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プロローグ

僕等は五つ子だった・・・


僕等は一緒に生まれ、一緒に遊び、一緒に捨てられ、一緒に施設に入り、一緒に引き取られ、一緒に虐待を受けた。


僕等は限界だった。だから一緒に自殺しようとした。いつも一緒だったから。

でも、僕だけが助かってしまった。そして、他の四人は死んでしまった。

僕は一人になった。


いつも五人一緒なのにいきなり一人になると、さびしかった。

だから僕は、兄弟達を自分の中に住まわせ、一緒に暮らす事にした。

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