#20 魔法騎士科と魔法科の合同課外授業
お待たせしました。第20話です。課外授業再開から合同授業しかもあの学科と合同授業ですよレン君(。>ω<。)
今後一部不快な表現や笑える部分ありm(__)m
研究所の事件で一旦課外授業を取りやめていたが、先生達の努力で今日から課外授業を再開する事になり、レンは部屋で支度をしていた。
今日から課外授業の再開かぁ、研究所の件もあったからどんな授業するんだろ?
研究所の一件があったので、何か実践的な事をするのか気になっていた。
「レオス、今日から課外授業だから気合い入れてね!」
「分かってるよ、マスターしっかり護るから」
レンは、レオスの弟から兄に替えて、課外授業に参加しようと考えていた。
本来ならレオスの弟で行動したかったけど、レオスの意志で兄にやらせてあげてよと言ってたからな。多分レオスは兄をずっと呼ばないから気遣ったのかな?
レオスの方を見るとやっと呼んでくれたのかと体を動かして、課外授業に備えていた。
「言っておくけど、変な行動したら替えるからね。レオスの弟に言われたから今回は特別に呼んだんだからね!」
「分かってるよマスター。前の事は反省しているから課外授業が終わるまで替えないで! レオスに言われたんだ課外授業が終わるまでに何か問題起こしたら二度と危険な事が起きるまで呼ばないって」
「そんな事は僕は知らないけど、レオスの弟にキツく言われたんだ」
「そうなんだよマスター。レオスがあんなこと言うなんて思わなくて、だから今回は失敗出来ないんだよ! 失敗したら僕は一生レオスの中で見ているなんて我慢出来ないよ!」
「いや、体は弟の物だよね。何、自分の体みたいに言っているの? だからレオスの弟に言われるんじゃないの? それに朝から僕に泣き付いて来ないで、お兄さん何でしょう。レオスが中で見ているんだから、兄としての威厳みせてよ!」
「そんな事言わないでマスター!」
レオスが泣き付いていた為、レンは嫌な表情でレオスを引き離していた。
レイジ兄さんに似ているんだけど、やめてよね! これ以上似た部類を増やさないで変な事思い出すでしょう。レオスも大変だな!
レンは学園に来る前はレイジ兄さんに纏わり付いていたので、レイジ兄さんの行動に近い事をされると体が拒否反応を起こしていた。暫くすると何時ものように、扉を叩く音がした。
「オーイ、レン起きてるか!」
「起きてるから毎回扉を叩かないで、はぁ、レオス扉を開けてあげて」
「分かったよ、マスター」
「ネェ、いい加減その呼び方やめない。課外授業でその名を呼ぶと僕が困るんだけど」
「それはダメだって前に言ったよね‥‥‥! 今レオスが頭に話し掛けてきて、課外授業中や人目がある所はレンお兄ちゃんと呼べと言われたんだけどこの呼び方でいい?」
「レオスが言っているんだから、兄は従うんじゃないの? 人目がない所は好きに呼んで良いから! それよりも早く扉開けてきて僕は支度中だからファング、何回も扉叩かないで!」
「分かった、暫くはレンお兄ちゃんで我慢するよ。今扉開けるね!」
レオスが扉を開けると、ファングとアリスが心配した表情で入ってきた。
「レン、何で直ぐに扉を開けないんだ!」
「そうよ、レン君に何かあったと思うでしょう!」
「いや、大丈夫だから、レオスの話していて開けるのが遅くなっただけ」
「ごめん、ファング、アリス開けるの遅くて、マスターと話していたのは本当だから!」
レオスに謝られて二人は反省していた。四人は朝食を取るために、大広間に入ると全学科の生徒達全員がいた。四人は朝食を食べながら、先生達のお話を聞いていた。
「皆、研究所の事件で我が生徒が誘拐されていたが無事に助ける事が出来た。これも生徒達の活躍のおかげだよくやった。特に魔法科のアリス・ステイと魔法騎士科のファング・ドレッドの活躍で我が生徒レン・フォワードを救出する事が出来た。まずは活躍した二人に拍手。それと今回の事件に協力した生徒達に単位を追加しておいた、正式には課外授業の後に学生ギルドから送付される!」
「待って下さい生徒、単位を追加で貰えるのは分かったのですが、レン君には単位は入らないのですか?」
「そうだぜ、アリスの言うとおりだ!」
ファングとアリスはレンに単位をあげないのなら、私達は追加の単位は要らないと先生達に言っていた。
「安心しろ、アリス・ステイ、ファング・ドレッド、お前達に与える単位は学生ギルドのエレイン先生に言えば人数分に分ける事が出来るぞ!」
先生の説明を聞いてファングとアリスは喜んでいた。
はぁ、この二人は何処まで僕、想いなんだろう!
