら、喜んでいた。五人は地下通路の入口に入って行くと、出口が塞がっていた。
「ガラガラ、ドスン!」
「なっ!」
「閉じ込められたぞ」
「何かありそうね」
「見て下さい。奥から松明の明かりが、勝手に付いていますよ」
奥から松明の明かりが順番について行き、周りを照らしていた。
「とりあえず進むしかないね、僕の剣保つかな?」
「そうだな。これを貸してやるよ」
錆びた剣に不安を抱えていると、ファングが使っていた予備の剣を渡していた。
「これファングの護身用の剣でしょう?」
「そうだよ。お前に一時的に貸しておくよ。ちょっと扱い辛いけど大丈夫だろう」
「借りても良いの」
「あぁ大丈夫だよ。俺には断魔の剣があるし、それに俺は精霊だよ。簡単にやられるかよ」
「分かった、ありがとうファング、大丈夫に使わせて貰うよ」
「ファングさんはかなりレン師匠を心配してますね」
ファングの様子を見てアリスと話していた。
「そうね、私も心配よ。また勝手に一人で行動するのを」
「仕方ないですよ。それがレン師匠ですから、僕達がしっかり護らないと行けないですね」
「僕もレンお兄ちゃんの為に頑張る」
アリス、レオス、レイスもファング同様に同じ気持ちだった。五人は地下通路を歩くと地下一階の広い場所に来ていた。
「何だよこれ」
「凄い、これ遺跡なの?」
遺跡の中は広い空間になっていて、豪華な石造りで作られ、至る所に彫刻の模様が入った場所だった。
「見てレン君、中央に石版があるわ」
通路のど真ん中に大きな石版があった。
「うーん、また詠めませんね」
「レオス、解析出来る」
「分かった、兄さんに頼む」
暫く待っていると、レオスが解析を終わって、四人に伝えていた。
「それじゃ解析のした事を言うよ。我、全ての属性を仕えし物、全ての地下通路を超えた先に、新たな力を授けるだって」
「全ての属性?」
レオスの言葉を聞いて、レンが首を傾げていた。
「おそらく、この地下遺跡はかなり広いわよ。それにお宝があるみたいだし」
「お宝から、さっさと行こう」
アリスがお宝と言ったので、レンがキラキラ輝かせていた。
「バカ、何で禁句を言うんだ。レンが張り切っただろう」
「もう、あぁなったレン師匠は止められません」
「ごめん皆、つい興奮して」
レンはウキウキと歩いて行ったので、四人は慌てて、あとを追っていた。
うぁ、凄い。ここは風エリアかな。奥に地下通路の階段が見えるけど行けるかな?
奥には地下へ続く階段が見えているが、周りに吹き出し口みたいな大きな穴がいくつもあった。
「レン君、勝手に行かないで」
レンが勝手に行くので、四人が止めようとしていた。
「皆、遅いよ。僕は先に行くよ。ソッニクブースト」
レンは足に風を纏わせて、見えないスピードで奥の階段に辿り着いていた。
「さすがレンだな。俺達も行こうぜ」
四人は普通に階段がある場所に、向かって歩き進めると強い風で押し戻されていた。
「イヤー、何よこの風は」
「これって、レオスが言っていた。試練じゃないか」
「えっ、もう試練が始まっているんですか、これじゃ前に進めないよ」
「僕は先にレンお兄ちゃんの所にいるよ。ソッニクブースト」
「ちょっとレオス君抜け駆けは‥‥‥」
「さすがレンの弟だな。あいつもレンの技を使えるのか」
レオスはレンに色々教わっているので、レンの魔法系はある程度使えた。
「早く来てよ。置いて行くよ」
遠くで見学しているレンが、三人に声を掛けていた。
「ちょっとレン君、絶対にそこに居なさい。行ったらレン君の嫌な事をするわよ」
「嫌な事って何なの?」
「それは、あんな事やこんな事よ」
「絶対にレンに抱きつく事だな」
アリスが色々と妄想しているので、遠くで見ていたレンや近くにいる、ファングとレイスが退いていた。
それは嫌だな。とりあえず待つか。早く僕はお宝が見たいのに。
アリスの言葉が気になって、先に行けなかった。それから三人は何回もトライしたが、全然レンとレオスがいる場所に辿り着かなかった。
