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3rd Record:Lusifer④

より沢山の人に読んでもらいたく、分割することにしました。3rdはまだまだ続きます。

【5th Flight】

 その日は少し肌寒い日だった。

 薄汚れたベンチが三つほど並べられた公園。そこに冷たい風が幾度も吹き抜けてゆく。

 近くに佇んだ街灯の明かりさえ蒼く染まりそうだ。

「……くしゅんっ」

 貧しい光芒の先にあるベンチにリリスがひっそりと座っていた。公園の中心に設置された時計は既に夕方を指している。制服姿のリリスはデジタル数字が教える時刻を確認する為に首を上げていた。

「もう、こんな時間ですか」

 苦笑いを一つこぼす。

「結局、学校はさぼっちゃいましたね…………」

 鼻をすすりながらリリスは今日のことを思い返した。

 ミテラに拒絶された翌日。決断の時間は残り一日を切ってしまっていた。そんな状況下でリリスが勉学に励む気概はあるはずもない。多少迷った挙句、離れた公園で時間を過ごすことにしたのだった。

 特に何かをしていたわけではない。

 呆然と時が過ぎるのを待っていたのだ。自分は虚ろな心情でずっと時間を無駄にしている。だが、今のリリスにはそんな行動を反省するつもりはなかった。

 己を顧みる思考さえも、自分からかけ離れてしまっているのだから。

「っ」

 リリスは急に眉根を寄せた。

 ぼやけた感覚に異変が起きていた。耳元で唸る奇怪な響き。以前にも経験した謎の声が話しかける前兆である。ミエンとの競争レース直後に起こった現象だった。

 ――おねえちゃん……?

 少女と思しき舌足らずな声音が話しかけてくる。

 空虚な心持のリリスは念の為に相手の存在を疑ってみた。言葉を返す気怠さと反応の確認が同調する。対処はまず無言で試みた。

 …………だいじょうぶ? すごい……つらそうだよ。

 謎の声はむしろ善意に満ちていた。無視をしてしまった自分を気遣ってくれたのだ。このような相手は信頼すべきだろう。

「大丈夫、ですよ」

 久々に出した音量は驚く程小さかった。

 ――ほんとう?

 幼そうな印象を受ける少女はなおも追求してきた。

 もしかしたら彼女は自分の様子が見えているのかもしれない。座っているだけの状況を「つらそう」と判断したのだ。最低でも外見を把握しなければ抱けない感想である。

 ――やっぱり、なにかあったんだね。あの、こわそうな、おじさんのせい?

「え……?」

 リリスは無意識に声を漏らしていた。

 相手は自分の様子どころかその事情にまで内通しているのだ。怖そうなおじさんとはクレインかボーデンのことを指しているに違いない。そこまでの情報はカエルム上層部か自分の知人にしか伝えられていないはずだ。

 彼女は一体何者だろうか。

 芽生えてきた疑問が少しずつリリスの頭を活性化させていった。

「…………いえ。誰のせいでもないですよ」

 血が巡ってきた頭脳がそう告げている。

 リリスは一連の出来事を思い返し、責任の有無は存在しないことを確信した。クレインが善人に値するとは言い難い。しかし、彼が実の母親が自分を待っていると伝えてくれた事だけは幸いだった。

 鎖国国家からの貴重な使者が来なければ、リリスには永遠に実母の現状を知る機会はなかったのだ。

「でも、こんなのは……望んでないですよ」

 リリスは目尻が潤う感触を覚え、すかさず上空を仰ぐ。

 高いビル群が目に飛び込んできた。飛行艇の中という制限のある土地なので、建設物はどうしても縦方向に伸びやすい。

 天を支える柱の如き建物の奥。気分を濁すどんよりとした曇り空が恒久な範囲で広がっていた。

 ……きょうは、てんきがわるいね。

「所詮は仮想の空です。小鳥で飛び出せば、いつでも蒼天が見渡せますよ」

 自分としてはなるべく気楽に言ったつもりのリリスだった。相反して、リリスの心には針が刺さったような痛みが迸った。

 小鳥バード

 黒雲が発生させる重力を抑制する最新鋭の航空機。自分はそんな夢の機体に憧れていたはずだった。我が身に潜んでいた大天使階級が露見した時は正に運命に愛されているとまで思った。

