プロローグ
「おお、ついに届いた! これが『ブレイドスキル・オンライン』かー!」
ファンタジックな絵の描かれたゲームパッケージを手に、俺は小躍りした。これでいよいよ自分の不幸っぷりから解放されるのかと!
ああ……生まれた時から運の悪い人生だった。
通学中に鳥からフンを落とされるのは当たり前だし、コンビニに傘を置けば俺のだけがパクられるのも当たり前。高校受験の時なんていきなり下痢になって危うく試験に落ちかけた。
この不運さをどうにかしようと神社巡りまでしてみたが、神様に何度パンパンしようがまっっっったく意味がない始末。そんなこんなで高校二年になる頃には、自分は一生不幸人間なんだと色々諦めかけていた。
……だがここで、俺はふと思った。VRゲームの世界だったら不運さなんて関係ないんじゃないのかと!
VRゲーム。それは最新の技術を用いて、仮想世界に入り込むゲームのことだ。いくら俺がとんでもない不幸の持ち主だからって、確率と計算に支配された電脳空間の中だったらきっと大丈夫なはずである。
それに今日からサービス開始だという『ブレイドスキル・オンライン』には、『幸運値』というステータスがあるというじゃないか! βテスト時代の情報をまとめた攻略サイトに書いてあったから間違いなしだ。それにステータスを振りまくれば、きっと俺は幸運になれるはずだッ!
よし、そろそろサービス開始の時間だな。俺はパソコンにゲームディスクを挿入すると、有線で繋がっているVRヘルメットを装着した。これを被ることでゲームの世界に入れるようになるのだ。十万円もする高級品だが、死ぬほどバイトしまくってどうにかサービス開始前に手に入れることが出来た。
「尿意なし、水分補給よしっと! それじゃあ行くぞ……ダイブオンッ!」
起動に必要だというキーワードを叫んだ瞬間、俺の意識は闇の中へと落ちていった――。
『面白い』『更新早くしろ』『止まるんじゃねぇぞ』『死んでもエタるな』『こんな展開が見たい!!!』『これなんやねん!』『こんなキャラ出せ!』
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