「はぁはぁ、クソ、全然行けない」
「いきなり、私達が足を引っ張っているわ」
「そうですね。レン師匠が呆れていますよ」
三人が中々来ないので、レンは座って詰まらなそうな表示をしていた。
「早くしてよ。いつまで待たせるの」
「そんな事を言っても、行けないんだから仕方ないだろう」
ファングの事を聞いて、呆れたレンはファングに言っていた。
「なら、アリスとレイスをフォレストの中に入れてよ。僕がフォレストと呼べば、移動出来るよね」
「あっ、その手があったな」
「まさか、レン君の力を借りる何て不覚だわ」
「そうですね。自力で行きたかったです」
「仕方ないだろう。俺だって精霊の力を借りたくなかったよ。移動したら、出してやるから、次で挽回しようぜ」
「そうね、次頑張りましょう」
三人はレンを頼ったので、ガックリしていた。アリスとレイスをフォレストの中に入れると、レンに言われて移動して、二人を出していた。
「やっと来たね。それじゃ行こうか」
「ごめんなレン、ずっと待たせて」
「良いよ。だけどファングがいなかったら、多分、アリスとレイスは脱落していたね」
「そうね、これも私とレイス君の力不足だわ。今度空間魔法でも覚えようかしら」
「僕は、もっと素早く動ける練習が必要ですね。魔神モードや究極モードを使いたくないので」
レンに言われて、アリスとレイスが燃えていた。五人は地下一階から地下二階に移動すると、次は土で出来た床が一面に広がっていた。
「何だよここは、完全に砂や土だらけだよ」
「もの凄く怪しいわ。奥に階段があるみたいだけど、遠くない?」
「確かに、遠すぎますよ。しかも石版があります」
五人は石版を見ていた。
「我、同じ者と対決をして、己の道を開けだってさ」
「どう言う意味かしら、普通に考えれば私達の分身と戦うよね」
レイスの解読した事を考えていた。
「とりあえず行くしか無いだろう」
「ファング、避けて」
「えっ、うぁ、何だよ今の攻撃は」
突然、先頭を歩いたファングに向かって攻撃されたので、慌てて避けていた。
「見て下さい、レン師匠」
「えっ、あれは」
「嘘、私達だわ。しかもファングはフォレストでレイス君はレイの姿をしているわ」
砂と土で形成された、レン達の分身が目の前に現れていた。
「何で俺は、フォレストの姿何だ」
「僕はレイの姿ですよ」
「多分、あれはファングとレイスの本来の姿を写しているんだわ」
「そうか、俺は人間として、見られてないんだな」
「僕は、人間と言うか、魔神族に近いんですね」
自分の本来の姿を写されているので、二人が落ち込んでいた。
「僕は普通何ですね」
レオスは自分の姿を見て、考えていた。
「レオスは、お兄さんに入れ替わっても特に変化無いよね。多分、お兄さんに変わって、あの姿になれば変わると思うよ」
「そうなんだ。ならこのままで良いよ。兄さんになったら勝てない気がするよ」
レオスはレンに言われて納得していた。
「ファングとレイスは最悪、フォレスト、レイの姿を許可するから、各自判断してやってよ」
「はぁ、なる必要はないぜ。こんな偽物相手にフォレストになるかよ」
「僕もなりませんよ。最悪レイビィスの魔神モードで留めますよ」
「あんまり強がると、痛い目に遭うわよ。とりあえずファング達も頑張ってよ」
「それじゃ、行くよ」
五人は自分の分身に向かって、走っていた。
くっ、中々やるな僕の分身。体は土と砂で形成されていて攻撃すると脆いけど再生するのか?
レンは風の攻撃で、前に押し進めているが、何回も再生するので、かなり苦戦していた。
しかも、この分身、僕と同じ技や魔法を使ってくるよ。
威力はそれほど無いが、同じ技や魔法を使って攻撃されていた。レンは分身を相手しながら、四人を見るとかなり苦戦しているのが分かった。
まずいな、特にファングとレイスは、チート並みだから自分の持つ力にやられているよ。これがこの遺跡の試練なのか!