二人の行動に呆れながら、レオスと一緒に食事をしていた。
「それじゃ、本来なら既に課外授業は終わっているはずだか、事件があったから今日から課外授業を再開する、残り三日気合いを入れろよ。今日は魔法科と魔法騎士科は合同で課外授業を受けてもらう。剣武術科はクロック王国周辺で護衛の授業だ。魔法科と魔法騎士科は朝食を食べたら一時間後、クロック王国南の草原に集合な!」
先生の説明が終わり、生徒達は再び食事を食べ始めていた。
はぁ、何か視線を感じるんだけど!
恐る恐る、視線を感じる方を見ると、アリスが目を輝かせていたので直ぐに目線を逸らしていた。
「レン君、何で目線逸らすの? 今日は楽しい一日になりそうだね」
「アハハッ、そうだね!」
以前、部屋で合同課外授業があるんじゃないかと話していたが現実になっていたので、表情が暗くなっていた。
はぁ、どうしようまさか現実になるなんて、これじゃ今回も他の生徒達と組めないじゃないか!
二人から逃げたいのに逃げられない現実を突きつけられて頭を抱えて呻いていた。四人は朝食を食べ終わり、集合場所に向かって歩いていたが、一人だけ頭を抱えふらつきながらレオスに支えらて歩いていた。
「よし、皆揃ったなまずは説明を先にする! 本来なら授業何だけと今回は魔法科と魔法騎士でチームを組んでクロック王国から受けた依頼を行ってもらう! 依頼内容はこの先の森アズルスの森で魔獣スパイウィークと言う、蜘蛛が大量発生しているのでこれの駆除に入る。各陣チームを組んで対処にあたれ! 魔法科と魔法騎士科は最低一人づつ入れて組むように! 蜘蛛の討伐は各チーム夕食の時間まで続けるように、昼食の弁当は渡しておくから各陣営時間になったら討伐の合間に食べるように、それじゃ各チーム作ったらアズルスの森に入ってくれ!」
先生達の指示で魔法科と魔法騎士科の生徒達がチームを作り始めていた。
さて、僕も他の生徒達と組みたいけど、さっきから二人の視線を感じるのだけど!
恐る恐る、視線を感じる方を向くとファングとアリスがずっとレンの方を見ていて、呼んでくれるのを待っているが視線を逸らして歩こうとしたが、
「レン、ちょっと待て、何で目線を逸らして逃げるように歩きだすんだ!」
「そうよレン君、他の生徒達よりも私の方が優秀何だから逃げる必要はないでしょう!」
「だから僕は嫌なの、前にファングには言ったよね! 僕は他の生徒達と組みたいの!」
「そんな事言っていたか?」
「何でしらばっくれているのファング! レオスも見てないで何か言ってよ、レオスの弟に替えるよ!」
「ちょっと待てレンお兄ちゃん、レオスに替えるのやめて、そんな事されたら一生、レオスに口を聞いてくれなくなるから」
結局、二人に詰め寄られて組むことになり、レンの横にいたレオスは暗い表情で替えないでと、体を震えさせて怯えていた。
僕は何時になったらこの二人から解放されるんだ! それにレオスの兄、弟のプレッシャーで言葉を間違えたくないのは分かるけど何か言って欲しかったよ!
とりあえず怯えている、レオスに近づいて替えたりしないよと言うとホッとしたのか、レンに抱きついてきた。四人は先生達からお弁当を受け取り、スパイウィークが大量発生している森に入っていった。
「レンお兄ちゃん、今魔法掛けるね! プロテクトバリア!」
「レオス、何で僕だけにするの?」
「えっ、レオスに言われたから掛けたんだけど!」
何故か毎回レンだけに防御魔法を掛けられている。
何で僕だけなの? それにレオスの兄、既に弟の言いなりになっているよね。弟からキツく言われても兄として判断してよ!
