第7話 帰り道
~時は過ぎて放課後~
「かおりーん!かえろー?」
「「帰るぞ、香織!」」
「まってぇや、侑君、由愛、瀬名。」
香織やで☆
放課後はなぜか痴漢やナンパが多いからゥチが出るんや。
「あ、香織か。羽織に変わってくれ。」
「ん。待っとりぃ?羽織、瀬名が呼んどるでぇ?」
<わかった。>
「んで、何だ?大体予想はつくけど。」
「あぁ。今日来るよな?」
「何の話ぃ~?」
「文化祭の話。」
「生徒会と吹奏楽部がコラボすることになってんの。」
「あ、そうなの?じゃあその曲を作るって訳?」
「あぁ。お前らも来る?」
「いいのか?」
「あぁ。一応Rarutoの曲をアレンジするつもりだから、お前らに感想を聞いたほうが良いだろ?」
「そっか。うちらとかぶっちゃいけないもんね。」
Raruto。
オレが中心になって活動しているユニットで、リーダーでボーカルのオレ、ベースの侑斗、ドラムの由愛で構成されている、今中高生に人気のバンド。
Rarutoが出している曲のほとんどは、作曲が瀬名で作詞はオレ。
でも、時々、オレが作詞作曲したやつとか瀬名が作詞作曲したやつとかがある。
レギュラー番組あり。学校があるため、毎週土曜に撮り溜めしている。
「じゃ、今日7時、瀬名ん家で。泊まれるように準備しとけよ?
あ、瀬名。オレ差し入れもってくから。」
「了解。」
「はぁ~い♪」
「おう。」
「じゃ、伊織。交代だ。買い物行くんだろ?」
<うん。差し入れ何もってく?>
「蜂蜜レモンかグミ。」
<わかった。>
雨宮 由愛 Yume/Amamiya ♀
伊織たちの親友。
Rarutoのドラム担当。