遺跡の試練を目の辺りにして、レンは四人を心配していた。
レンは先に、階段の所に着くと、自分の分身は消えていた。その後もアリスとレオスも、辿り着いたがファングとレイスは苦戦していた。
「ファング、レイス、大丈夫なの?」
「これが大丈夫に見えるのか、俺が使ってない魔法を撃って来るし、俺の剣技も放って来るんだぞ」
ファングの分身は体の一部を剣にすると、剣技や魔法をたくさん放っていた。
「僕も同じですよ。魔神の力を持っているので辛いですよ」
レイスも使ってない技を使用するので、かなり劣勢になっていた。
「ファング、一掃フォレストになりなよ。レイスは魔神モードか究極モードで戦いな」
レンの言葉にファングは渋っていたが、レイスはレイビィスと替わって戦っていた。
「あくまでも、本来の姿で戦いたくないのね」
「そうだね。レイスはレイビィスに変わったけど大丈夫かな」
「確かに魔神対魔神だけど、分身の方が一枚上手かな?」
レイビィスを見るとアリスが言った通り、苦戦をしている。
「俺様が分身のレイにやられるだと、あり得ないぜ。さっさと消して、レン様の所に行くんだ」
レイビィスは分身にやられるのが気に食わなくて、本気を出していた。
「どうですかレン様、俺様強いでしょう!」
「えっ、うん、強いよ。今の攻撃は何なの?」
あまりにも見えない攻撃で、切り抜けたので聞いていた。
「あれはレイスの力を借りたんだよ。複合技はいくら分身でも使えないだろう」
「あぁ、なるほどねさすがレイビィスだよ」
「えへへ、レン様、もっと俺様を褒めて」
レイビィスの精神は既にレイスに侵されているので、雰囲気がレイスそっくりだった。
「ファング、さっさとやれよ。レン様を待たせるな」
レンに褒めて貰った後、レイビィスはファングに怒っていた。
「何だとレイビィス、俺がこんな奴に負けるかぁ」
レイビィスに先に越されていたので、ファングは気合いを入れ直して、突破した。
「はぁはぁ、やっと来られた」
「やるじゃんファング、さすが俺様のライバルだな。こんな所でやられたらレン様の所に要られないからな」
「当たり前だ。俺が負けるかよ。それに、お前はレイスの言葉を話して要るんだよな」
「あぁ、そうだよ。これは俺様とレイスの意思だからしっかり受け取れ」
ファングとレイビィスの間に絆が生まれていた。
「何とか全員、クリア出来たね」
「そうだな。だけどこの先、まだまだあるよな」
「そうね、あと四つはあるわね」
石版には全ての属性と書いてある文言があったので、この先更に険しいと思っていた。
「へぇ、まだあるのか、俺様を楽しませてくれそうだな。レイス、後は頼むぜ。何かあったら呼べよ。何ならレイでも良いからな‥‥‥はぁ、レイビィスはレイの姿が気に入ったのかな?」
レイビィスが言った事を気にしていた。
「さぁな、レイビィス的にはレイになっても変わらないと思っているのかもな?」
「確かにレイビィスとレイにはさほど違いはありませんけど、レイの方が格段に魔力や能力は跳ね上がりますよ。レイビィスだって限界があるので、レイの姿は僕とレイビィスの切り札ですよ。多分、レイビィスはまだレイの姿が不完全だと感じているんですよ。そうでしょうレイビィス!」
レイビィスに確認すると、お腹が反発していた。
「あれで不完全なのかよ。もう充分強いだろう。レイビィスであれだぞ! ならレイはその上なのか」
レイビィスの力を見ていたので、レイが本気だしたらどうなるのか想像していた。
「ファングさん、何か変な想像してませんか、別にレイになっても世界征服はしませんよ」
「えっ、俺がそんな事を考えているわけ無いだろう」
「はぁ、やっぱり考えていますね」
ファングの考えを見抜かれていた。
「ならレイで、行動すれば、良い特訓になるよ」
ファングとレイスの会話を聞いて、レンが提案していた。
「レン師匠は、レイの姿が良いんですか?」
「別にそう言う意味で言ってないけど、折角人目がないから良いかと思って」
「なるほど、確かに僕達しかいませんね。分かりましたやりますよレン師匠」
「お前、レンの頼みなら何でもやるだろう」
「何の事ですか? 僕はレン師匠から、特訓を頂いたのですよ。レン師匠の為にも早く、僕とレイビィスの力にしたいです。レイビィス、レン師匠の為にも頑張りましょう」
「そうかよ。本当、レンの言葉で態度変わるんだから」
「いやファングもだよね」
レンの言葉で態度をコロコロ変わるので、ファングが呆れていた。
「レン師匠、俺様、スゲー腹が減ったよ。何かくれよ」
レイになった途端、お腹の音が鳴り響いていた。
「そうだね。そろそろお昼ご飯にしようか」
「そうね、私もお腹が空いたわ、さっきの試練でだいぶスタミナを持って行かれたわ」
「僕もお腹減ったよ」
「俺もだよ」
レイに攣られて、四人もお腹を空かしていた。
「それじゃファング、さっさとフォレストになりなさい」
「はぁ、分かったよ。中で調理するんだろう」
ファングがため息を吐きながら、四人をフォレストの中に入れていた。
「へぇ、ここがファングの中なんだね。俺様初めて」
レイはフォレストの空間を見回していた。
