#18 禁じられた魔法の果てに
お待たせしました。18話公開です。いよいよ研究所の事も大詰めどのような結末に(。>ω<。)
四人は研究所内を歩き、スペードのいる部屋を目指しながら、黒いローブの集団と交戦していた。
「レン、ファング今よ!」
「分かったよ、アリス、旋風雷鳴擊」
「やるな、俺も負けてないぜ、双龍蒼波斬」
アリスが拘束している間、レンが風と雷を複合させ、旋風のごとく斬擊を繰り出し、ファングが二本の剣を使って、水を付属させて龍を巻き起こすような斬擊を与えていた。
「フウ、何とか片付けたけど、まだ部屋に付かないのかな?」
「レンお兄ちゃん、すごい!」
「ありがとう、レオス!」
「大分歩いたから、スペードがいる部屋は近いと思うんだけど?」
「とりあえずは、進むしかないだろう!」
四人は研究所内をかなり進んでいたが肝心の主犯格のスペードを見つけずにいた。それから四人は黒いローブ達を倒しながら進んでいると、ようやく最深部の部屋に来ていた。四人は恐る恐る扉を開けて入るがスペードはそこにはいなかった。
「もしかして、逃げられた?」
「その可能があるわね! あるいは、まだ隠された部屋があるのかも!」
四人は手分けして、秘密の部屋がないか探していると、
「バインドロック!」
「うぁ、何だこれ!」
「レン!」
「レン君!」
「レンお兄ちゃん!」
「動くな、動けばこのガキは死ぬぞ!」
スペードは魔法でレンを拘束して人質にされていたため、三人は手出し出来なかった。
「お前、レンを離せ。卑怯だぞ!」
「クククッ卑怯、油断するのが悪い、さぁ、レオス今すぐその二人を殺せ! そうすれば、お前が大切なガキは助けてやる!」
「レオス、こいつの言うことは聞いちゃダメだ! 僕はどうなっても良いから、ファングとアリスはレオスを連れて脱出して!」
「貴様、余計な事を、さぁ、早くやれレオス!」
自分も犠牲にして、三人を逃がそうと考えていたが、三人は逃げようとはしなかった。
「レン、俺達が逃げると思っているのか!」
「そうね、私達がレン君をおいて逃げるわけないわ」
「僕はスペードの命令には従わない。レンお兄ちゃんを助ける!」
「レオス、よく言ったそれでこそ男だぜ!」
「みんな‥‥‥!」
「貴様ら、よくも私の計画を踏みにじって!」
「グッフ!」
「レン、お前絶って許さねぇ!」
自分の思い通りに動かないレオスを見て、拘束しているレンに攻撃していた。ファングとアリスは怒り狂っていたが、スペードが近くにいるため、攻撃することが出来なった。
「グッフ!」
「イヤー、やめて、このままだとレン君が死んじゃう!」
「クソ、ただレンがやられているのを見ているしかないのか!」
「クククッ、さぁレオス、そいつらを殺すか、ガキと契約を解除して、私と契約し直すか選べ!」
レンを人質にスペードはレオスに選択肢を与えていたが、レンを見て、レオスは動き出した。
「分かったよ。スペード、レンお兄ちゃんと契約を解除するから、三人を解放して!」
「クククッ、遂に契約を解除する気になったか!」
「レオス、何を言っているだ!」
「そうよ、レオス君、スペードと契約したらあなた‥‥‥!」
「大丈夫だよ。ファングお兄ちゃん、アリスお姉ちゃん、僕がどんな姿になろうと絶対に忘れたりしないから!」
「さぁ、今すぐ契約を解除しろ!」
「分かったよ。契約を解除するにはレンお兄ちゃんの手のひらに触れないと解除出来ないから、触ってもいいよね!」
「クククッ、あぁ構わないこのガキには抵抗する力はないからな!」
レオスは衰弱しているレンに歩いている裏で、ファングとアリスが契約を解除するなと叫んでいた。
「さぁ、契約を解除しろ!」
「レオス、何をする気、ダメだよ!」
「ごめんね、レンお兄ちゃん、だけど安心してすぐに助けるから!」
「何をごちゃごちゃ言っている早くやれ!」
スペードに楚々のかれレオスはレンの紋章がある方の手を掴み魔法を唱え始めた。すると、レンとレオスが光に包まれて、契約が解除されるとスペードは思っていたが、様子が変だった。
「レオス、貴様、その姿はまさか、いやあり得んそんな筈が!」
「えっ、レオスだよね!」
「マスター大丈夫! 今すぐ終わらせるからロックグレイ」
「グッフ、何故、レオスの兄、レオンが目の前にいるんだ!」
「何を言っているだスペード? 僕はレオスだけど!」
「そんな筈かないだろう、体格が違うだろう! それにレオンにそっくり過ぎるだろ!」
「うるさいな、違うって言っているだろう、ロックグレイ!」
「グッフ!」
レオスはスペードに向けて魔法を何回も撃ち続けていた。
本当にレオス君だよね! でも、成長しすぎない、レイジ兄さんと同じくらいの体格何だけど!
