表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

水に生える木

作者: だいとう

山に沿ったぐねぐね道を車に揺られていると、だんだん気分が悪くなって外の木々をぼんやりと眺めた。

そのとき、私には木々が水から生えているよう錯覚する。

木々の隙間からちらちらと差し込む光が水面の反射にみえ、木のある程度下の部分は暗く水に沈んだようにみえる。

また、その水の中になにかいるのではないかと考え探したことは数えきれない程であった。

しかし、ふと水など無いことをはっきりと認識すれば、なぜそのようなことを思ったかわからないし、木が水から生えているというような勘違いはなくなった。

それが何故だか寂しいように感じてしまう。

それは、確かにあった空想の世界がなくなってしまったことへの寂しさなのかも知れない。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