 ――そして幸せな日々が、ずっと続くと信じていた……のに。

 愛しい人達との別れを無理矢理に強いる現実はリリスを蝕んでいた。育ての親にまで否定された自分には溢れ出しそうな涙はもう抑えきれない。

 ミテラの言葉が鮮明に蘇る。

『私は貴女の母親なんかじゃない』

 ついに、リリスは泣き始めた。

 喉の奥から自分を肯定してくれる人を求める。

ママ(、、)ぁ……、ママ…………!」

 他人であるミテラには絶対使用しない呼称。長年封じていたはずの呼び声は嗚咽と共に偽物の空へと舞い上がっていった。

 なかないで。おねえちゃん。

 聴覚に届く声は自分を慰めるよう囁いた。それでもリリスの涙は止まるところを知らない。謎の少女が幾ら語り掛けても、悲しみの流出は途切れることはなかった。

「えぐっ、うぐっ…………!」

 熱を伴った雫が両頬を伝い、地面へと零れてゆく。

 随分と時が過ぎた頃。リリスの顔は涙と鼻水で酷く汚れてしまっていた。制服の袖を伸ばし、みっともない自分の表情を拭おうとする。

 ……だれか、きたよ。

 瞳の下にシャツを当てた直後に、少女の声が来客を示唆した。

 リリスはある種の予感を持って唯一存在する公園の入り口に目を向ける。

「…………リリ、ス……ちゃん?」

 銀色のフェンスとその半分程度の高さがある茂みが円状に模られている。輪を作る境界の内、ぽっかりと穴が開いた箇所が公園の入り口だった。

「探した、よ」

 黄金色の髪に穏やかな顔つきの青年が息を切らしながら立っていた。相当動き回ったらしく、冷たい気温の中でたくさんの汗をかいている。

 彼は疲労で長身を前方に折り曲げ、一拍の溜息をさめざめと吐いた。

 ベンチに座ったリリスと金髪の青年との視線が交差しあう。

「酷い顔だなあ」

 失笑気味の呟きを聞かされる。

 彼こそ、自分が大天使階級に至るきっかけとなった覚醒事件の張本人。

 カインド・フェン・エグニームその人だった。


「どうして、ここが分かったんですか?」

 両目を赤く腫らしたリリスが尋ねる。

「ミエン達に君が学校に来ていないって聞いてね」

 背筋を伸ばし、カインドが悠々とリリスに近づいてきた。自分の四、五歩手前で彼が立ち止まる。

「散々周囲を探し回ったんだ。さすがに、疲れたな……」

 更なる接近を諦め、カインドはリリスから一人分離れた所へ座り込んだ。しばらくリリスはカインドの動きを見張っていたが、特に普段と変わった様子はない。

「どうしてですか?」

 同じ表現をリリスが繰り返す。

「……だから、近くを探したって」

「そうじゃなくて。どうして、私をそこまでして探していたんですか?」

「そっちかぁ……」

 彼が発する一字一句を漏らさんと、リリスは両耳に神経を張り詰めた。

――ひゅうっ。風が自分を妨げるように吹き抜ける。

 自然の妨害に屈せず、リリスはじっと耐えた。空気のひんやりとした感触に熱くなった瞼が強調される。周囲から浮き彫りになった温度が何故か不安に感じられた。

「心配だったから、かな?」

「私が、ですか?」

「……そうかも?」

 語尾に疑問形を足して返し合う。リリスは反応を見せずに即座に打ち切った。

「冗談はなしにしてください」

「別に……嘘は言ってないよ。冗談なんかで僕はここまで走り回ったりしないよ」

 確かにその通りだ。

 短い付き合いだが、リリスはカインドの性格を良く知っている。少なくとも場にそぐわない軽率な言動は控える人物のはずだ。

「本当にリリスちゃんのことが心配だったんだよ。ボーデン総艇長から事情も教えてもらった。多分、ミエンやアネットさんにも伝わってるはずだ」

 脳裏に気さくなスポーツ少女と真面目な委員長の姿が浮かんだ。もしかしたら、今頃彼女らも自分を探してくれているのかもしれない。

 ……嬉しい。

 曖昧な感情が心の底で芽を出した。はっきりと言葉になる喜びではないが、とにかく全身が寒さに負けない温かさを纏ってゆく。

「君の生まれ故郷が本当はロージナだって知った時は驚いたよ。噂でしか存在が知られていない飛行艇だからね」

「……それは、ロージナの政治体制に原因があるんですよ」

 へえ、と金髪の先輩は相槌を打った。

 頼りになる二年生のカインドに最近は自分から事を教える機会が多い。リリスはこそばゆく感じながら、淀みなく説明を続けた。

「元々、ロージナは第一世代において小鳥の開発技術はトップクラスにありました。当時の権力者はそのような技術を秘匿することで、飛行艇国家としての地位を維持しようとしたのです」

 当時にはまだ鎖国の体制は出来上がっていなかった。行く先の見えぬ蒼天の中。昔の政治家達は欲深く、己の保身を優先しようとしたのだ。

「しかし、他の飛行艇も独自の技術発展を遂げていって、ロージナの地位も危ぶまれてきたのです。そこで、第二世代に入ってからは他国と積極的に技術の交換・伝承に励んでいきました」

