77:掲示板14・慟哭の運営チーム……!
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・全壊までのあらすじ:ギルド大戦イベント終結!!!!!!ユーリくんちゃんがガシッボカッで勝利しました!!!!!!
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【ギルドバトル】総合雑談スレ 730【おつかれさまー!】
1.駆け抜ける冒険者
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107.駆け抜ける冒険者
みんなお疲れさまでしたーーー!
いや~今回も盛り上がったな~!
108.駆け抜ける冒険者
>>107
おつかれさーん!
最初の一回目は見事にユーリにやられたが、2回目や4回目はどうにか優勝を阻止できたな!
109.駆け抜ける冒険者
>>108
全員で頑張ったから結局ユーリさんとこが優勝できたのは1回目と5回目だけだったな
いや、何万人ものプレイヤーから狙われて2回優勝してんのはおかしいんだがwww
130.駆け抜ける冒険者
>>109
シルちゃん率いる世紀末NPC軍団もめちゃ強いし、グリムちゃんと大量のモンスターが鎮座してるギルドホームは攻めるのムリゲーだしでしゃーないわw
てかビックリしたのは生産職連中の大活躍だよなぁ。
3回目とか例の生産職ギルドが優勝しやがったし
151.駆け抜ける冒険者
>>130
なー、マジで舐めててごめんなさいって感じだわ……!
生産職連中曰くユーリちゃんが価値を見出してくれたらしいけど、やっぱ運営は最初から頑張れば戦えるよう設定してたのかな?
173.駆け抜ける冒険者
>>151
だろうな。ガバガバに見えて実はちゃんと考えてるのがブレスキ運営だからな!
一部の連中は「ガバガバに見えて実はちゃんと考えてるように見えてやっぱガバガバじゃね?」って言ってるけど、俺は前者だと信じてるぜ!
175.駆け抜ける冒険者
>>173
俺もだぜ! イジメみたいに弱体化されたユーリちゃんがまた最強になる道が残ってたり、特に今回の生産職の暴れっぷりを見たら、ちゃんと考えれば強くなれるように作ってたんだよ!
ちなみに運営さまといえば、今回のイベントの調子を見てまた1日がかりでアップデートするらしいな。
やっぱ魔王ユーリが使ってる【武装結界】ってやつは規制かねぇ?
176.駆け抜ける冒険者
>>175
あれは流石にやばいもんなー。200本くらい爆殺武器が飛んできて頭おかしいしw
まぁユーリちゃんのことだから、どうせ無双するんやろなぁ・・・(信頼)
177.駆け抜ける冒険者
>>176
だろうなwwwww
あと前のアップデートでストーリークエってやつが実装されてんだけど、みんなやってる?
179.駆け抜ける冒険者
>>177
ああ、最初のおつかいがやたらとダルいアレなー。
○○を××に渡してくださいってクエストが連続してきてぶっちゃけ疲れただけだわw
イベントのためにレベル上げしないといけないし、途中で放置してるわ
180.駆け抜ける冒険者
>>179
おつかいラッシュでだるくなるのはオンラインゲームあるあるだなーw
180.駆け抜ける冒険者
>>177
ユーリちゃんやスキンヘッドやザンソードみたいなイベント上位陣って、なんかレベル上げばっかに夢中でクエスト放置してそうだよなwww
182.駆け抜ける冒険者
>>180
ザンソードさんはクエストもしっかりこなしてるんじゃないかなぁ?
だってあの人、一日中ログインしてるニー……時間に余裕のある人だし!
ま、なんにせよイベントお疲れさまでしただな!
次は上位陣に勝ってやるぜ~!
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「「「ふぉぉぉぉおおおぉぉぉおおおおおおおおっ……!!!」」」
開発室に響く複数の不気味な慟哭。
それに合わせてカタカタカタカタと、狂ったような速度でキーボードを打つ音がこだまし続ける。
時はイベント終了後の深夜。『ブレイドスキル・オンライン』運営チームは、イベント結果を踏まえた上でのゲームバランス調整作業に泣きながら当たっていた。
「チクショウッ、あの美少女魔王めぇ……!」
――やはりというべきか、今回もユーリというプレイヤーには困らされたものだ。
爆殺技とアイテム奪取スキルの組み合わせにより、今や何万ものアイテム類が彼女の手中に集まってしまった。
その結果により運営チームは大混乱。一時期はユーリが手にしたアイテムを全て削除しようと決議しかけたが……、
「くそっくそっ、ユーリのヤツめ! みんなが見てる場でお礼なんて言いやがってッ!」
「もう迂闊な真似はできねぇ。一回目のアップデートでアホほど弱体化させたのに戦えてたり、アイツが生産職に戦う手段を与えたりで、プレイヤーたちからの運営信仰はハンパねぇことになってやがる!」
「『運営の人たちはちゃんと考えてゲームを作ってる』ってな! チクショウッ、実はあんまり考えてねーよッ!」
喚き散らしながら修正を進める運営チーム。
こんな状態で再びイジメみたいな個人狙いのアップデートをやらかせば、『やはり運営は何も考えてなかった』とプレイヤーたちを失望させかねない。
その結果、『アイテム奪取スキルは、イベント用の重要アイテムを奪うことはできず、またレベルが自分より低い相手には適用されない。そして奪ったアイテムは盗品であるため、本来の持ち主以外は売却によって金銭に変えることはできない』という設定を付与したところで落ち着いたのだった。
――『ユーリのアイテム全消ししてぇ!』と思っている運営としては苦肉の策だが、何も知らない一般プレイヤーからしたら実に妙手だろう。
この二つの追加設定によって、アイテム奪取スキルを得た高レベルプレイヤーが低レベルプレイヤーを襲いまくるという事態はなくなり、地獄のような金策が起きる可能性はゼロになったのだ。
そしてアイテム奪取スキルを得たプレイヤーにとっては格上に挑むための良いモチベーションとなり、さらに略奪アイテムは『本来の持ち主以外は売却によって金銭に変えることはできない』という設定から手元に残さざるを得ないため、奪われたプレイヤー側にも交渉によって取り返す余地が出来たのだ。
そんなことも自覚せず、大人たちは「あの魔王いつかわからせてやるッ!」と叫びながら涙目で作業を続ける。
「くそっくそっ、ユーリのやつめ……! お前のおかげでゲームは盛り上がったけど定時帰りは出来なくなったよチクショウッ!」
「【武装結界】なんて完全に使えなくしてやりたいが、一応は大量のイベントポイントを消費して手に入るスキルだからな。獲得しちまった他のプレイヤーのことも考えて、納得がいく程度の弱体化で許してやる……!」
「こうなりゃユーリを弱くさせることよりも、ゲームの難易度を上げるぞ!」
「どうせユーリはもう低レベルフィールドには興味ないだろうから、ココはそのままでいいだろ。逆に高レベルフィールドのモンスターどもはモーション増やしたりパワーアップさせて、さらにすごいユニークモンスターとか用意して、ストーリークエストにはユーリなんて霞んじまうようなカッコよくてメチャつよな敵を出して……!」
――チンピラ魔王への憎しみのままに、『ブレイドスキル・オンライン』を歯ごたえのあるゲームへと(無自覚で)昇華させていく運営チーム。
かくして、彼らの眠れない夜は続くのだった――。