既に兄弟間で立場が逆転しているのを見て、軽く息を吐いていてレオスに替える命令を小さい声で聞こえないようにいった。
「えっ、何これもしかして、ちょっと待てマスター、僕何もしてないよね、何で替えるのいやだ、一生レオスの中で‥‥‥はぁ、レンお兄ちゃん、兄さんに不快なことさせられたの? うっ、頭が痛い!」
レオスは兄が何か不快な事をしていたのか聞いていたが何故か頭を抑えていた。
「いや、直ぐに戻すつもりだけど、レオスにちょっと聞きたくて、それよりレオス頭痛いの?」
レオスが頭を抑えているので心配していた。
「大丈夫、兄さんが頭に話し掛けて、必死に僕に弁明しているだけだから、それより僕に聞きたい事って?」
「レオスって、最近兄さんに厳しくない?」
最近レオスの兄に対しての言動を厳しくしているので気になっていた。
「それは、うっ、うるさい兄さん、レンお兄ちゃんが戻してあげるって言っているから黙って!」
レオスの頭に直接兄が話し掛けているので、うるさ過ぎてキレながら兄を黙らせていた。
「ごめん、兄さんがうるさ過ぎてつい大声を出して! それは、兄さんが前向き過ぎて反省しないからだよ。僕が小さい時から兄さんは何時もこんな感じなんだ。頭は良いのに、性格がダメだから僕が兄さんを更生させるんだ。それにレンお兄ちゃんが呼ばない限り入れ替われないから、兄さんを直すには打って付けだと思って、今では僕には逆らえないけどね!」
「そうなんだ、レオスも大変なんだね!」
「レンお兄ちゃん、大変なんてレベルじゃないよ、家族や仲間全員に対して同じ事していたから兄さんの扱いが大変だったんだよ」
レオスが兄に対し躾が大変だったと言っている中でレンは何かを思い出していた。
これ、レイジ兄さんに近いよね、レオスの兄は全員に対してだけど、やめてよね、あの悪夢を思い出させないで、レオスも大変なんだね。今は兄弟間で立場が逆転しているけど!
レンはレイジ兄さんの苦い想い出を思い出して、一瞬体に悪寒が走っていた。レンはレオスの兄に戻すと、泣きつくように抱きついて来たので嫌な表情で再び手で引き離そうとしていた。
「なぁ、レン、レオスと遊んでないで行こうぜ!」
「別に遊んでいるわけではないよ。レオスが何回も抱きついてくるから」
「レンお兄ちゃん、さっきは酷いよ。レンお兄ちゃんのせいでまたレオスに怒られたよ!」
「ごめんねレオス、別にそんなつもりはなかったけど、大分反省しているのは分かったよ!」
「レン君、あまりレオス君を苛めないであげて」
ファングとアリスが心配そうに、レンとレオスを見ていたので声を掛けていた。
はぁ、何で僕はレオスの兄を苛めているんだろ? しかも立場が逆だよね。年上のレオスの兄が何で僕に跪いているんだよ! 主従関係結んでも、兄の立場を尊重してよ! これじゃ兄さんの姿になった時に変な目で見られるよ!