「……ん? 逆じゃないか。それが何で…………ああ」

 途中ながらも、察しがついたようにカインドは納得している。

「その第二世代の最初くらいまでしか続かなかったんだね。必要な分だけの技術と情報が収集出来たら、後は完全に交流を断ったのか」

 頭の回転が速いカインドが一分の狂いもなく推測する。

「ええ。確かにロージナの技術は再度発展しましたが、当然……他の国家からは自然に疎外されていきました」

「なるほど。それが鎖国国家ロージナ誕生の経緯いきさつってわけか」

 下手をしたら技術の盗用だと非難されても仕方がない。だが、他国からの干渉が無ければ証明することが出来ないのだ。

「でも、そんな姿勢じゃすぐに行き詰まるだろうね」

 依然と指摘するカインドにリリスも同意した。

 彼の言う通り、一点に固まった技術や文化は高度な成長が果たしにくい。現に第三世代も数々の飛行艇が交流しあったおかげで多大な成果を出したのだ。

「そこで……大天使階級を欲しがったのか」

 リリスは表情を暗くして応じる。

「私は、いえ。……大天使階級が重力抑制において大きな力を持つから……ですね」

「ああ」

 カインドが黒雲に白をまぶした様な曇りの空に手を伸ばす。

「各飛行艇の操縦者が功績を増やせば増やすほど、それは飛行艇の評価に直結してゆく。高度な機体性能に伝説の操縦者。ここまで美味しい果実には誰もが手を伸ばすだろうな……」

 眩しいと思える光量はなかった。けれども、カインドは掲げた掌で視界を遮る影を作った。

 彼の言葉を噛みしめるように、リリスが再度呟く。

「……私が、欲しいわけじゃ、ないんですね……」

「――――」

 自分と一人分の隙間を挟むカインドは押し黙った。

 横目で彼の顔を覗く。隠れていない口元には目立つ変化が見られなかった。ただ、不自然なくらいに口を真一文字に閉ざしている。

「カインドさん?」

「ん」

 くぐもった返事だ。カインドが地声で喋ろうとしていないは明確である。

「何で黙ってるんですか」

 じっ、と隣のカインドを凝視する。

「…………」

 今度は本当に黙ってしまった。早く早く、と急かす心の声がカインドを攻めたてている。沸騰しかけた内情が口から溢れてしまいそうだった。

 そこで、リリスは初めて彼に期待していることに気づく。

 自分より余程頭が冴える先輩ならば、全てを解決できる道標みちしるべを指し示してくれるかもしれない。そんな予想が知らぬ間に成立していた。

「リリスちゃん」

 しばらくは自分の名が呼ばれたとは分からなかった。

 凛とした声色に意識が飲み込まれていた。皮膚を伝うもやもやとした奇妙な触感。カインドが普段と逸した態度であると全身が判断しているのだ。

「僕はね」

 喉が焼き付いたように枯れている。口腔を数十回も往復する吐息が原因だろう。

 リリスは無我夢中で唇を動かした。

「思うんだ」

 ひゅー、ひゅー。うんざりする位に慣れさせられた無力感が言葉と入れ替わっていた。

 直感が告げている。

 ……また、だ。

「君に、このことを言う為に、僕はここへ来た」

 カインドは顔の上へ浮かべていた掌を降ろす。

 穏やかな目付きが曇天から離れていなかった。微動だにせず、瞳には灰色の空しか映っていないはずだ。

 膝に置いてあったリリスの小さな拳に力が入る。

 ぱさり、と銀色のお下げが胸の辺りへと落下した。外見からして細い肩が吊り上がっている。リリスは毛先がくすぐる感触を鬱陶しく覚えた。

 …………!!

 言葉にならない感情が雪崩なだれ込んだ。不吉な予感が心に悲鳴を上げさせていた。やり場のない絶望が全身に広がるのを感じる。

 それでも、彼は止めなかった。

 ――彼から始まったのだ。

 終わりも、彼が示す。


「君はロージナに帰るべきだ」


 初めて出会った時と全く変わらない、親切で穏やかな声だった。

 だからこそリリスは殺伐な混乱を来たす。

 一瞬の気の迷いが原因でもなさそうだった。平然とした面持ちをカインドは浮かべている。滑らかな口ぶりを考えると、綿密な計画が練られていたのだろう。

「ど」

 カインドが感情的に叫んでいたなら、まだ自分は希望を失わなかった。彼でも焦ることはあるのだ、と意外に思うだけだった。

「もう一度言うよ。君はここにいちゃいけないんだ」

 ミテラとは違った冷たさが滲み出ていた。リリスはカインドが本心から永劫の帰郷を推しているのだと悟る。

「どうして」

 考え抜いた末に、リリスは見捨てられたのだ。

 注意すべき点は、それが彼にとっての最善の策だということである。カエルムから去り、大天使階級の少女がロージナに戻る。そうして生まれる利益がリリスの存在を追い越した。