スペードに向かって魔法を撃っているレオスは少し大人びた姿にをしていて、十代前半の年頃の男になっていた。
「ガハ、これでもくらえ!」
スペードは、煙幕を投げ入れて、この部屋の奥に逃げていた。
「マスター怪我はない!」
「大丈夫だよ、ありがとうレオス! だけどその姿は?」
「それは、スペードを倒したら全て話すよ!」
レンはレオスに抱えられて、ファングとアリスのもとに行った。
「レン君、大丈夫! 今、回復魔法掛けるから!」
「ありがとうアリス!」
「しかし、凄いなレオス! 何だよその姿は古代魔法も凄いけど、その姿も驚いたぜ!」
「アハハッ、そうかな、ファングに褒められると照れるよ! マスターのために頑張ったよ!」
レオスは若干頬を赤くしていた、それから四人はスペードが逃げた奥の部屋に来ていた。
「スペード、お前の悪巧みは終わりだ、僕達に投降しろ!」
「クククッ、誰が貴様らに降伏するかよ! よくも私の計画の邪魔をしたな! だが私の勝ちだ!」
スペードは、奥に一つだけある棺桶に向かって魔法を唱え始めた。
「クククッ、さぁレオンよ、私と一つになりその体を私に捧げよ!」
スペードと棺桶が光出し、棺桶の蓋が空きスペードは棺桶に吸い込まれて、中にいるレオスの兄と思われるレオンと融合していた。
「うそ、レオスのお兄さんと融合したよ」
「何て罰当たりな行為なの、死者の体と融合するなんて禁忌も良いところね!」
「おい、どうする何かやばいぜ!」
「クククッ、素晴らしい。これで古代魔法が全て‥‥‥どういうことだ何故頭に古代魔法が流れてこない」
「クククッ、アハハッ!」
「レオス、どうしたの急に!」
レオスが突然、不気味な笑みで笑い出していた。その様子は三人は見ていた。
「何がおかしいレオス!」
「いや、だってその体レオンじゃないし、早く戻らないとお前死ぬよ!」
「何を言って、何だ体が崩れていくだと! レオス貴様何をした」
「何もしてないけど、それにレオンは僕だし!」
「何を言っている、レオンはここに?」
「そうだね、スペードの最後だし、それにマスターにも説明しないといけないと思っていたし」
「えっ、レオスじゃないの、じゃあ君はもしかして!」
レオスは、死に行くスペードを見ながら、レン達に話した。
「僕の名前はレオン、君達も知っているレオスの兄だよ。僕は昔、家族や他から連れてこられた人達が、この研究所で古代魔法を移植されていた。だが父さんと母さんは古代魔法の副作用で、僕達をおいて先に行ってしまったんだ。結局大勢の中で僕とレオスは最後まで生き残り、古代魔法を全て取得していた。だが取得したその日に、僕は副作用が起き父さんと母さんみたいに死ぬと思っていたが、弟のレオスが古代魔法を勝ってに発動させて、僕を取り込んだんだ。僕は禁忌を使ってはいけないとレオスに言ったが言うことを聞かず、気がつけば、僕とレオスは一つになっていた。そして僕は禁忌の証拠を消すために、自分の複製を魔法で作った後、レオスに入れ替わり、僕はレオスの中で守り続けていた。そんなあるときにあの密林で君にあったんだ。レオスの中で見た時は驚いたよ、人間不信で近付かないのに、君にだけ近づいた、しかも抱き付く何て。僕が一番驚いたのは、レオスが君と主従関係の契約を結んだ事をだよ。よっぽど信頼がないとしないのにレオスはあった次の日にしていたからね。それを見て、驚いたよ。心や頭の中で会話出来るからレオスに聞いたら、レンお兄ちゃんを護りたいと言った時は一瞬笑いそうになったよ、でもレオスの真剣な表情を見るの初めてだったから、僕も君に付いて行こうと思ったんだ、だからこれからは、レンの弟して全力で護るから沢山命令してね。あっ、命令よりも自己判断で行動だったね! それと名前はレオスで統一にしてね! 性別は生まれつき二つあるけど気にしないでねアハハッ!」