レンはレオスを見ながら深いため息を吐いていた。四人は森の中を歩きスパイウィークを探していた。
「スパイウィークって、どんな攻撃してくるの?」
スパイウィークが放ってくる攻撃が気になっていた。
「そうね。スパイウィークは糸をまき散らすから糸に絡まると厄介だわ。それに風系の魔法を使ったり、糸に絡まった相手に体を使って攻撃してくるわ! 弱点は火系の魔法が有効だわ、剣で攻撃する場合は脚を狙ってね!」
「ヨシャアー気合い這入るぜ、斬擊は俺とレンに任せろ! だけどレンは無理するなよ!」
「何言ってるのファング、僕だって頑張れるんだから、今度こそ活躍させてね! それとレオス、前みたいに強力な魔法は禁止だからね、生徒達がいるから!」
「えっ、駄目なの? 使った方が‥‥‥分かったよ、強力じゃない魔法でサポートするよ!」
三人が気合いを入れている中、レオスの兄は不服だったがレオスに言われた途端素直に従っていた。
はぁ、反省しているんだか分からないよ! レオスがしっかりと兄をコントロールしていて偉いよ。課外授業が終わったら褒めて何かご褒美をあげよう。
レオスが兄をコントロールしているのを見て関心していた。
「レン、いたぜ! それもウヨウヨとこんなにいると気持ち悪いな!」
「そうだね。明らかに多すぎだよね」
レン達の奥の方を見るとスパイウィークの子供だろうか、うじゃうじゃとたくさんいた。
「多分、近くに親玉がいるはずだわ。倒しながら探しましょう!」
「分かったよアリス。レオス倒しながら親玉の気配感じられない? ファングの能力を使いたいけど戦い集中したいから!」
「大丈夫、レンお兄ちゃんの為に頑張るから、それにレオスに兄が頑張っているとこ見せないとレオスに怒られて呼んでくれなくなるから! 絶対に親玉を探す!」
「弟に何を言われたか知らないけど、とりあえず頑張って、アハハッ! それじゃ、アリスとレオスは後ろから援護で僕とファングはスパイウィークに向かって攻撃するね!」
それぞれに指示した後、スパイウィークに向かって攻撃を始めていた。
「レン、俺が引き付けるから、上手く攻撃しろよ!」
「分かったよ、ファング! 気をつけてね!」
「あぁ、任せておけ!」
ファングがスパイウィークの気を引き付けている間に、レンは強力な技で倒そうとしていた時、
「火雨」
「火球」
レオスは普通の魔法で攻撃していたが、火力が強く、アリスに至っては広範囲に火の雨を降り注ぎ、スパイウィークを焼き尽くし殲滅していた。
えっ、またなのレオスはともかくアリスの魔法の事忘れてた! これじゃ、一生僕の実力証明出来ないだろう。嫌だ三人に護られるのは!
スパイウィークが倒されているのを見て、レンは地面に倒れ込み地面を叩きながら嘆いている。
「どうしたレン、地面に倒れ込んで?」
レンが地面に急に倒れ込んだので心配で声を掛けている。
「ファングは平気なの、僕達の活躍の場を奪われても?」
「別に構わないけど、俺はお前が無事ならそれだけで充分だから!」
「何言ってるのファング!」
レンは再び地面を叩きながら、何で僕だけ無事ならオッケーなんだよ、三人ともおかしいよと嘆いていた。
「とりあえず、ここの周辺は殲滅完了だねレン君!」
「そうだね、アハハッ!」
なかなか戦わせてくれないので、未だに立ち直れていない状態だった。
「レン、気を落とすな、まだ戦いは終わってないんだから次頑張れば良いだろう。アリスはレンを護りたい気持ちが強すぎて、やっちまっただけだろう!」
「ごめんねレン君、つい、ちょっと本気出しちゃって、大量のスパイウィークに襲われるのを心配しちゃって!」
ファングがレンを慰めながら、アリスが誤っていた。
今度こそ、僕の実力見せてやる! しかしアリスの魔法まだ本気出してないの、このままじゃまずいよ!
次は頑張ろうと気合いを入れ直していたが、何とかアリスの魔法の攻撃がくる前に自分の攻撃が出来ないか模索していた。
「レオス、スパイウィークの親玉の気配感じられた?」
「うん、問題ないよ、レンお兄ちゃん! しっかりと見つけたから!」
「分かったよそれじゃ、一旦お昼を食べたてからスパイウィークの親玉に向かおう!」
四人はスパイウィークを倒した近くで昼食を取ることにした。
「そう言えば、気になっていたんだけどレオスの兄さんはどうやって栄養補給してるの?」
レオスと兄が融合していてかつ兄の姿にもなれるので、体の構造が気になっていた。
「それは僕には分からないよ、多分レオスから養分を取っているんだと思うんだけど。排便だってレオス経由で今まで排泄していたのは覚えているしレオスは尿意は感じなくても僕は感じた時は確かにレオスから排泄出来たから! レオスが今どんな体の作りになっているかは僕だって分からないよ! 分かるのはレオスと意識を共有している事だよ! なんなら兄の姿で試す?」
「いやいいよ、お弁当を食べているときに汚いこと言わないでよ!」
「レンお兄ちゃんが聞いてきたんでしょう!」
「まさか、排便の説明までするとは思わなかったから、だけどレオスは知っているの?」
「知っているよ、一度逆で調べた時があるからその時も僕は排尿は感じなかったけど、レオスが感じた時は僕のあそこから排泄させてあげたよ。その時は変な気分になったよ自分は尿意を感じないのに勝手に尿が出ていたから! レオスも変な気分だって言ってたよ兄の中にいるのに何で兄さんから排泄してるんだと、今はなるべくレオスと合わせて一緒に排泄しているから大丈夫だけどたまに合わない時があるからその時は大変なんだよ。いちいちレオスに言わないといけないからね! その時はレオスに怒られるけど、僕だって頑張っているのに酷いよね!」
「いや、さっきから汚い話すのやめてくれない! それにレオスと兄の関係とか僕に言われても困るんだけど、兄弟間で解決して」
「あんまりだよ、レンお兄ちゃん!」
「泣き付くな、お弁当食べているんだから、レオスに替えるよ!」
レオスに色々聞いていたのに何故か泣き付いてきたので、嫌な表情で引き離していた。
しかし、レオスの体の事聞いたけど、不思議だよ! どう言う体の仕組みになっているんだろ? レオスの兄の説明だと、意識は共有しているのは分かったけど、兄弟間の神経は複雑みたいだな。それぞれ感じたり、感じなかったり、分かったしこれで少しはレオスの事が分かったけど、何で性別が二つあるんだろう?