 ……今更、手を離すぐらいなら。

 リリスの脳裏にはカインドと邂逅した際の映像が再生されていた。

 自分を子供扱いする彼の仕草。小鳥への搭乗を勧める笑顔。憧れに近づく為に伸びた掌。

 全ての場面が黒く塗りつぶされてゆく。放映に時折映る砂嵐が激しい雑音を鳴らしていた。耳障りなノイズは段々と音を大きくしている。最終的にはカインドにも届く程の音量に達していた。

「ここで見放すぐらいなら! 何であの時私に手を差し伸べたりしたんですか!?」

 酷い雑音は、自分の声だった。

「あの時、私が小鳥なんかに乗りさえしなければ! 私は大天使階級にはならなかったのに……! こんな辛い思いもしなくて良かったのにっ!!」

 小鳥なんかに憧れていたのは己自身だ。カインドは自分に優しく接してくれた先輩ではないか。彼の掌を握った自分にしか責任はないはずだ。

 ましてや、大天使階級だったことを一番に喜んでいたのも自分なのだ。この追及は惨めな八つ当たりにしか過ぎない。カインドを責めている自分は最低だった。

 ぽろぽろ。

 流れ尽きたと信じていた涙がまた流れ始めた。

「……」

 気づくと、カインドの顔が自分の斜め下に位置している。リリスは無意識に立ち上がっていたのだ。些細な情報は自動的に脳から遮断されているらしい。

 兎に角、目の前の青年を批判することでリリスは精一杯だった。

「何でお母さんに会えなくなっちゃうんですかっ? 私が一体どんな悪いことをしたんですか!?」

 大声で悲しみを吠えるリリスを前に、カインドが目を細く眇めた。

「君は何も悪くないよ」

「それじゃあ!」

 合間を縫って、彼はリリスと同じように立ち上がった。

「君はロージナに行かなきゃならない。……大丈夫だよ。ロージナだって大天使階級である君を無下に扱ったりはしないはずだ。もしかしたら、カエルムより居心地がいいかもしれないね」

 あくまで落ち着いた語勢でリリスを正そうとするカインド。その態度にリリスは限りない衝撃を受けた。自分を追い出すかのように歪曲された好評が胸に刺さってくる。

「ほら、こんなに泣かないで。ただでさえ子供っぽいんだ。みっともないよ……」

 濡れた目元にカインドの指が伸びてきた。冷えた指先が眼窩の下をなぞる。

 間近に迫った彼の顔がリリスの双眸に浮かび上がった。涙をぬぐった人差し指が彼の元に戻っていく。一連の動作の中、彼は発言を悔いる様子は微塵もない。

「怖いことなんてないさ。だって、そうだろう? 君は一人になるわけじゃない。だから別れを辛いなんて感じなくていいんだ」

 幼子をあやす様、カインドはリリスの目前で微笑んだ。

「リリスちゃんの大好きな空は無限にどこまでも繋がっている。だから、安心していいんだ」

 心が空っぽになった気がした。

 操縦者が飛び交う蒼天は無限。故に、別れなど気にしなくて良い。

「そんなの……ずるい、ですよ……」

 震える声で先輩を批判する。自分はカインドから期待されているのだ。

「そしたら、わたし」

 どん、と両手でカインドの胸板を押した。

 ――嫌だって、言えなくなるじゃないですか…………。

 リリスは初めて自分がカエルムに残りたいと望んでいたことに気づく。優しい人達に囲まれた日常をずっと堪能したかったのだ。

 その優しさが、今になって自分を酷く痛めつける。

 ――リリスは逃げた先の公園から再度駆け出して行った。

 当然の如く、後ろから追いかけてくる足音は聴こえない。もしかしたら、カインドが反動で転んでしまったかもしれないと考えた。いや、好都合だと思い直す。自分と見解の合わない優しさにはもう触れたくなかった。怪我でもして足止めを食らっていれば幸いだ。「ごめんなさい」と勝手に口が動いた。謝るなら本人の前ですべきだ、と反省もした。そんな機会も彼が塞いでしまったんだっけ、と論理が反転する。今日が期限最終日だ。明日にはカエルムから去らなければならない。やるべきことが沢山あった。荷物の整理や友人への別れなど、完遂はかなり困難だ。だが、ミエンやアネットと別れだけは交わさなければ失礼だろう。もう会えなくなるから無視をしても問題はないかもしれない。どうすればいいか、結局は分からない。

 もう、嫌だ。

 走る速度を挙げ、リリスは頭が真っ白になるまで逃げ続けた。

鬱な展開その二。申し訳ありませんが、④では終わり切れませんでした。次回をなるべく早く投稿しようと思います。次回もよろしくお願いします。

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