レオスのお兄さんは説明した後、何故か嬉しそうに笑っていた。
いや、事情は分かったけど、二人が一つになる禁忌侵してるよね! 何故、平気に笑って誤魔化してるの? 明るくて前向き過ぎるだろレオスのお兄さん! 名前を統一するとか自分の名前に誇りはないんですか? しかも護ってあげるとかやめて欲しいのですが、これ以上僕の悩みの種を増やさないで!
レオスのお兄さんがレンに近づき喜んでいる中、一人だけ暗い表情で頭を抱えて悩んでいた。
「と言うわけで、スペードお前はお終りだ。父さんと母さんの仇だ」
「レオン貴様、許さないぞ」
「スペード、俺はレオスだ! 次その名で呼んだら二度助からないぞ! と言うかどっちみち体が崩壊して死ぬけどなアハハッ!」
「レオン、笑い声は余計だよ!」
「ごめんマスター、つい嬉しくて、スペードを倒したら普通になるから! それからレオンじゃなくてレオスだよマスター、名前間違っているから」
「はいはい分かったよ! そのマスターって呼ぶのやめない! レン君かレンで良いから」
「それはダメ、レオス本人が言っていたから!」
「そうなんだ、てか間際らしいよね! レオス本人とかいちいち言うの!」
「慣れるまでは教えあげるから、早く慣れてね!」
兄と弟が入れ替わっても名前はレオスで統一してねと言っていた。
何なのこのお兄さんは、何でこんなにも前向きなんだ?
レオスの事で頭を悩ませる種がまた一つ増えていた。
「レオン貴様、グッフ」
「その名で呼ぶなと言っただろう」
「貴様らは絶対に生かしておくかよ! 研究所もろとも吹き飛べ!」
スペードは体が消滅する前に、研究所内に仕込んでいた爆弾を起動さていた。
「クククッ、貴様らもろとも地獄に道連れ‥‥‥だ!」
スペードは、最後に喋りきる前に体が崩れて消滅していた。そして、研究所内に仕込んでいた爆弾が一斉に爆発を始めていた。
「レン君、早く脱出しましょう!」
「レン、早くここから出るぞ!」
「マスター、僕に捕まって!」
「えっ、ちょレオス離して、僕一人で走れるよ」
四人は、研究所内を出口に向かって走っていたが一人だけレオスに抱えられていた。そして、研究所内を出口に向かって走っていたが、
「嘘、通路が塞がっているわ!」
「おい、どうするんだ俺達このまま爆風や瓦礫に埋もれて死ぬのか」
「大丈夫だよ、マスター捕まっていて、それとファングとアリスは僕の近くに来て」
「えっ、レオス何するの!」
「それじゃ行くよ、グランドテレポーテーション」
