141:衝撃の結末――!
『こッ……こんなドッキリ、ひどすぎるぅううぅ……!』
「お前が言うなよ鬼畜王」
粉々に砕け散るヴォーティガン。内部から大量のモンスターを溢れさせながら、ヤツは光の粒子となって消え去るのだった。
そして、
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・ワールドニュースッ!
ユーリさんとアリスさんとヤリーオさんとマーリンさんとクルッテルオさんのパーティーが、魔導王ヴォーティガンを初討伐しました! 隠しダンジョン:ヴォーティガンの呪い島、最速攻略完了!
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「うーしっ、やってやったな!」
ファンファーレと共に、視界上部にメッセージが流れた。
これで終わりみたいだな。『実はドッキリで人形も偽者でした☆』なんて言われたらブチキレてたが、流石のヴォーティガンもそこまで悪趣味じゃなかったみたいだ。
「あ、『暴走召喚』で出てきたモンスターのみんな悪いな。敵の体内に出るとかやっぱ気分悪いか?」
『ウ~ガ~!』
“出産プレイみたいで楽しいっすよ!”みたいな鳴き声をあげるモンスターズ。彼らは尻尾をフリフリしながら消えていった。(倫理観以外は)かわいいやつらめ。
そんな仲間たちを見送った時だ。俺の目の前に別のメッセージウィンドウが現れる。
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・テイム成功! EXボスモンスター『魔導王ヴォーティガン』が仲間になりました!
※EXボスモンスターはとても強力です。
分類上は通常のボスモンスターと同じですが、大型モンスターのように一時間に一度しか召喚できず、また召喚持続可能時間は三分までとします。
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「お~っ。まさかアイツをテイムできるとは……!」
正直パーティープレイじゃむずかしいかなーと思ってたぜ。
コリンと組んで『アトラクナクア』を仲間にしたこともあったが、その時はコリンのヤツはボス本体に攻撃できずじまいだったからな。
でも今回はみんなも攻撃しまくってたから無理かもと考えていたが、まさかテイムに成功するとは。
「たぶんトドメにオーバーキルできたのと、何より極振り幸運値のおかげだな。イベント前に強力な仲間ゲットだぜ!」
無敵人形部隊を操るヴォーティガン。敵としてはめんどくさいが、味方としては頼もしい限りだ。
まぁ残虐非道で男のくせに女の見た目してる変態野郎だが、そこらへんは大正義常識人なユーリくんのオーラパワーで改善させてやるぜ。朱に染まれば赤くなるってな(ことわざ知ってる俺かしこい)。
「イヤ~ン、またアイツと戦わなくちゃいけなくなるわけェ……?☆」
「うん、正直しんどいかなぁ……」
と、そこで。俺のメッセージウィンドウを見たマーリンとアリスが苦笑いを浮かべた。
ああ、二人とも女神側プレイヤーだもんな。こいつら相手に召喚することもあるかもか。
「ははっ、二人ともだいぶ参ってるな。せっかくだし、最後にヴォーティガンの野郎に文句でも言ってくか?」
さっそく俺は「現れろ、ヴォーティガン」と唱えた。
すると目の前に魔法陣が現れ、死にたてホヤホヤの少女人形が姿を現す。
『ぐぎぎぎぎっ……! あんな方法でぶっ殺した直後に呼び出すとは、なんて鬼畜なマスターでしょうか……! ヒトの心とかないんです……!?』
おいおいいきなりヘイト発言かよ。
不満げな表情で睨みつけてくるヴォーティガン。だが俺が正義パワーを指に込めてデコをつつくと、『ひえッ、ごめんなさい!?』と涙目で謝った。
「見たかみんな? 正義パワーがこいつの鬼畜脳に流れ込み、謝罪の言葉を引き出したんだぜ」
「「「「いやぁ、鬼畜すぎる殺され方を思い出しただけかと……!」」」」
ってなんだよみんな!? そこは頷けよッ!
「アハハ……残虐非道な悪い王様も、極悪極まる魔王様には敵わないってワケっスね」
「悪は巨悪に飲まれるってことねぇ……」
乾いた笑みを浮かべるヤリーオとクルッテルオ。
って誰が極悪巨悪じゃコンチクショウッ!?
「はぁ。まぁいいや。今日はなんやかんやで楽しかったからな。ヴォーティガンも、攻略し甲斐のあるトラップをたくさん用意してくれてサンキューな?」
『ぬぬッ……あくまでヒトが慌てる様を見たかっただけで、別に喜ばせたかったわけじゃ……っ!』
思わぬ礼に戸惑っているのか、口元をもにょもにょさせるヴォーティガン。
だがその時だ。急に彼は『あっ』と呟き、作り物の顔を引きつらせ始めた。
『ぉ、思い出したァッ! すみませんがマスター、どうか召喚を解除してくれませんかねぇ!?』
「は? いきなりなんでだよ?」
『じ、実は……』
そして。次にコイツが放った言葉に、俺たちは今日一番驚かされることになる。
『実はこの城には……ワタクシが倒された三分後に、大爆発するドッキリを仕掛けておいたんですよねぇ……!』
「「「「「はぁぁああああああー-----っ!?」」」」」
城中にこだまする俺たちの叫び――!
次の瞬間、けたたましいアラーム音が響き渡り、こんなメッセージが表示された!
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・ヴォーティガン城の破壊不可設定を解除! これより三分後、この城は大爆発を起こします!
巻き込まれたプレイヤーに99999ダメージを与え、あらゆるスキルに関係なく抹殺しますッ!
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「にっ、にっ、逃げるぞみんなァァーーーーーーーッ!」
こんな結末があるかボケーーーッ!?
かくしてダンジョン踏破の余韻に浸る余裕もなく、俺たちは一目散に逃げだしたのだった。
『面白い』『更新早くしろ』『止まるんじゃねぇぞ』『死んでもエタるな』『こんな展開が見たい!!!』『これなんやねん!』『こんなキャラ出せ!』『更新止めるな!』
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