レオスの体の構造はまだまだ謎の部分はたくさんあるけど少しはレオスの事が分かった気がするが、レンが一番気掛かりだったのは性別の事なのでレオスの兄なら何か知っているんじゃないかと聞いていた。
「えっ、レオスの性別が二つあること知りたいのレンお兄ちゃん!」
「うん、知りたい今後の事に関係してくるから!」
「私も知りたいわ、レオス君、あなたの返答次第では今後の事が重要になるから」
何故かアリスが食い付くように、レオスに近付いていた。
「分かったよ、説明するよ。実は僕も二つの性別を持っているんだ恥ずかしながらアハハッ!」
「えっ、うそ!」
「俺も初耳だぞ」
「えっ、レオスの兄さんも二つの性別があるの?」
レオスは恥ずかしそうに頭を掻いていたが、三人はお弁当を食べながら驚いていた。
「簡単いうと僕達は猫科の種族だけど、種族の中で珍しい部類なんだよ! その為、珍しい種族欲しさで狩られて、反抗した仲間は殺されたけど、一部は奴隷されたり、人身売買が横行しているよ!」
「レオス、それは一族で捕まった時の過程だよね。何か誤魔化してない! それにそんな種族がいるのなら本などで知るし、今頃レオスは悪い人にいるか、ギルドで保護してるよね?」
「アハハッ、確かにそうだね。だからレンお兄ちゃんと主従関係を結んだと思うよ。結んじゃえば所有者はレンお兄ちゃんの物だから!」
「それはそうだけど、答えになっていないよね!」
「そうよ、答えになっていないわレオス君!」
レオスが中々答えてくれないので、二人はレオスに再度近づいて、問いただしたり、レオスに向かって一生兄を呼ばないと切り札を出すと観念したのか答えてくれた。
「酷い、レンお兄ちゃん、あんな手段使うなんて、分かったよ! 僕達は猫科種族でも元々落ちこぼれの種族なんだよ、その為、同じ種族間で昔嫌われていたんだ。その過程で僕達の種族は一族から離れて独自に進化を遂げたんだよ。子孫を残す為に、僕達の一族は体を研究して男と女の体を両方手に入れたんだよ! 一番良いのは男の姿で子孫を残せるのが良いけど、一部の中に外見で牽制されて子孫を残せなかった人もいるんだ。そんな時、研究で手に入れた女の姿になれば、自分から男達に近づき自分の手で子孫を残す事を見出す事に成功して種の繁栄に繋がったんだ。男何か女に群がっていくから簡単に子孫を残せるからね! だけどあくまでも女の姿は最後の手段だけどね! でも生まれ来るときは男か女どちらで生まれるから、その後の人生男で生きるか、女で生きていくか、選べるけどね! しいて言えば、僕とレオスはレンお兄ちゃんの子供を産みたいのが本音だけど、それはレンお兄ちゃんに委ねるよ。僕とレオスはレンお兄ちゃん以外の子供を産む気はないから。別に子孫を残さなくても良いと思っているよ! 僕とレオスの命はレンの物だから、レンお兄ちゃんが死んだら僕達は主従契約に細工した魔法で死ぬように設定してあるから、僕達はレンお兄ちゃんより長く生きるから、古代魔法が悪用されないようにね! 死ぬ時は一緒だよレンお兄ちゃん! レンお兄ちゃんも長生き出来たら良いのにとつくづく思うよ!」
「そうなんだ、アハハッ!」
「それじゃ、レオス君は私のライバルね!」
「えっ、アリスとライバル何のこと?」
「惚けないで、今レオス君、爆弾発言したよね!」
レオスの爆弾発言でアリスはレオスに近づき恋のライバル意識を燃やしていたが、一人だけ固まった後、段々と暗い表情になり、頭を悩ませていた。
レオスの兄、何、爆弾発言を言っているんだ。僕とレオスの間に子供を作れるとかおかしいよね。しかも僕以外人とは子供を作らないとか、兄弟揃って何言ってるの? 頭おかしいよ、しかも女の姿‥‥‥って何変な事考えてるんだ僕は別にレオスを使ってやましいことは‥‥‥アァーレオスの兄が余計な事言うからレオスの女姿を思い浮かべるでしょう。聞いた僕も悪かったけど、アリスもレオスにそそのかされて、変な方向に暴走するでしょう!