四人はレオスの魔法で、研究所の外に脱出していた。そしてレオスの兄はまた呼んでねマスター、弟の中で見ているからいつでもレオスを通して呼べるから絶対に呼んでねと、レンに軽く耳打ちして顔を赤くしいる横で、光に包まれて弟と入れ替わりレンに抱き付いていた。そして程なくして、エレントが先生達を連れて来て戻り、レン達の無事を確認出来て先生達は安堵していた。先生達は研究所に残っていた、黒いローブの集団を捕まえ研究所内で行われた一連の騒動を聞き出していた。その後、レオスは研究所内で禁忌に近い古代魔法を移植されていることが判明して、レオスが連行されるとレン達は危惧していたが、先生達はレオスを連行される事はなく、むしろレン達を護った事に称賛して、レオスを正式に学園に入れてあげようとしたが、レオスはレンの召喚獣が良いと言っていたので、学園の規定にある内容で今まで通りの扱い方になっていた。課外授業は今回の騒動で、一週間後に改めて残りの授業をやることになったので、四人は学園の宿にいた。
「しかし、レオスが連行されなくてよかったなレン!」
「そうだね、先生達がレオスが古代魔法扱えるの伏せてくれるしね!」
「まさか、先生達がレオスを庇うとは思わなかったは、意外過ぎてビックリだわ。だけど、レン君は安心したよね! それに今度からは、レン君の弟になるんだから、レオス・フォワードだっけ!」
レンはレオスに新しい名前を与えていた。
「アリス、それは仮の名前だよ、まだ家族に言ってないし受け入れくれるか分からないだろう。それに‥‥‥何でレオスの兄に入れ替わっているの?」
レオスはいつの間にか弟から兄に替わっていた。
「何でって、マスターを常に護れるように交互に休みながら、マスターの護衛をしているのだけど?」
「いや、そこは分かったけど何で、弟の姿のままなの、研究所の時は兄の姿だったよね?」
「あぁ、あの時はマスターを護るために俺の姿を使ったけど今は弟の姿で十分だろう!」
「はぁ、レオスの弟に変われ!」
レンはため息を吐きながら、紋章を使って命令していた。
「マスター、酷‥‥‥い! あれっ、レンお兄ちゃんどうしたの急に僕を呼び出して?」
「レオス、勝手に兄と替わるの禁止ね!」
「えっ、兄さん何かレンお兄ちゃんに変な事してた? 兄さんの中から見ていたけど変な所なかったよね!」
「確かになかったけど兄と入れ替わる時は必ず僕に言ってから替わることいいね!」
「分かったよ、レンお兄ちゃん! とりあえず兄さんに伝えておくね‥‥‥兄さんが何で許可がいるのと泣いているだけど!」
「はぁ、兄さんにずっと呼ばなかったりしないから安心してと伝えて!」
「分かった‥‥‥兄さんが早く呼んでねだって! 長く呼ばないと泣いちゃうと言っているよ!」
「はいはい、後で呼ぶから兄に伝えなくていいよ!」
「分かったよ、ねぇレンお兄ちゃんの膝枕で寝てもいい?」
「いいよ、疲れたのレオス、おいで!」
レオスはレンの膝に来ると、体を寝かせて膝の上に頭をつけて眠りに入った。
はぁ、レオス兄弟の扱い方大変、特にレオスの兄何で前向き過ぎるだろう!
レオス兄弟に頭を悩ませていた。
「これからどうするんだレン!」
「そうだね、暫くはギルド支部などから聴き取りなどがあるから余り動けないよね!」
「そうよね、それじゃ軽くピクニックしない!」
「聴き取りだけで宿にいるのつまらないでしょう。一応聴き取りが終われば、課外授業開始までは自由なんだから!」
「そうだね、たまには疲れを癒やすのに良いかも!」
無事に研究所内からレオスを救出したレン達は課外授業が再開されるまでの間、ギルド支部の聴き取りなどに応じながら、つかの間の休息をする場所を決めて四人は宿で過ごしていたのだった。
次回更新は未定ですm(__)m 長期にお待ち下さいm(__)m
作者の事情で長期休載の場合もありますが温かく長期にお待ち下さい。




