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死者達の神頼み  作者: 琴吹 晃
18/18

1人目

6人の悪魔。

それは、誰が呼び始めたかはわからない。

知らない間に、水ノ国の兵士の中で呼ばれる様になった。

その名前は国の兵士だけではなく、他の国の住民や兵士、アミヤ大陸に住む全人類の耳に

入ってきた。


スリー国王の10歳の誕生日の時に前国王に与えられた専属の騎士達。

それが6人の悪魔である。

代々国王に異常なまでの忠誠を誓っており、人間離れした絶大な力を持つと言われている。

その6人の力を手にしたものがこのアミヤ大陸の覇者とまでも。

しかしその6人には大きな欠点がある。

力のあるものにしか忠誠を誓わないのだ。

それ故に、とても扱いが難しく、今まで水ノ国の王以外の者に渡ったことはない。

逆に言うと水ノ国の王は代々彼らを黙らせるほどの力を持っていたと言うわけだ。


そして今その6人が満を持して戦場に降りたった。

今この瞬間戦いは幕を閉じた。


「よくやった!!!!」


歓喜の声が城に響きわたる。

王が踊り狂う。

勝ったのだ。

目の前には生きている人間は1人もいない。

味方も死んでしまったが、もとよりあんな奴らに生きる価値など無いと思っていた。

「やった!やった!」

今まで言う事を聞かず、地下の牢獄に閉じ込めていた6人だが、いい時に役に立った。

コツコツと足音が近付いてくる。


バンッ


扉が力強く開かれる。

「よくやった!お前たち!」

振り返るとそこには、心底失望したと言う様な顔をした6人が立っていた。

敗者を見る様な目線で王を見下し、嫌、彼らは王の形をしたゴミとしか思っていなかったの

だろう。

そして、大きなため息を1つ着くと


「ゴミが」


その一言とともに迷いなく6人のリーダー、アキレスの剣が王の首を切り落とした。


ポットン


首が血しぶきを上げながら落ちる。血だまりができる。その真ん中にはまだ笑ったままの王

に首が落ちていた。

「今のあんたに生きる価値はない」

後ろの5人の中の1人、青い服装のオーデンが言う。

「10歳の頃は今の1000倍は良かった」

続けて緑の服装のノアが言う。

「だから死んで貰った」

再び赤の衣装のリーダー、アキレスが言う。

そして・・・・


「だそうだよ。3番」


そこには笑いながら皮肉を言うフォーの姿があった。

「いくよ、下部達」

そう言うフォーに6人が付いて行った。


後日生き残った転生者に


『転生者死亡のお知らせ』


が届いた。

親切なことに転生者が死んだら誰が死んだか教えてくれるみたいだ。

訓練の帰り、ポストにそれが入っているのを見たワンとツーは真っ先に封筒を開け中身を確

認した。

そこにはこう書かれていた。


『転生者死亡のお知らせ

昨日1人目の脱落者が出たことをご報告します。

死亡者:ファイブ

死因:ルール違反

引き続きゲームをお楽しみください』

だいぶ遅くなりました。

生活の都合上強引な終わらせ方になるかもしれないかもしれません。

感想お待ちしております!

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