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バブルが弾けたとき私の顔はブサイクとなった。

作者: 恋住花乃
掲載日:2015/07/26

「おばさん!マジムカつくんだけど。迷惑だからさ。このアパートから出てくんないかな。」

若造めが。こんなことを私に吹っ掛けるんだからな。

アイツらは私をどうせ老害だと思ってるんだろ。

だけどな。アタシにも輝いていた時代があったんだ。

「よし!これからの日本を良くするために活動するぞ。まず手始めに取り敢えず、ドンペリ一丁。」

ご覧のように私は、キャバクラで働いていたのです。

元々、大学は心理学を学んでいたので人と話すことは得意でした。

しかしながら、高卒の人にすごく虐められ、一時は本当に嫌になりました。

所詮、頭の良さなんてこの世界には必要ないのかと。

しかし、キャバ嬢に対する世間の目が変わってきた時代になり、著名な政治家とかが数多く、店に来るようになった。

「最近な、法案の提出をしても全然上手くいかないのや。どうすればいいんかの?」

「法案なんて、上手くいかなければやめたらいいんじゃないですか。」バカ女…政治家を怒らせていいのか?

「おい!俺達は必死になって法案を書いてるんだ。小説家が小説を書いてるようにな。これ以上、下手な口訊くんやったら風営法で訴えんぞ。ごらっ!」

そうこうして、私を散々虐めた先輩キャバ嬢はやめていった。

「どうも。人民党の山本です。」

「美華です。宜しくお願いします。」

「単刀直入言いますがね。最近の人民党政権どう思われますか?」

「悪くはないと思いますよ。ただし、一部の世論が労産党に流れ出ていますので気を付けた方が宜しいかと思います。」


美華というのは私の源氏名である。

キャバ嬢とか野蛮な仕事だと思っているかもしれないが、客と話をする仕事である。

ある程度頭が良くなければ、当然人を相手にすることなどできない。

頭脳明晰な人が求められる時代となったのだ。


労産党…労働党と産業党と呼ばれる無力野党と呼ばれていた二つが合併して発足した。

合併した後も無力と無力が組み合わさり、それによってより無力化されたと思われていた。

人民党の足下にも及ばないと誰もが思っていた政党である。

しかし、機関誌『The Say of law』(法の言葉)が人気であり、その機関誌によってどれ程の影響力を与えたかは、計り知れない。

漫画で面白い風刺を取り入れたその機関誌は分かりやすく、「文字を読むとくらくらする。漢字を読むとくらくらする。」といった若者にうけていた。

近頃、勢力を伸ばしている政党である。


「労産党か。分かりました。気をつけて政権運営を行っていきます。」

そのような政治家を相手にすることにより、巨額の富を得た。

しかし、あの日が来てしまったのです。


『負田研究所において、バブルコントローラー突然の爆発。』

このニュースの意味を理解できるであろうか。大抵の人々は理解できないであろう。負田太郎(まけたたろう)博士によって開発されたバブル経済維持装置です。そのバブルコントローラーが爆発したのです。

原因は、コントローラーが複雑な思考を起こしたことが原因なのでしょう。装置の管理をしていた博士はコントローラーの爆発に巻き込まれ、爆死したのである。しかし、博士の自宅にあったパソコンによるとその様にかかれていたのです。

折角、稼いで買った金のネックレスも食い繋ぐために売り払いました。

それは明智光秀の三日天下、浦島太郎が玉手箱を開けてしまったような短い間でした。

結局、そのあと落ちぶれて顔は老けてしまいました。

バブルの光に覆われて輝いていただけだったのです。


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