チラッと、アリスとレオスを見ると、アリスがレオスに詰め寄り、絶対に女の子にならないでと言っていたがレオスは、レンお兄ちゃんが決める事だからアリスには関係ないでしょうと受け流されていた。暫く二人は口論していたが、レオスが引かないのでアリスは女の子姿になるのは構わないけど、変な事はしないと言う条件で決着していたが、レンはまだアリスの好意は一切気付く様子はなかった。むしろ、頭を悩ます要因がまた増えた程度しか思っていない程度だった。アリスとレオスの事で顔色を悪くしていたので、その様子を見てファングが声を掛けてきた。
「二人は何やっているんだ。レン、ちょっと顔色悪くないか!」
「嫌、別にアハハッ、僕自身の問題だからファングは気にしなくて良いよ!」
「そうか? 何か悩み事あるなら俺が相談になるぞ!」
「ありがとう、その時はお願いするよ!」
ファングはレンの顔色が悪かったので、傍に行き介抱していた。
「それよりも、レオス親玉が入るところまでどのくらいあるんだ!」
ファングがレオスの話から本題のスパイウィークの親玉について聞いていた。
「ちょっと待って‥‥‥! ここから一キロ程度に親玉と子供の群れがいるよ!」
レオスはサーチを使って、周辺のモンスターの魔力を察知していた。
「ここから一キロくらいか、あっちも動いているから早く移動しようか?」
「レン君、そうだね、早く行って大元を叩きましょう!」
「ヨッシャー、それじゃ親玉を叩きに行こうぜ!」
「待って、レンお兄ちゃん、ファング、アリス、僕まだお弁当食べてないんだけど、食べないとレオスが悲鳴上げるから!」
「分かったよ、早く食べてよ! ファング、アリス、レオスがお弁当食べ終わるの待ってあげてもいいよね!」
「別に構わないわよ、私もまだお弁当食べ終わってないし」
「あぁ、構わないぜ、飯食べないと力が入らないしな!」
「レンお兄ちゃん、ファング、アリスありがとう。すぐにお弁当を食べるね‥‥‥! 何これ凄く美味しい、研究所に居た食事とは違うよ! こんなに美味しい食べ物を食べるのは何年ぶりだろうか! これなら、レオスの栄養は大丈夫だね。研究所に居た時はレオスが眠った時に入れ替わり研究所内をあさって少しでも栄養があるものを口にしてレオスの体に栄養を補給していたからそう思うと、レオスは本当にいい人に助けられてよかったと思うよ。あの研究所にいたら、レオスの成長を心配していたから、僕はレンお兄ちゃんに助けられてよかったと思うよ! てか、レオスはレンお兄ちゃんと一緒に居るようになってからこんなに美味しいのを食べていたのかずるいよ、僕は何も感じないから、そのまま胃袋に入って栄養補給していただけだし、そうだ、レオスの味覚に神経を繋げれば味わえるんじゃ、ちょっと実験してみよう! レオス一人だけ美味しいご飯を味わうのは許せないから! それじゃ、レオス聞こえる、僕が言う事試して‥‥‥どう‥‥‥それじゃ食べるね‥‥‥どんな感じ‥‥‥本当に‥‥‥よかった成功だよ! 僕もレオスの中で美味しいご飯を食べる楽しみが増えたよ! これでレオスと一緒に同じ食べ物を味わえる!」
レオスは独り言のように、お弁当を味わいながら涙を流していたが、こんなに美味しいのをレオスが食べているのを知ると嫉妬して、レオスを経由して、自分も味わえるように、レオス使って味覚に神経を繋いでもらい成功すると一人で喜んでいた。その様子を見ていたレンは呆れていた。
レオスの兄、弟の体を使って何実験してるの? そんなにレオスが美味しいのを食べて嫉妬するの、確かに味わえないのは辛いけどレオスの体だよね! レオスも兄の言うこと聞かなくても良いのにやっぱり兄想いなんだね! しかも、研究所に居た時はレオスの兄は何やっているの、研究所内をあさって食料探していたみたいだけど変な物食べさせてないよね!
