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闇より生まれし光の使者 アスカ   作者: いみしんや
幻想(マーヤ)の世界
7/7

アセンションへの道のり

アセンションとは地球が5次元に次元上昇する、地球の初めてのイベントだ、アスカがそれを知ったのは2009年の春だった。


アスカは直感的に、これが自分の地球に生まれてきた理由だと感じた、地球と共に人間をアセンションに導くこと、これが自分の使命だと。


アスカは獄中生活だったが、不思議なことに、アスカの父親がどこで手に入れたのか。全身に癌が転移している身体で遠路をアスカに面会に訪れて、大金を差し入れてくれたのだ、これが最後に父親が語った言葉だった「この金でお前の好きなことをしろ」!


その金はすべて本を買ったアスカは獄中にいて、最新の情報を読書にて、また必要な教養を身につけられたのは、この父親の瀕死の状態での深い愛情だった。


今のアスカがいるのは、この父親の存在が大きい、死して尚、偉大な父親であったと感心するばかりで、存命のころは、アスカは父親が社会的な破綻者であることで、見くびっており。


優しい言葉の一つもかけられなかったアスカは自分はさておき、父親を疎んじていた、しかしながら今思えば、父親からアスカは様々な大人の遊び方を教わって、


その気前の良さや、見知らぬ人にも長年の知己のように、心を開いて魔法のように酒場を親密で無礼講の一夜にしてしまうことが、今さら素晴らしい才能だったとつくづく感心するし。


アスカを目に入れても痛くないほどに無条件に可愛がり、お陰さまで、愛情に飢えることなく、愛されるべき、お人好しの、優しい性格を受け継いだのだ、


しかも、アスカの父親は何にせよこだわりがなく、苦境になろうが、決して人のせいにせずに、人を恨むこともなく、アッサリとしていた。こうした遺産を父親はアスカに残して死んだ。


こうした遺産を金には換算は出来ない、それほどに価値を感じるのだ。最期は一人で静かに息を引き取ったことを出獄してからアスカは聞かされたが、父親の偉大さはアスカが一番よく知っている。


今、父親の年代になり、アスカは自分が父親にそっくりなことを愉快に思える、しかしアスカは進化した父親にならないと親不孝だと考えている。しかし人間をアセンションさせるには、それ以上の遥かな彼方に一人で静かに到達する必要がある、誰も理解さえしないかもしれない、


アスカはパイオニアタイプのインディゴ・チルドレンであり、古い信念や価値観や既成概念を打ち破るために。自らそうした選択をして地球に生まれてきたからには、


いちいち人に評価を求めていたら、むしろ問題が増えるだけであり、 とにかくある意味がむしゃらにやり抜くことで、


ある時期は散々に非難を受けたが。それは当然の帰結だ、私たちは新時代を招くために、アウトローであったり、秩序を破壊したりしてきて、そのツケは、刑務により支払うのだったが、


当時は自分でもほとんど無自覚に暴れていたとしか言えない。ただそれを正当化する必要もない。すべては経験として貴重な学びになっている、


それでよいとアスカは過去の自分を見ることで観察する、大概の人を許すことが出来るし責めないでいいから。


しかしながら最近はチマチマした人間が増えたのではないか?夢や希望がないような現実的と言うか、世の中のために、人のために、でっかいことをやってやるという心ざしが見当たらないのは寂しいものだ。



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