「レイと言うか、レイビィスは初めて何だよね」
「はい、初めてですよ。レイスから聞いていたけど凄いですね」
レイはレイビィスに変わって、代弁していた。
「やぁ、君がレイスに寄生したレイビィス君かな」
フォレストの精神の中で住んでいる、カイトがやって来た。
「いえ、俺様はレイスとレイビィスが完全に融合した姿で、レイと言います。レイビィスでなくてすみません。レイビィスに変わりますか?」
「いや大丈夫だよ。今度見せてくれれば良いから、それにしてもレイス君にそっくりだね」
カイトはレイをくまなく見ていた。
「カイト、当たり前だ。そいつはレイスとレイビィス何だからな」
ファングは休める場所を見つけて、本体を休ませるとフォレストの中に来ていた。
「へぇ、そうなんだ凄いね。それじゃレイの姿がレイス君の最強の姿何だね」
「はい、その通りです」
「凄いよ。触っても良いかな」
「はい、大丈夫ですよ。好きなだけ俺様を触って下さい」
カイトはレイの体を触っていた。
「へぇ、意外と普通何だね。喋り方は確かにレイスとレイビィス君みたいだけど、肌質や色はレイス君何だね」
カイトはレイの体を見ながら頷いていた。
「はい、体の質感や色はレイスに似せました。レン師匠に言われているので、どんな姿でもレイスとして生きると、だからバレないようにこうして人間のレイスに合わせているんですよ」
「なるほどね。僕とファングみたいな事をしているんだね」
カイトはレイの説明を聞いて納得していた。
「そんな話は良いから行くぞ。食事の時間だよ」
「えっ、まだ料理が出来ないから見て良いよね」
アリスが料理を作っている最中なので、出来上がるまでかなりの時間があった。
「はぁ、レイ、少しカイトに付き添ってやれ。俺はレンの所にいるから」
「うん、分かったよ。食事が出来たら呼んでよ」
「あぁ分かったよ」
ファングはレン達の所に歩いて行った。レイとカイトは食事が出来る間、カイトはひたすらレイを触っていたり、質問攻めをしていたので、レイはぐったりしていた。
「大丈夫レイ?」
レンはぐったりしている、レイに声を掛けていた。
「はい、大丈夫ですよ。まさかあんなに体を触ると思いませんでした。おかげで余計お腹が空きました。見て下さい、俺様のお腹が激しく餌を求めて動いてますよ。俺様のお腹の中には二人の胃袋があるんですから、激しく動いて痛いです」
レイはお腹を見せながら、悲痛な叫びをレンに伝えていた。
「アハハッ、何かレイスとそっくりな事を言っているね。もうすぐ出来るから、我慢だよ」
「はぁ、早く食べたいです。俺様のお腹が落ちつきませんよ。軽くパンチして黙らせようかな」
レイのお腹が激しく動いているので、対策を考えていた。
「いや、レイはレイスとレイビィス何だから、攻撃したらレイ自身に跳ね返るよ。それ以前に二人にダメージが残るよ」
「じゃあ、どうすれば抑えられるんですか」
レイが困っていると、レンがレイのお腹を触っていた。
「レイス、レイビィス、落ち着きな。それ以上暴れるようなら、食事は抜きだよ」
レイのお腹に話しかけると、激しい動きがピタリと止まり、レイが涙目になっていた。
「レン師匠、俺様、食事抜き何ですか?」
「どうした急に」
「だって、暴れたら食事抜きって言ったでしょう」
レイはレイスとレイビィスが融合した姿なので、レンの言葉を聞いた二人が鵜呑みして、レイを通して現れていた。
「完全にレイスの成分が、表面化しているじゃんか」
「喋り方は変わってないから、レイビィスと混ざっている状態には変わらないけど、不思議な生態系よね」
レイがレイスみたいになっているが、喋り方などレイビィスが含まれているので、人格はレイで中身は二人の複雑な生態系にファング達が驚いていた。
「本当、レイは複雑だよね。まるで二人の声だよ」
「レン師匠、俺様は二人です。ただ俺様は二人が作った人格に過ぎないんですよ。中身はれっきとしたレイスとレイビィス何だから、どちらかで見て下さいよ。レン師匠は俺様にレイの名前をくれましたが、レイスで生きるように言いましたよね」
「うん、確かに言ったよ」
「なら俺様をレイスとして見て下さいよ。レイの名前は区別の為に使っているでしょう? しかもレン師匠達だけに使う名前でしょう?」
レイに全て見抜かれていたので、レンは苦笑いで答えていた。
「何だ気付いていたんだ。ごめんね、レイ」
「良いですよ。俺様もややこしい生態系ですみません。まだ完全では無いため、人格による自我が定まっていないんですよ。完全になれば、俺様は二人の意思になりますから、何でも分かりますよ。そうすれば混乱する事はありません。だって俺様はレイスとレイビィスだからアハハッ」
レイは早く完全体になるように、レンに誓っていた。
「そうなんだ、頑張ってよレイ」
「はい、レン師匠、俺様頑張ります」
レイの事で話をしていると、アリスが料理を運んで来たので、五人はアリスの手伝いをした。六人はアリスが作った食事を美味しく食べながら、この先の事について話しているのだった。
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