レオスの兄の行動が大胆過ぎて、やはりレイジ兄さんに似ていると思い、若干体に悪寒が走っていた。四人はお弁当を食べた後、レオスのサーチを再度使って、スパイウィークの群れに向かって歩き、見つけ出していた。四人はさっきと同じ作戦で行動を開始していた。
「レン、今だぜ!」
「オッケー!」
「火雨」
「火球」
「ちょっと待って!」
レンが攻撃に転じるとアリスとレオスが邪魔して魔法でスパイウィークを蹴散らしていた。
何で僕の邪魔するの? ほんのちょっと前に言ったよね! まだ親玉がいるからそっちで見せ付けてやる!
アリスとレオスはほんの少し前に言った事を忘れて、魔法をひたすら放ち、スパイウィークの子供を殲滅させていた。
「レン、後は親玉だけだから俺だけでやるよ!」
「ちょっと待って、僕、今まで一切活躍してないよね! 授業としては駄目だと思うんだ! せめて、ファングと一緒に攻撃しよう!」
先生達がどこで見ているか分からないから、ちゃんとやっている所を見せないとまずいでしょうとファングに言っていた。
「確かにそうだな。授業じゃなければ、レンがやる必要はないけど授業だからしかないな、レオス、レンに例の魔法を!」
「分かった、プロテクトバリア」
「いや何で僕だけなの? それにファング、授業じゃなくても僕は戦うよ、何で僕だけ傍観者みたいに言っているの?」
「だって、レンを危険な事させたくないし!」
頭を抑えていながら、ため息を吐いていた。
今日は何回頭を抱えて悩んでいるんだ僕は!
レンは悩みながらも、ファングと一緒に走りだし、スパイウィークの親玉に向かっていた。
「エレント、僕の合図をしたら植物で足止めして!」
【わかりましたわ、レン様】
「ファング、エレントが足止めしたら攻撃するよ!」
「おう、任せておけとびっきりの技を見せてやるぜ!」
レンとファングは次第にスパイウィークの親玉に近付くと、
「エレント、いまだ!」
【わかりましたわ、レン様‥‥‥今です!】
「ファング、行くよ。旋風爆炎擊!」
「あぁ行くぜ! 旋風爆炎龍波!」
エレントが植物で足止めしている所にレンが、剣に風と火を複合させて、スパイウィークに当たった瞬間に爆発した威力でスパイウィークの脚を切り刻み、ファングも剣に風と火を複合させて、剣をふり、翳して炎の爆風を強制的に起こして、龍の如く爆炎の炎がスパイウィークを包みこみ、ダメージを与えた後、アリスとレオスの魔法でとどめを刺して、スパイウィークを倒していた。
「何とか倒せたよ!」
【やりましたわ、レン様】
「やったなレン! 流石だな!」
「やったねレン君! レン君の技凄かったよ!」
「レンお兄ちゃん、やったね! レンお兄ちゃんの技凄いよ!」
「アハハッ、皆ありがとう!」
レンに向かって三人とエレントが声を掛けて喜んでいた。
何で皆、僕を連呼するの喜ぶのは皆なのに!
常々、三人の行動が理解出来ないでいた。四人は、アズルスの森を出て、先生達に報告した。
「ほぅ、凄いじゃないか君達、あのスパイウィークの親玉を倒すなんて、一応確認はあるけど、本当なら追加の単位を与えてもいいだろう! それじゃ、君達は宿に戻り、明日の授業の為にゆっくり休みなさい!」
先生達に報告を終えた後、四人は宿に戻り夕食を取った後、ファングとアリスは早めに割り振られた部屋に戻り、疲れを取っていた。レンとレオスは、部屋で休んでいた。
「レオス、今日はご苦労様、それじゃ弟に戻ろうか!」
課外授業が終わったのでレオスの兄から弟に替えようとしている。
「マスター、まだ良いでしょう。折角兄が出て来てあげたのにそれはないよ!」
レオスの兄は戻る気がなかった。
「いや、おかしいよね、何で自分の体みたいに言っているの?」
「だって、この体はレオスでもあり僕でもあるんだけど?」
レオスの兄が強引に纏めようとしていた。
「いや、駄目だよね! 強引に理屈っぽいの付け足して僕が納得すると思うの、もう良いよ兄の言い分は分かったから!」
「マスター、それじゃこのままで暫くオッケーなんだね!」
「そんな分けないだろう、レオスの弟に戻れ!」
「マスター、待ってさっきのはジョークだから、僕の弁明を‥‥‥はぁ、兄さんはどうしてレンお兄ちゃんを困らせるんだ! ごめんね、僕が兄に変わって誤るから、うっ、頭が、ちょっと待ってね‥‥‥フゥ、これでよし、レンお兄ちゃんごめんなさい!」
「大丈夫だよ、レオスが誤る必要はないから、さっき兄に何て言ったの? 急に頭の痛み無くなったよね!」
「兄さんにビッシと言ったから、兄さんの楽しみにしている食事の事や兄を呼ぶのは暫くなしにするなどを言った途端急に黙り込んだよ。今、僕の中で兄さんは泣いているけど僕には関係ないけどね、兄さんがしっかり反省しない限り暫くは兄さんの感覚の一部を切り離すつもりだから兄さんが楽しみにしているのは無しだね!」
レオスは兄に対して、かなり激怒していた。
「はぁ、それよりもレオスおいで! 兄を上手くコントロールしていたから、何かご褒美あげるよ!」
今日一日課外授業で兄を上手く手名付けていたので、レオスにご褒美をあげようとしていた。
「本当、レンお兄ちゃん! それなら僕はレンお兄ちゃんの子供が欲しい」
「ゴホゴホ、何言ってるのレオス!」
「だって兄さんから、女の子の姿になればレンお兄ちゃんの子供が産めると言ってのだけど違った?」
「いや、違わないけど、それは駄目だよ! まだ僕達は子供だからそう言うのは後十年位は待とうね!」
「分かったよ、それじゃ十年位経てば子供を作って良いの?」
「いや、それは‥‥‥色々な事情があるからたくさん手順踏まないと産めないんだよ、レオスは耐えられの?」
「それは分からないけど、その時が来たら考えるよう、レンお兄ちゃんも考えておいてね!」
レオスはレンの子供を産みたくてしょうがない様子だったけど、何とかかわす事に成功していた。
レオスのバカ兄、弟に何を吹き込んでいるんだよ! レオスの体を使ってどうしたいんだよ、何で僕の子供を子孫で残したがるんだバカ兄はバカ兄のせいでレオスが変な方に目覚めちゃたでしょう!
レオスの行動が兄に影響されている部分が若干あるため、今後の成長を心配していた。
「それでレンお兄ちゃんご褒美の事だけど、レンお兄ちゃんと一緒に寝て抱きしめて欲しい、今日一日レンお兄ちゃんと居られなかったからレンお兄ちゃんの温もりを感じたい!」
「レオスそれだけで良いの? 他にないの子供を産む以外で?」
「他はいならいレンお兄ちゃんの温もりを感じられれば、それで充分だしレンお兄ちゃんの匂いを僕の体に染みこませたいから!」
レオスはレンの弟になったので少しでも兄の匂いを自分の体に染みこませておきたいと感じていた。それから二人はベッドに入り、レオスが言った事を実行してあげると、レオスはレンに抱きつき、レンの匂いを嗅ぎながら気持ちよく眠りに入った。その様子を見ていたレンは微笑みながら、軽くレオスを撫でた後、自分も眠りについたのであった。
次回更新は明日です。温かくお待ち下さいm(__)m




